過度の運動は、精神的に良くない!? どこまでの運動が心にも良い影響を与えるのか??

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

運動をする事は、健康だけでなく、精神的にも良い影響があるとされます。
しかし、どうやら運動をすればするほど、身体に良い訳ではないようです。今回は、日本の東京医科大学精神医学分野の志村哲祥氏らの研究によるものとなります。

今回の研究結果というのは・・・

運動量・運動時間と精神的な健康は、U字の関係性が・・・

U字の関係性って何?? いまいちイメージが沸きにくいかと思います。
運動量や運動時間が、まったくないというのは精神的な病気のリスクが高まります。

しかし、軽度の運動~中程度の運動は、段々とその疾患リスクを低下させる傾向にあります。そのため、グラフでいう精神的な疾患リスクを縦軸に考えると、段々と低下していくグラフが出来上がります。

このグラフは、横軸を運動強度・運動時間としているため、段々と身体にキツくなっていきます。すると、ある一点から段々と精神的なダメージが負荷されていき、精神的な疾患リスクが高まります。

そのグラフの形が、U字型の結果となる事を今回は明らかにしたのです。
つまり、過度の運動は、怪我の原因だけでなく精神的も良くないという事が分かりました。

では、どの程度の運動強度・運動時間で止めるべきなのか??
ここが、気になる事でしょう。

今回の研究結果をまとめると・・・

今回の対象者全体の身体活動量は、合計で平均2,480METs分/週つまり、1日で換算すると平均354.3METs分となります。また、身体活動時間は合計で平均10.4±14.3時間/週です。

「METs」とは運動量の単位で、例えば、料理は2METs、歩行は3METsに相当。60分のウォーキングをすると、60分×3METsとなり、180METs分の運動量となります。

これを基に考えると、以下で精神疾患のリスクが1番最小になることが判明!!

■ うつ状態:6,953METs分/週 または 25.7時間/週

■ 一過性の不安状態:5,277METs分/週 または 21.6時間/週

■ 不安を抱きやすい傾向:5,678METs分/週 または 21.6時間/週

■ ストレスによる睡眠への影響:9,152METs分/週 または 31.2時間/週

また、困難や脅威に直面している状況で、それに対して適応できる能力などは25.4時間/週で最小という結果となりました。

以上の事から、1日954~2484kMETsがオススメかも!!

これは、週に約21~31時間の身体活動(毎日3~4.5時間)、または5.3~9.2kMETs分/週の身体活動である場合に精神的な健康を得られるとされます。

ちょっと、数字ばかりでイメージが沸かないですね。

例えば、体重60kgの人の場合、毎日750~1,300kcal程度を消費する身体活動に相当!!
これを境に、運動が少なくても多すぎても、精神的なダメージがかかるとされます。

毎日750~1,300kcal程度を消費する身体活動とは??

先ほどと同じように、体重60㎏の人で仮定すると・・・

ウォーキングの場合は、普通の歩行速度(時速4㎏)では、1時間189kcalの消費とされます。約4時間は歩かないといけないようですね。ちょっと、時間も長くなってしまいます。

その他の運動も見ていきましょう。

ジョギング(時速6.4㎞)の場合では、1時間378kcalの消費のため、約2時間~3.5時間程度となります。

フィットネスバイク(90~100ワット)では、1時間428kcalの消費となり、約2時間~3時間程度に。

まとめ

運動だけで、精神的なケアするのも1つの手段でしょう。
しかし、何事も過度は禁物。健康良いとされる運動でさえ、やり過ぎでは逆効果となる事が判明しています。

そのため、睡眠・食事なども活用していくことが大切でしょう。
生活習慣を正すことが、日々の身体的な健康だけでなく、精神的な健康に繋がります。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「Frontiers in Psychology」に1月13日掲載

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