はーい。こんにちわー。
元気堂です。
今回は、秋ナスについてです。秋なすは、嫁に食わすなという言葉は、耳にすることがあるかと思います。
しかし、その意味は諸説あります。それなら、そのナスには、どんな栄養や効果があるのか分かることで、その意味も見えてくるかもしれません。
秋ナスは、嫁に食わすな!! この言葉の意味とは??
先ほどもお伝えしたとおり、その意味は諸説あるかと思います。
この言葉を、聞くと大概は、嫁いびりのように聞こえますね。しかし、解釈は色々です。
■ 嫁いびり説
一般に知られている意味は、「秋にとれる美味しい茄子を憎い嫁には食べさせるな」と言われます。
6月頃から収穫されたナスは夏ナス、秋ナスとは9月以降に収穫されたナスを言います。
夏と秋ではナスも少し変わります。皮が柔らかくなり、水分を多く含み、甘み・旨味が強くなります。他の食べ物にも言えることで、実りの秋というくらい秋の食べ物は旨味が強くなる傾向です。
そんな美味しい秋ナスを、わざわざ嫁に食べさせるのはもったいないという意味合いがあります。
■ 嫁思い説
先ほど述べましたが、夏のナスに比べ秋のナスには水分が豊富です。これは、陰陽で言う陰の作物となり、身体を冷やす作用があると言われます。そのため、涼しくなってきた秋にナスを食べると、大切な嫁の身体つまり、母体を冷やしてしまうという意味合いもあります。
また、ナスは種が少ない野菜です。子孫繁栄では縁起が良くない事から、子どもが出来にくくなるといけない!!
そんな優しい思いからとも言われます。
私個人としては、嫁お思い説だと思います。東洋医学的にも、身体を健康に保つ作用があり、秋の養生としては伝わった言葉だと思いました。しかし、嫁義母問題となるドラマや小説も多く出てきたので、言葉の意味が変わったのではないのかなと思いました。
ナスは、口内炎に効果が!?
実は、ナスにはプロテアーゼインヒビターという成分が含まれています。
急に、意味が分からない言葉が出てきたぞ!!これを読んでいた方は、そう思うかもしれません。
この言葉は、覚えなくても構いません。ただこの成分は、炎症を抑える特徴があるということです。
その効果は、口から腸までの消化器全般に効果があると言われます。特に、口腔の温度を下げて、粘膜を修復する働きがあると言われます。
ナスの94%は、水分です。これだけでも、陰の食べ物だと分かるかと思います。
そして、その成分に含まれるカリウムも、それに関与しています。カリウムには利尿作あるため、水分と一緒に塩分も排出する事で血圧を下げます。血圧が下がると、全身の血流が穏やかになるため、心臓からの温かい血液がゆっくり全身に回ることで、体温が上がりにくくなります。
この事から、ナスは身体を冷やす作用があるという事です。
余談ですが、ナスの成分にはナスニンというのがあります。このナスニンは見た目の紫色の色素の成分の一つです。これは、血管を綺麗にし動脈硬化の予防・治療する働きがあります。また、ガンに関与する活性酸素の発生を抑制作用があるとも言われます。
まとめ
今回は、ナスは身体を冷やすという事でした。そのため、秋なすの取り過ぎには、注意すると良いでしょう。
しかし、真夏・残暑から身体に熱が籠もっている方が多いです。このまま、秋冬に向かうのは養生的にも良くはありません。そんな時には、ナスだけでなく秋の食べ物を食べましょう。身体を冷やして、冬に向けての身体作りをしてくれる物が多いです。
適度に取り入れて、体調の良い秋を過ごしてもらえたら、嬉しいです。
以上、参考になれば幸いです。