はーい。こんにちわー。
元気堂です。
東洋医学では、春になると眼疾患が増えると言われます。その理由には、肝が関与するからです。五行説という考えでは、肝は目に開竅します。つまり、深い関係があるという事です。
また、肝は血液の貯蔵庫ですし、眼を滋養するためには大切となります。
そんな肝が弱る春には、眼疾患が出やすいんですね。逆に、眼疾患があるという事は、肝にも影響が出ている可能性があるので、この時期は肝を休める生活が大切となります。
まずは、現代病の一つである眼精疲労・ドライアイ・視力の低下などの症状があれば、注意していきたい所でしょう。また、花粉症も流行している時期です。
花粉症かと思ってたら、意外とドライアイが問題だったなんてこともあるのです。
あなたの目のかゆみは、花粉症ではないかもしれない!?
花粉症は、誰もが知っているアレルギー疾患です。その一つの症状に、目の痒みがあります。
しかし、ドライアイでも目の痒み・赤みなどの症状が起きます。
これは、肝血が不足することで、目の粘膜が低下したために生じます。目の潤い不足により、そこが乾くことは想像できましょう。乾く事が続くと、それから熱症状が出て、痒みも生じてきます。これは、東洋医学でいう陰陽のバランスが崩れていることを指しています。
陰虚といい、陰が弱る事で、陽が強くなっている状態です。
また、目を保護するバリヤー機能も低下するため、花粉やPM2.5などの異物による影響が起きやすくなります。眼にゴミが入れば、こすったりいじりやすくなるのは必然ですね。
あなたが毎年、悩んでいた花粉症は、根本はドライアイが問題かもしれません。
目のバリヤー機能を回復するには、肝血(肝陰)を補おう!!
目の潤いを補充するには、先ほどから言っている肝血が大切なります。その他にも、肝陰も大切となります。
肝陰には、肝血と津液という水分も含まれまています。老化現象などは、特に肝陰を補う事になります。
■ 肝に良い食材を食べよう!!
酸味がある食べ物は、肝の栄養となるので、レモン・うめ・リンゴなどが良いとされます。その他にも、ブリ・レバー・鶏肉などの動物性タンパク質も良いでしょう。
その他にも、菜の花・春菊・ルッコラなど旬な食べ物も肝を養生してくれます。
■ 十分な睡眠を取ろう。
23時~午前1時は、胆の時間帯と言われます。この時間帯に寝ている事が大切です。
東洋医学では、肝胆は表裏関係と深い関係性があります。胆が休まらないと、肝に影響が出てきます。そして、肝の時間帯が 午前1時~3時はとなります。
そのため、23時から3時の間は、きちんと睡眠を取ることをおすすめします。
■ 適度な運動をしよう。
運動は、自律神経を整えるだけでなく、気分を爽快にさせます。また、血流も良くするので、肝に良い影響を与えます。
楽しく適度な運動は、ストレスから身を守るので、少しでも取り入れましょう。
そんなに、規則正しい生活する暇はないよ!!
もっと、簡単な方法を教えて!!
生活リズムは、人それぞれで、なかなか取り入れるのは難しい方もいるでしょう。
そんな方には、肝血・肝陰の栄養となる漢方薬を取りましょう。
■ ヤツメウナギの肝油
ウナギは、滋養強壮としても栄養豊富なことが知られています。つまり、東洋医学での腎を補います。腎を補う事は、肝も間接的に滋養してくれます。
また、ビタミンAが豊富な事が有名です。ビタミンAが豊富ということは、その働きである眼などの粘膜を補い、乾燥対策にもなります。
■ 肝陰を補う漢方薬
代表的な漢方薬は、杞菊地黄丸となります。老化により起こる症状を抑える六味地黄丸ベースとなっています。六味地黄丸に、目に良い生薬の枸杞・菊花が配合された漢方薬です。
眼疾患があれば、ファーストチョイスされるのが、この杞菊地黄丸でしょう。
まとめ
花粉症で困っている方の一部は、もしかしたら肝血不足により、粘膜不足が問題かもしれません。
このような場合は、将来に視力の低下・白内障・緑内障などの眼疾患が起こるかもしれないので注意しましょう。今のうちに、生活習慣を見直すことが必要でしょう。
特に、春の過ごし方は大切です。眼疾患が気になる方は、養生すると良いでしょう。現代社会は、スマホやタブレットから眼を酷使しやすいので、気が付いたときから予防していくと良いでしょう。
以上、参考になれば幸いです。