はーい。こんにちわー。
元気堂です。
思春期の頃となると、自分の容姿が気になり始める時期かと思います。その1つに、体型があると思いますが、どうやら睡眠が関与しているようです。
充分に睡眠時間を取っていない高校生は、体重も増えやすいようです。また、私生活でも授業中に眠くなったりと影響が出てきてしまいます。16歳の時に1日6時間以下だった方は、8時間以上だった方と比べると、21歳頃の歳になると、肥満になっているリスクが20%も高くなるそうです。
将来的に太りたくないのであれば、よく寝ていた方が良さそうですね。今回、睡眠時間に対して推奨されているのは、10代の子供は9-10時間は寝ると良いとされます。
東洋医学では、睡眠時間よりも睡眠時刻が重要。
子午流注(しごるちゅう)という考えがあり、24時間を2時間ずつに分けて、その各割り振られた所で身体の五臓六腑が当てられています。
この考えによると、23時~7時は少なくとも睡眠をしておく事がベストとされます。この時刻になる事で、五臓六腑が正しく働くと言われるので、ゴールデンタイムとも呼ばれます。
そんなこと言っても、なかなか眠れない・・・。まだ、SNSやゲームしているから・・・。このように、昔よりも娯楽が増え、早く寝ない子も増えています。
規則正しく睡眠を取るようにするには??
子供の成長においても、睡眠時間は重要な事です。なぜなら、寝ている時に成長ホルモンが分泌するからです。成長ホルモンは、ノンレム睡眠中に分泌され、特に入眠して最初のノンレム睡眠が成長ホルモン分泌のピークということが分かっています。
ノンレム睡眠とは、深い睡眠の事を指します。そのため、熟睡するためにも日中すべきことがあるのです。
・ 適度な運動
部活動などで運動しているれば、その適度な疲労感から眠りにつきやすくなります。特に、高校生などは身体にエネルギーが満ちているため、運動はしておくと良いでしょう。また、日中に活動すると、脳に睡眠物質と呼ばれるホルモンが蓄積していくとされ、一定量に達すると眠気が訪れ、かくんと眠りに落ちます。小さな子供が急に寝るのが想像しやすいでしょう。
そのため、あまり過度の疲労にも注意が必要です。過度に疲れてしまうと、まだ周囲が明るい時間帯に眠ってしまう可能性があります。こうなると、ゴールデンタイムを越えてから睡眠してしまうことも・・・。
・ 日光浴やお風呂に浸かる習慣を
日光を浴びることで、生活リズムを整える事ができます。これは、自律神経の乱れも整えてくれるので、夜に寝られない方や朝すぐに起きれない方にも良いでしょう。
日光浴は、じんわりと身体を温めるので、朝の行動力にも繋がっていきます。また、睡眠ホルモンであるメラトニンは、起きて朝日を浴びてから14時間経過すると再び分泌が始まります。朝の日光浴が、1日の生活リズムを作ると言っても良いでしょう。
最近では、スマホやパソコンによる光により、このホルモンの分泌が遅くなっているとも言われるので、夜の使用は控える方が良いでしょう。
また、面倒だからシャワーだけで済ますことが多い場合は、きちんとお湯に浸かる習慣を付けましょう。身体を温めることでリラックス効果だけでなく、適度な疲労も誘うため、入眠しやすくなります。
この生活サイクルの改善をしても寝れない時には、東洋医学を試しましょう。
鍼灸治療や漢方薬には、自律神経の乱れを改善し、寝付きを良くする働きがあります。どちらからもアプローチは出来ますが、鍼灸治療が意外とオススメです。
治療により適度な負荷が身体にかかります。自律神経を整えるだけでなく、この負荷により入眠へと誘います。
しかし、鍼灸って少し怖い!! このような方も少なくはないと思います。
その場合には、漢方薬がオススメでしょう。自律神経を整える漢方薬には、色々な種類があります。例えば、帰脾湯・酸棗仁湯・柴胡加竜骨牡蛎湯・加味逍遥散・牛黄製剤など。
この中でオススメなのが加味逍遥散となります。加味逍遥散と聞くと婦人科系の薬でしょう?? このようなイメージを持っているかもしれません。確かに、更年期のイライラ・PMSなどにも使用されます。
しかし、もともとは肝の疏泄作用を整える働きが重要となっています。肝というのは様々なストレスに弱い部位であり、これにより肝の役割である疏泄作用が低下します。
この疏泄作用は、気の巡り・血の巡りなど流れを良くする働きがあります。そのため、就寝前にモヤモヤして眠れない・色々と考え込んでしまうような交感神経が高ぶっている時には気の巡りを良くするために使われます。最近では、気圧により起こる耳鳴り・思春期のニキビなどにも応用しています。
気持ちがイライラ・モヤモヤしている時には、この感情から身体に異変がくるので心辺りがある方は試してみると良いでしょう。また、男性にもよく使う漢方薬のため、女性の漢方薬と偏見を持たないようにしましょう。
まとめ
10代は、成長だけでなく将来の肥満防止のためにも、睡眠は大きな影響を及ぼします。夜更かしができる年頃ですが、きちんと寝る方が将来的にはオススメです。
少なくとも、23時~7時の8時間は睡眠を確保を心がけましょう。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:『小児科学雑誌』に発表