はーい。こんにちわー。
元気堂です。
12月に入ると、風も冷たく身体の芯から冷えてくる季節です。特に冷えやすいのが、手足などの末端となります。特に。底冷えなどもあり、下肢から全体を冷えるので、対処が必要となります。
私も、冬になるとタイツなどを一枚履いていますが、履くことで防寒は雲泥の差を感じます。しかし、このような対策を試しても、冷えてしまうと様々な症状が起きてきます。
その中の1つが、こむら返り(足のつり)です。
通年を通して、夜中・朝方につりやすいなどを耳にする事がありますが、寒くなるとより多くなる傾向があります。
若い方は、運動により酷使する事で起きる事が多いでしょうが、年齢を重ねて起きるこむら返りは、何が原因なのでしょうか??
こむら返りが起きる原因とは??
先ほども話した通り、急な運動により起こりやすい症状です。
何故、寒い時期に多くなり、高齢の方にも多いのかというと、栄養不足・水分不足・冷え・急激な寒暖差などが原因となります。
まず、栄養・水分不足をしている場合は、筋肉内のカルシウムなどのミネラルバランスが崩れており、筋肉が引きつる原因となります。そのため、水分を多く取るよりも、ミネラルが豊富なスポーツドリンクなどがオススメです。糖尿病など生活習慣病がある場合には、お茶などの方が好ましいでしょう。
運動過多により、筋肉疲労をすると体内の栄養が使われ、水分も足りなくなります。これは、若者だけでなく高齢の方にも当てはまります。
歳を重ねると、食事量が減り、栄養バランスが崩れたり、水分を十分に摂取する事を忘れがちです。
そのため、食生活の見直し・水分補給により、体内のミネラルバランスが整うことで、症状の改善が期待できる場合があります。
この栄養不足・水分不足の状態は、東洋医学でも血虚という症状。
良く漢方薬では、足のつりには芍薬甘草湯が使われます。しかし、この漢方薬は筋肉の収縮を緩和して鎮痛作用を発揮します。そのため、即効性がありますが、症状を根本的に治すという考えとは異なります。
運動前の予防・こむら返りが起きた時の頓服薬には、おすすめです。
とはいえ、芍薬甘草湯は、常備薬としては、おすすめです。
根本的に治療を考えるのであれば、血虚という症状を治療する補血薬という漢方薬がおすすめとなります。
例えば、四物湯・十全大補湯・当帰芍薬散・温経湯・桃紅四物湯・芎帰調血飲第一加減などです。
今回は、寒い時期に、こむら返りが増えた点を考慮していきましょう。
この場合は、寒邪という冷えが原因です。特に、深夜・朝方に多いのは最も冷え込む時間だからと考えられます。
解決策は、身体を温める事が大切です。けれでも、寝ている時に無意識で布団を剥ぐこともあるので対処がしづらい事もあるでしょう。
また、冷えるという事は、血液循環も悪くするので、こむら返りの頻度は高くなります。
それなら、どうしたら良いのか?? 解消方法とは??
■ 日頃からお風呂に入って、ストレッチをしましょう。
お風呂で筋肉を温めてから、ストレッチをすることで、筋肉を柔らかくしましょう。筋肉の弾性が上がることで、予防できる可能性は、グンッと上がります。
■ 常温のスポーツドリンクを就寝前に飲みましょう。
スポーツドリンクはミネラルもきちんと入っており、予防に一役買ってくれます。また、冷えないように、常温で飲む事をおすすめします。
先ほども言いましたが、糖尿病などの生活習慣病がある方は、糖分が入っていないものが良いでしょう。
この二つでも、駄目だった・・・。全然、緩和しないよ・・・。
その時は、漢方薬を考えてみて下さい。体質改善をして、こむら返りの起こりにくい身体にしましょう。
冷え・栄養不足・水分不足を考慮に入れると、おすすめ漢方薬は、先ほど挙げた芎帰調血飲第一加減が良いでしょう。
芎帰調血飲第一加減は、血の道の症という女性の漢方薬と言われます。しかし、中身は血を補ったり、気や血の巡りを改善したり、鎮痛作用のある生薬で構成されています。
まとめ
今回は、誰でも1回は起きた事があるこむら返りについてでした。経験すると、なるべく避けたい痛みかと思います。この痛みは、しっかりと予防することが可能なために、日々の生活を見直していきましょう。
最低でも、寝る前には水分を取る事は習慣化してもいいかと思います。
もし、それでも改善が難しい場合には漢方薬(芎帰調血飲第一加減・温経湯など)がおすすめです。
私のおすすめの漢方薬の使い方は、体質改善を行いつつ、万が一のこむら返りに備えて、芍薬甘草湯を常備することです。
栄養不足・水分不足がある場合は、それを改善するまでに、こむら返りが起こる場合があります。それを起こさない為にも芍薬甘草湯は、最初だけ常備したり服用して予防するのが良いでしょう。
以上、参考になれば幸いです。