流行し始めているインフルエンザを今一度見直そう!! 一番の予防法は、まず敵を知ることです。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

2月に入り、流行し始めているのが、インフルエンザです。コロナウイルスが流行し、すこし陰を潜めていましたが、制限が緩くなることで、流行の兆しが見えています。

しかし、毎年インフルエンザについて学んではいても、どんなウイルスかを忘れてしまってはいませんか?? 季節性を伴うため、1年経過すると、すっかり忘れてしまっているかと思います。

また、ワクチンを打っても、インフルエンザにかかる理由は何故か?? などちょっとした疑問もあるかと思います。その点において、出来るだけ簡単に説明していきたいと思います。

まずは、インフルエンザウイルスって、どんなもの??

一言でいえば、ウイルス性の風邪症状を生じさせます。いまさら、そんな事は知っているよ!! そう思われるかもしれませんが、当たり前の事も確認しつつ話していきますので、お付き合いをお願いします。

インフルエンザウイルスは、どうして毎年、警戒をするのか?? これは、その症状が普通の風邪よりも、高熱・頭痛・関節痛などが強くでるため、辛いし重症化のリスクも高いからです。また、コロナウイルスのように、基礎疾患なども影響して、死亡率も高くなります。

注意すべき点は、小さなお子さんです。まれに急性脳症を起こすことがあったり、高齢者など免疫力が低下している人は、肺炎を起こすことがある事でしょう。

このような理由のため、高齢者・小さなお子さんには、ワクチン接種が勧められています。

何で、流行しやすいの?? ワクチンを打ってもかかる理由は??

インフルエンザウイルスの特徴が、変異しやすい事です。コロナウイスルもそうですが、ウイルスも生きていくために変異という適応をしていきます。

インフルエンザウイルスは、2つの異なるウイルスが1つの宿主細胞に一緒に存在すると、8本のRNA遺伝子の組み合わせの異なるウイルスが出来上がります。

っえ??急に難しくなった・・・。もっと、分かりやすく教えて!! そんな声が聞こえそうですね。実際に、意味が分かりにくいかと思います。

まず始めに、インフルエンザウイルスは 8本のRNA遺伝子の組み合わせで構成されています。

例えば、1~8の数字を書いた8個の玉を取り出し口が見えない箱に入れましょう。それを1個ずつ引いて見て下さい。

毎回、同じ番号で引くことは出来ないかと思います。

インフルエンザウイルスは、これと同じで 8本のRNA遺伝子の組み合わせが変化します。そのため、組み合わせ次第では、新型ウイルスエンザなどの変異が起こり、危険度も上がります。

さらに、このRNA遺伝子は、2本の鎖で出来ており、その1本の鎖の組み合わせの変化で、 RNA遺伝子の内容も変わります。そうなると、もっと複雑に変異が起きやすくなります。

8本のRNA遺伝子の組み合わせは、単純な計算では28 (=256)通りです。これだけ変異先があるので100%効果があるワクチンを作るのは極めて難しくなります。

さすがに、256通りのうち、全てが環境に適応できないので生存はできません。そのため、ワクチンもピンポイントで作る事が難しいため、大きな的に絞って効果を狙っていきます。これにより、インフルエンザウイルスが入ってきても、似たワクチンにより抗体を作っておく事で、素早く鎮静化に向かい、症状の緩和に至ります。

つまり、症状を軽くしたり無症状にすることは可能ですが、インフルエンザにかかる事を100%防ぐことには繋がりません。これを知る事で、既往歴や重症化リスクがある方は、打つ打たないの判断をする必要があるでしょう。

インフルエンザウイルスにかからないためには!?

コロナ禍で学んだ生活を継続しましょう!!

■ 手洗い・うがい・消毒は小まめに。

■ マスクをして、感染リスクを抑えましょう。

■ なるべく、患者や人混みが多いところには行かない。

これらの他に、もう一つ取り入れて見て下さい。

10~15分置きに、水を飲みましょう!!

軽めに水を服用する事で、口腔・気管に入ったウイルスを胃へ流して胃酸で死滅させましょう。感染経路は、手についたウイルスなどを粘膜に付着させる事で起きます。

ウイルスは、最短20分で感染すると言われます。これより短い時間に軽く水分を取ることで、洗い流す事が出来ます。以上の行動を取ることで、かなり感染のリスクは下がるかと思います。

それでも、かかってしまったら??

まずは、病院にかかりましょう。ただし、発熱後12~24時間くらいにかかると良いと思います。

実は、12時間より前に、検査をしても陰性になる可能性があるので、タミフル・リレンザなどの薬を出して貰えない事があります。

また、発症後48時間以降は、ウイルスの増殖を抑えるタミフルなどを服用しても、もう遅いと言われます。

そ・・・そんなぁー、もう高熱から2日位経っているかも・・・。

多くの方は、問題なく薬を貰えても、一部の方は、時既に遅しとなる事があります。

そのような場合は、漢方薬の出番となります。

葛根湯などの風邪薬は、身体の中の病邪を追い出す薬です。今回の場合は、インフルエンザを追い出すような漢方薬が良いでしょう。

代表的なのが麻黄湯または大青竜湯です。

発汗を促すので、発熱を抑える作用もあります。注意点は、汗が冷えた事による体温低下なので、必ず服を着替えましょう。また、水分摂取も忘れずに行う事が必要となります。

まとめ

流行しやすいインフルエンザの特徴・予防法・治療法については、罹患する前に知っておくことが大切です。いざ、罹ってしまったときには対応しやすいでしょう。

スペイン風邪・新型インフルエンザなどもインフルエンザウイルスの変異などで起こっています。変異が起きた時も、今回の点に気をつけて過ごして貰えたら、嬉しいです。

孫子の兵法の一節に【敵を知り、己を知れば百戦危うからず】という言葉があります。ウイルスとの闘いにおいて勝とうとするなら、まず相手のことを知らなくてはならないでしょう。そして、自分自身の年齢・体調・仕事環境などを考えて行動をすることで、ウイルスとの闘いには負ける事はないかと思います。

そのためには、自分自身の健康状態も忘れてはいけないかと思います。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:Annals of Clinical Epidemiology誌オンライン版2022年8月3日号

漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA