はーい。こんにちわー。
元気堂です。
これからは、ハマグリが旬となってくる季節です。
実は、ハマグリは文蛤(ぶんごう)または花蛤(かこう)と呼ばれる生薬でもあります。
民間療法では、ヤケドに対して生の身の汁を塗ったり、痔核や脱肛を温めた身で痛みの緩和にもちいたりもします。
また、乳首の痛みに殻の粉をベニバナで製した紅でといてつけるなどの方法が知られています。
また、薬の保管庫として、ハマグリの殻は使われていた時代もあります。
これは、貝殻が対となっているので保管上も適していたからですね。これと同じく、ひな祭りに食べる事で将来のパートナーを見つかるように願いもこもっていると言われます。
このように、ハマグリは実だけでなく殻も、生活の一部として使われてきた歴史がありますね。
そんなハマグリについて話して行きましょう。
ハマグリの栄養・効果とは!?
多くの貝類は、ビタミンやミネラルの宝庫であり、人体に健康をもたらします。
そんな中で、ハマグリは鉄分が豊富なために、貧血予防にも良い食材です。
また、亜鉛・タウリン・ビタミンB12・アスパラギン酸なども多く含まれます。
そのため、肝機能を改善させる作用があります。また、高コレステロール予防・高血圧の予防にも繋がります。
東洋医学でも、肝の滋養にはハマグリがいい!?
ハマグリは、東洋医学でも肝を癒やす食材とされます。
春に旬となるので、肝にも良いって訳ですね。
春は、イライラなど情緒の乱れも多くなる季節であり、肝を滋養する事が予防にもなります。
例えば、この肝が弱ると、怒りや情緒が抑えられなくなるので、キーキーしたり、泣き叫んだりなど様々な症状を起こします。
【肝は疏泄を主る】この疏泄とは、淀みなく流れが良い状態を指します。
そのため、ストレスを流す働きがあるのですが、弱ってくるとストレスに負けてしまい、情緒が乱れ・交感神経が高まり、攻撃的なったり寝れないなども生じます。
特に、女性においては更年期障害も含まれます。
肝というのは、血液の貯蔵庫です。生理中に、イライラし易かったり、不安・抑うつ感で易い方は、この肝の血が消耗しすぎている事が多い傾向です。そのため、漢方薬でも血を補うような熟地黄・センキュウ・当帰・芍薬が入った四物湯が基本となります。
ハマグリには、貧血にも良い鉄分があるのも、食べて欲しい点でもあります。
好き嫌いがあるなら甘麦大棗湯がいいかも!?
よく子供に対して、処方されるのが甘麦大棗湯です。
実は、先ほどお伝えした四物湯の生薬が入っていません。では、何故オススメなのか!?
甘草・小麦・大棗の3つの生薬の文字を取って、甘麦大棗湯と呼ばれます。
夜泣き・ひきつけのファーストチョイスとして使われますが、興奮気味で不安・不眠・ひきつけ・筋肉の緊張などにも応用されます。
実は、【肝は筋を主る】という言葉があり、筋肉を滋養する役割が肝にはあるため、ストレス過多になると筋肉の異常である引きつけや緊張も生じます。
甘麦大棗湯は、甘味料としても使われる甘草に食材である小麦と大棗で作られています。これが、小さな子供にも使いやすい理由の1つです。つまり、食事であり、薬膳に近いかと考えられます。
夜泣きが起こるのは、お腹が空いたり、不安のため起こるかと思います。その際に、甘草の甘味は脾胃を働きを促進し、小麦は分解されれば、澱粉を経て麦芽糖になります。大棗は、ドライフルーツのような物で、甘味を含み1日3個食べれば老けないと呼ばれるほど、栄養価が高い食材です。
そのため、子供の疳の虫などがある子は、東洋医学の五臓の一つ『肝』の状態が良くない場合があります。
そういう子には、ハマグリを含め貝類は、おすすめとなります。
特に、新学期で新しい職場・クラス・学校などの変化があり、無意識にストレスに晒されている時にこそ、食べると良いでしょう。
まとめ
旬のハマグリには、この時期に必要な栄養素がいっぱい!!
また、縁起物としてもオススメの食材でしょう。
お酒のつまみとしても、肝を滋養してくれて優秀となります。
最近、イライラ・不安などの情緒が乱れているなら、食事に取り入れて見ましょう。
それでも、改善が難しい際には漢方薬も1つの手段です。
以上、参考になれば幸いです。