
はーい。こんにちわー。
元気堂です。
温かくなってくると、運動を取り入れる方も増える季節になります。
しかし、久しぶりで生じてしまうのが、こむら返り・肉離れ・・・。
特に、こむら返り(足のつり)は1度は経験をした事が多いのではないでしょうか。
また、加齢と共に夜中・朝方につりやすいなどを耳にする事がありますね。若い方は、運動により酷使する事で起きる事が多いでしょうが、年齢を重ねて起きるこむら返りは、何が原因なのでしょうか??
■ こむら返りが起きる原因とは??
先ほども話した通り、急な運動により起こりやすい症状です。
何故、寒い時期に多くなり、高齢の方にも多いのかというと、栄養不足・水分不足・冷え・急激な寒暖差などが原因となります。
まず、栄養・水分不足をしている場合は、筋肉内のカルシウムなどのミネラルバランスが崩れており、筋肉が引きつる原因となります。そのため、水分を多く取るよりも、ミネラルが豊富なスポーツドリンクなどがオススメです。糖尿病など生活習慣病がある場合には、お茶などの方が好ましいでしょう。
運動過多により、筋肉疲労をすると体内の栄養が使われ、水分も足りなくなります。これは、若者だけでなく高齢の方にも当てはまります。
歳を重ねると、食事量が減り、栄養バランスが崩れたり、水分を十分に摂取する事を忘れがちです。
そのため、食生活の見直し・水分補給により、体内のミネラルバランスが整うことで、症状の改善が期待できる場合があります。
■ 肉離れと、こむら返りの違いとは!?
こむら返りは筋肉の痙攣!!
つまり、筋肉が異常に収縮するため、筋緊張が過度に起きるために痛みが生じます。
肉離れは、筋繊維の一部が断裂して痛みを感じるため、断裂した箇所には力が入りません。
また、こむら返りは数分すれば痛みが消えますが、肉離れは断裂しているために、すぐに痛みが取れ無い上に治るまでも時間がかかります。
■ 芍薬甘草湯を飲めば、大丈夫なのか!?
こむら返りの漢方薬では、芍薬甘草湯がよく使われます。
しかし、この漢方薬はあくまで、筋肉の収縮を緩和して鎮痛作用を発揮します。そのため、即効性がありますが、症状を根本的に治すという考えとは異なります。
芍薬が特に筋肉の収縮を緩和してくれるので、ふくらはぎなどの運動に使う筋肉だけでなく、腹痛などにも使われます。
そのため、芍薬甘草湯は、運動前から服用し予防する事がオススメです。
実際に、こむら返りが起きた時にも頓服薬としても良いでしょう。
では、肉離れには芍薬甘草湯はいいのか!?
使う場面としては、やはり予防のためが良いかと思います。
もし、肉離れを生じた時は正直難しいでしょう、どちらかというと、治った後の筋肉の硬直を解すためなど筋緊張が強い場合は服用してみるといいのではないでしょうか。
■ 治療には、筋肉への滋養が大切。
根本的に治療を考えるのであれば、血虚という症状を治療する補血薬という漢方薬がおすすめとなります。
筋肉の滋養には、肝血(肝に保管されている血液)が使われます。ここが不足していると、治りにくいし、また発症しやすくもなります。
代表的な補血薬を述べると、四物湯・十全大補湯・当帰芍薬散・温経湯・桃紅四物湯・芎帰調血飲第一加減などです。
1番シンプルな漢方薬が四物湯であり、下肢の冷えや浮腫があれば当帰芍薬散・温経湯などがオススメですね。
自分に合った漢方薬をチョイスすると体質改善にも繋がります。
■ 日頃からの解消方法とは??
■ 日頃からお風呂に入って、ストレッチをしましょう。
お風呂で筋肉を温めてから、ストレッチをすることで、筋肉を柔らかくしましょう。筋肉の弾性が上がることで、予防できる可能性は、グンッと上がります。
■ 常温のスポーツドリンクを就寝前に飲みましょう。
スポーツドリンクはミネラルもきちんと入っており、予防に一役買ってくれます。また、冷えないように、常温で飲む事をおすすめします。
先ほども言いましたが、糖尿病などの生活習慣病がある方は、糖分が入っていないものが良いでしょう。
まとめ
今回は、誰でも1回は起きた事があるこむら返りについてでした。経験すると、なるべく避けたい痛みかと思います。この痛みは、しっかりと予防することが可能なために、日々の生活を見直していきましょう。
また、筋断裂を伴う肉離れを1度でも起こしている方は、その部分が固くなっている事が多いので一層のケアが必要ですね。
最低でも、寝る前には水分を取る事は習慣化してもいいかと思います。
栄養不足・水分不足がある場合は、それを改善するまでに、こむら返りが起こる場合があります。それを起こさない為にも芍薬甘草湯は、最初だけ常備したり服用して予防するのが良いでしょう。
以上、参考になれば幸いです。