はーい。こんにちわー。
元気堂です。
健康的な生活を送る上では、バランスの取れた食事・適度な運動・質の良い睡眠が基本となります。これは、多くの方が知っている事実でありますが、きちんと実行できている方は少ないでしょう。
特に、仕事・子育てなどで時間に余裕がなくなると、乱れがちと言えます。特に、運動については10代のように、続けていく事が難しい方も増えています。
年齢を重ねたときに運動というのは、骨を丈夫にしたり、動かす筋肉量を維持したり、新陳代謝をあげるなど多くのメリットがあるでしょう。また、スポーツによっては様々な人と関わるので、コミュニケーションの1つといえます。ボケ防止にも成りえます。
しかし、新たな研究においても、さらに健康に良いことが判明したそうです。
それは・・・
運動により、ミトコンドリアの修復サイクルが維持される!!
これにより、体力の低下を予防することが、米国ジョスリン糖尿病センターの研究結果が『米国科学アカデミー紀要』誌に発表されました。
しかし、ここで長く学問から遠ざかると、ミトコンドリア・・・って聞いた事ある気がする・・・。
知ってる知ってる。あれでしょ・・・。
このように聞いた事あるけど、説明は出来ないこともあるかと思います。まずは、ミトコンドリアについて思い出していきましょう。
ミトコンドリアって何だっけ!?
ミトコンドリアは、私たち真核生物においてのエネルギー産生する細胞内の小器官のことを指します。身体の至る所に存在し、各組織がエネルギー不足にならないようにしてくれています。
このエネルギーはATPと呼ばれ、糖質などのエネルギーの材料・酸素を反応させて生み出します。私たちは、このATPを細胞増殖・運動などの働きの際に使うことで生活をしています。
ここで重要なのが、多くのエネルギー産生を行っているのが、ミトコンドリアという事です。そのため、ミトコンドリアに異常またはミトコンドリアへ糖質などの材料が届かないと、エネルギー不足に陥ります。
つまり、ミトコンドリアにより体力の善し悪しも変わってくるのはイメージできるかと思います。
次に、ミトコンドリアの修復サイクルとは??
ミトコンドリアにも、機能を維持するために修復する働きがあります。しかし、心筋梗塞・2型糖尿病・加齢など原因により、この修復機能に不具合を生じやすく悪化する事が分かっています。
運動をすることでも、筋肉に疲労が出るようにミトコンドリアも断片化という状態になります。しかし、疲労が回復するように、修復する機能によりミトコンドリアも元の状態へ戻ります。
今回の研究において、線虫が用いられ、加齢によって体力を低下が起きると共に、ミトコンドリアの動的サイクル(断片化・修復サイクル)も顕著に低下した事が分かっています。また、成虫後1日目の若い線虫は、60分の運動で疲労するとミトコンドリアの断片化が増加したが、24時間後には体力もミトコンドリア機能も完全に回復しました。ところが、高齢の線虫では、体力もミトコンドリア機能も24時間では回復しなかったのです。
ちょっと、分かりにくいかもしれませんね。
ここで、分かったことは、以下にまとめると・・・
① 年齢を重ねると、昔よりも体力低下する上に、ミトコンドリアの動的サイクルも落ちるよ!!
② 若いと、どちらの回復も早いよ!!
次に、若い線虫に毎日1時間の水泳を10日連続で強制する実験結果では、線虫の中年期の体力を顕著に改善し、ミトコンドリアの動的サイクルの不具合も改善される事が判明しました。
③ 運動をするとしないのでは、もちろん運動をした方が体力低下・ミトコンドリアの動的サイクルの不具合を予防するよ。
まとめ
運動をする事により、体内でエネルギー産生の多くを担っているミトコンドリアを修復する事に繋がります。つまり、ミトコンドリアが長くエネルギーを作り出せる状態を維持するので、身体のエネルギー不足を防ぎます。
誰しもが、平等に訪れる老化による体力低下を防ぐには、運動がやはり大事だという事が分かりました。
また、運動を取り入れる事は、生活習慣病の予防にもなるため、この修復サイクルを維持するには良い事でしょう。
明日から散歩でも良いので、運動を始めてみてはいかがでしょうか??
以上、参考になれば幸いです。