はーい。こんにちわー。
元気堂です。
最近は、子供から老人まで幅広い年代で、このような症状が出ています。多く見られるのが、風邪の後の咳が止まらないといった症状です。
しかし、風邪は治ったはずなのに、なんで続くのか?
それは、風邪という熱病が原因で、身体を潤す作用を消耗してしまったからです。
これでは、病院の咳止めだけでは対処が出来ません。
東洋医学的には、陰虚という症状です。漢方薬には、これを補充する補陰薬が存在しています。
老人と子供では、原因が異なります。
加齢は取れば取るほど、陰虚という症状になりやすいです。そのため、補陰薬という潤滑油を使用する事が予後が良くなります。
しかし、子供の場合は、気虚という元気が落ちて虚弱体質から出ている場合や元気がありすぎて陰陽の陽(温める作用)が強く出たために陰虚という症状に陥る場合もあります。原因が少し異なってきます。
今回は、風邪の後に起こる陰液(粘膜や潤すもの)の消耗に対しての漢方薬です。
おすすめの漢方薬は、こちら。
■麦門冬湯
有名な補陰薬です。この漢方薬は、喉に痰が絡んだり、空咳が出ている場合によく使います。咽頭の粘膜が消耗したために、少しの刺激でも咳が出やすかったり、痰などの異物も流れにくい状態には、まず試すべき漢方薬でしょう。
余談ですが、酒焼けや歌いすぎで、粘膜が弱る方や冬場の乾燥時期にも良く使われます。
■小青竜湯・荊芥連翹湯
花粉症の時に、よく使われる漢方薬です。水っ鼻が喉に垂れることで、それが刺激となり咳が出ている場合があります。その場合は、こちらを併用すると良いでしょう。メーカーによって、効果が異なる事があります。
■柴胡桂枝乾姜湯
喘息に近い咳症状に、よく使われます。または、アトピーでも使用されるので、アレルギー体質(解毒体質)の体質改善でも、おすすめです。上記と同じく、症状に合わせて麦門冬湯と併用が望ましいです。
咳で悩んでいる方に、少しでも参考になれば幸いです。