はーい。こんにちわー。
元気堂です。
夏でも冬でもジュースの残りとなる氷を食べる方がいます。
実は、この行為は氷食症と呼ばれる異常食と言われます。実際には、軽く食べる程度では、あまり該当しないでしょう。
あくまで曖昧であり、製氷皿を1皿以上食べたり、情緒のみだれなどの強迫性の異常行動で起きる場合は疑うと良いそうです。
そんな氷食症の方には、鉄欠乏性貧血を罹患している事が多いようです。鉄欠乏性貧血では、氷食以外の異食症の症状が現れる事はかなり稀であり、氷食症は、同じ貧血でも鉄欠乏性貧血にのみ現れるようです。
氷食症が起きる原因は、まだ不明ですが強い精神的ストレス・強迫観念・貧血に伴う口腔内の炎症を抑制・噛む事で反射的に脳血流を増加させているなどの可能性があります。
女性に起こる精神的な疾患として、月経前症候群(PMS)があります。
このPMSは、実は鉄不足で起こりやすいという研究報告があります。
この理由として、気持ちを安定させるセロトニンを作るのに、鉄が関与していると考えられています。
PMSの原因は、鉄不足!? 鉄分を多く取る食事にすると、発症リスクが低下か!? – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)
氷食症と鉄欠乏性貧血が起こる可能性には、不足の関係がありそうですね。
そのため、鉄不足により起こる鉄欠乏性貧血・PMSを予防することが氷食症の予防になる可能性があります。
PMS?? 意外と知られていない生理前の症状。その改善には、漢方薬がいい!! – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)
鉄欠乏性貧血の原因は??
若い女性に多く、月経が重い・婦人科疾患がある・マラソンなどの激しい運動で多い傾向にあります。加齢と共に、原因がポリープや胃潰瘍・胃癌などにより出血で引き起こされる事があります。
最近だと、無理なダイエットにより栄養不足から起きたり、偏食により栄誉バランスの偏りが多い原因になります。
そのため、良く病院では鉄剤を処方されています。
もし、予防を考えるのであれば、食事を見直す事が良いでしょう。
赤身肉や魚・小松菜・ホウレンソウ・ひじき・レバーなどがビタミンと鉄分が豊富でおすすめとなります。なぜなら、ビタミンCは一緒に取ると鉄の吸収率が高まるからです。
漢方薬では、補血薬がおすすめ!!
基本処方である四物湯(当帰・熟地黄・センキュウ・芍薬)が基本となります。漢方薬で、婦人科の使うものには、この四物湯が基本的に配合されています。
特に、栄養不足や無理なダイエットが原因であれば、十全大補湯から始めると良いでしょう。
十全大補湯は、補気補血の両方を補います。血液だけで無く、元気を補う漢方薬です。良く手術後には、十全大補湯が良いと言われます。
補気の生薬で、体力の低下を防ぎ、手術により失われた血液を補血の生薬で補います。
この十全大補湯は、その他にも免疫力を高めることから風邪予防やガンに対しても使われるので、非常に幅広い使い方が出来ます。
普段から出来る事とは!? セロトニンを増やして気持ちを落ち着かそう。
セロトニン分泌は、朝起床してから30分以内に日光に浴びる事が大切です。15分~30分程度浴びると良いとされます。その他にも、トリプトファンと呼ばれる必須アミノ酸の摂取が重要です。
このトリプトファンは、体内では作る事ができないため、食事からの摂取となります。チーズや牛乳などの乳製品・ナッツ類・納豆や豆腐などの大豆類・鰹やまぐろに含まれています。
このセロトニンは、脳内物質と言いましたが、その多くは消化管にあります。つまり、腸ですね。この腸には、体内のセロトニン約90%が存在しています。精神的な乱れにも関与しているので、PMSやうつ症などがある方は、便秘なども併発している事が多い傾向です。
この事から腸内環境を良くする事でも、セロトニンを増やす事に繋がっています。以上の事をまとめると・・・
・ 起床したら日光浴(15分~30分程度)
・ トリプトファンや鉄分、亜鉛を含む食事を取り入れる
・ 腸内環境を整える。
この3点を改善すると良いでしょう。その他にも当たり前となりますが、規則正しい生活をする事が一番です。運動・食事・睡眠はしっかりする事が前提となります。
まとめ
何となく、残った氷を食べる事もあるでしょう。
それが、日常化していたり、あまりにも多く食べていたら鉄不足が隠れているかもしれません。
そこに、情緒の乱れ・貧血も加わっているなら、まずは食事を見直して生きましょう。
以上、参考になれば幸いです。