
はーい。こんにちわー。
元気堂です。
4/9でシキュウと読み、子宮の日と言われます。最近では、子宮の悩み(月経不順・生理痛など)が多くなっています。
多くの原因は、冷えや過度なダイエットが関係をしています。若い時に、過多のダイエットをして、無月経・生理不順などを引き起こしたり、ファッションでお腹や足を出すことにより、子宮が冷えやすい事が関与しています。
この時に、私は問題ないよ!!ちょっとくらい、大丈夫!
そのような考えは、多いかと思います。ですが、多くの人が言うのは、若い時に気をつけていればなぁー・・・。
このような言葉を言うのは、年齢を重ねて色々と体調不良が出てきたからだと思います。
私の知り合いにも、若い時に過度なダイエットをしたために、不妊症になって苦労した方もいます。
また、人とは、ストレスにより自律神経を乱し、それがホルモンバランスを崩す事もあります。
今回は普段から出来る養生について話して行きましょう。
東洋医学では、補腎・補血が大切。
□ 補腎というのは、腎精という生命エネルギーを補充する事を指します。この腎精は、老化現象や生殖器の成長に関与します。そのため、二次成長や20代くらいまでは、伸びていきます。
しかし、それ以降は下降傾向になります。腎精が減っていくことで、人は衰退していきます。その際に、閉経・更年期障害・白髪・インポテンツなどの老化現象が起こります。
補腎を心がけるという事は、この減っていく流れを緩やかにする作用があります。
代表的な補腎薬は、六味地黄丸!!
これは、泌尿器のお悩みや、子供の成長不良、老化に伴う諸症状にいたるまで広く応用されている腎虚(腎陰虚)を改善する代表薬です。
本来はハチミツなどで練って作る丸薬ですが、現在はエキス剤も多く流通しています。
六味地黄丸は、宋代・銭乙の『小児薬証直訣』に記載されたものが最初といわれています。
『金債要略』の八味丸から、桂皮・附子(ブシ)を除き、子供用に改良したもので、主に先天的な虚弱体質による発育不良や小児の麻痺の治療に用いられていました。
当時は子供の薬で、現在のように広く応用されていませんでした。
しかし、『小児薬証直訣』を研究し、六味丸を重視した張元素が、六味丸を今のような「腎虚の基本処方」の地位に引き上げたといわれています。
少しマニアックな話になりましたが、歴史が古く経験学を通して汎用性が高くなった漢方薬と思いましょう。
老若男女にも、使えるようになったのは安全であり使いやすいという事です。
また、六味丸は地黄、山茱萸、山薬の「三補」と、沢瀉、牡丹皮、の「三瀉」の6種類の生薬から作られます。
足りないものを強く補いつつ、瀉するものも加えることで補い過ぎを防ぐ「補瀉併用」が特徴です。
簡単にいえば、全体的にバランスを取って、身体が整うように作られているという事です。
料理と同じで、出汁だけでなく、みりん・酒・砂糖などを使うことで、美味しい煮物が作られるように漢方薬も生薬同士で、上手く構成されています。
加齢による症状があれば、まずは六味地黄丸を始めると良いでしょう。
□ 補血とは、血を補う意味です。血は、ほぼ血液のイメージで問題ありません。しかし、血液だけで無く、栄養・潤いなど東洋医学では大きな概念があります。
ここでは、血液のイメージで話して行きましょう。
女性は、月に一度の生理により、血液を失います。そのため、人によっては月経過多で貧血・血が不足する血虚という症状になりやすくなります。
不足しやすいため、それを補う事は大事というのは分かるかと思います。
この血は、食事から作られていくので、過多のダイエットだと補えなくなります。これが、若い時であれば何とか腎精の貯蓄もあるので、耐えることが出来るかもしれません。
しかし、それが減ってきた時には、血も腎精も無ければ、子宮に大きなダメージが来る事が想像しやすいかと思います。
代表的な補血薬は、四物湯ですね。
四物湯の主薬は、熟地黄であり、当帰と芍薬は糖・タンパク質・脂質・ビタミンと豊富な栄養が含まれます。そのため、滋養強壮に働き、全身の栄養状態の改善・内分泌機能・神経機能にも作用するといわれます。
当帰・川芎は活血という血の巡りにも作用します。そのため、血管拡張作用を通じて栄養を各所に運びます。
芍薬は、鎮痙作用があり、芍薬・当帰・川芎は鎮静作用も示します。
当帰には、ビタミンB12・ニコチン酸・葉酸なども含まれるので、貧血にもおすすめです。
また、当帰の精油成分には子宮の収縮を抑制し、非精油成分には子宮収縮を強めるという両方に作用します。そのため、婦人科疾患において使いやすい漢方薬となります。
腎精の不足・血虚が起こると、どうなる??
今回は、子宮に関してのみ話していきますので、ご了承を。
まず、血虚が起きると、子宮に栄養が行かず生理不順・生理痛が酷くなる事が起きます。その他にも、血が少ないので、その流れが淀みが起きて、瘀血という症状になります。この瘀血は、汚い血という意味でもあり、良い状態とは言えません。
この瘀血というのは、寒さなどの冷えでも引き起こされます。お腹や下肢が冷えると、血液循環から子宮を冷やすので、機能の低下も引き起こします。
生理というのは、赤ちゃんのベットとなる子宮膜が剥がれることで起きます。この内膜を作るのが、栄養であり血の役割の一つです。
これが上手に剥がれない、ふかふかのベットにならないなどが起きれば、子宮内膜症・子宮筋腫・不妊症などの原因となります。
また、腎精が不足していれば、生殖機能が上手に育たなかったり、早く子宮が年を取り閉経が早まるなどが起きます。
そのため、子宮を元気にするのであれば、補血・補腎は大切という事ですね。
初めにやるべきは、食事の改善・防寒対策!!
やはり、食事というのは大切となります。きちんと、栄養を取る事が良いでしょう。
中でも、補腎・補血作用のある食材がおすすめ。
補腎作用としては、豆類・ヤマイモ・銀杏・牡蠣・海藻類などが良い。
補血作用としては、レバー・クコの実・肉類・うなぎ・ホウレンソウなどが良いとされます。
防寒対策としては、夏も冬もしっかりして置くことでしょう。夏もクーラーで冷える事が多く、注意が必要な時代ですね。
まとめ
4/9は子宮の日。
今回の記事で、少しでも役に立って貰えたら、嬉しいです。
早い内から、健康を考えておくと、近い将来を良い方向で迎える事が出来るかと思います。
以上、参考になれば幸いです。