秋が旬の魚は、秋刀魚だけじゃない!! 朝食のお供である鮭がおすすめ。 【秋の食養生】

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

通年、陳列しているために旬がいつか分かりにくいですが、鮭は秋鮭とも言われ、今が旬となります。鮭といえば、赤い身をしていますが、実は白身魚に分類されます。じゃあ、何で赤いのか?? このような疑問も持つかと思いますが、それは餌に影響されています。餌であるエビやカニを餌にしているうちに赤くなっていくという特徴を持ちます。

産卵が近づいたメスは、栄養を卵に与える上で、その赤い色素が移ってしまうため、身が白いこともあると言われます。そんな鮭の歴史は古く、東日本各地の貝塚から鮭の骨が発見されています。つまり、縄文時代から食べられていたことが判明しています。

先ほど、秋が旬と言いましたが、通年スーパーにある理由の1つが種類が豊富な事にあります。つまり、秋鮭は秋が旬ですが、他の鮭の種類は違う季節が旬になっています。その中でも、秋鮭と呼ばれるものは、2~8年ほど回遊した後、産卵のために9~11月頃に故郷の川に戻ってくる習性を持ちます。
秋鮭の特徴は、産卵前のため身が引き締まっており、卵や白子を成長させるために体脂肪が使われています。つまり、脂分が控えめな身をしています。

そのため、カロリーも低く、高タンパク質となります。このタンパク質の元となる必須アミノ酸・ミネラル・ビタミンなどの栄養価に優れます。

鮭の赤色は、アスタキサンチンという色素が豊富な証拠。

このアスタキサンチンとは、体内に吸収されると、病気に対する抵抗力を高めるビタミンAに変化します。ビタミンAは、皮膚や粘膜を正常に保ち、視覚に関わる色素タンパク質を作ったり、成長促進にも影響します。ちなみに、緑黄色野菜では、βカロテンからビタミンAに変換されます。

このアスタキサンチンは、強い抗酸化作用も持ちます。

加齢やストレス、日々の生活により人の身体は、酸化していきます。身近な所では、自転車や外階段などの金属が酸化しているのが見れるでしょう。あれと、同じように生きていれば少しずつ酸化していきます。

これに抗うのが抗酸化作用です。そのため、動脈効果を防いだり、細胞のガン化を抑える働きなどがあります。

その他にも、骨の形成にかかわるビタミンD・栄養素の代謝促進にかかわるビタミンB・口内炎などの炎症を抑えるナイアシンなども含まれます。

野菜を食べなくても、健康でいられるかもしれない。

これは、デンマークのグリーンランドに住むイヌイットの食事の研究から明らかになりました。彼らは、食事に穀物や野菜をほとんど食べませんが、心臓病などの循環器系疾患になりにくい事が分かっています。それでは、主食は一体なんなのでしょうか??

それは、肉・魚となります。

本来であれば、肉の取り過ぎ、魚の取り過ぎでは栄養が偏り、病気を生じやすくなります。日本では、魚・穀物などの食事から肉食中心の欧米食に変わり、循環器系疾患が増えています。しかし、イヌイットの食事の中心は、トド・アザラシなどの肉や魚介類とされます。

こう考えると、どうやら魚介類に何かヒントが隠れていそうです。

デンマーク人とイヌイットを比べると、イヌイットは血中脂質・コレステロール値が低く、心筋梗塞・糖尿病などの循環器系疾患にかかる事が極めて少ない事分かっています。同じデンマーク人でも、イヌイットの食事には、DHA/EPAなどの不飽和脂肪酸が豊富という特徴がありました。

青魚に豊富なもので、エパデールなどの高脂血症の治療薬にも使われる成分です。実は、鮭にも、たっぷりと含まれているのです。

まとめ

もう、今が旬の鮭を食べたいと感じていたら、取り入れていきましょう。また、食事が欧米化ぎみであれば、見つめ直すきっかけになると幸いです。

秋は実りの秋と言われるので、旬となる物は身体を滋養してくれます。キノコや野菜も取ると、より健康的に秋冬を過ごせるでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

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