春は、香りが良いシソで健康になろう。シソがもたらす効能・効果とは!?

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

春になると、東洋医学では肝の季節であり、青い食材を食べると良いとされます。
そして、様々なストレスにも弱い肝には、変化多い春は影響が出やすい事でしょう。

この時期に旬となるのが、しそ!!
実は漢方に用いられている生薬でもあり、肝を元気するにも嬉しい効果が!

漢方での生薬名は、蘇葉(そよう)・紫蘇葉(しそよう)と呼ばれます。
また、しその種を用いた生薬を紫蘇子(しそし)と言い、葉と共に生薬で使われます。

これらの生薬は、発汗作用・解熱作用・胃液の分泌促進・魚介類による食中毒時の解毒・予防などの効果があります。
日本人の国民食である寿司・刺し身に青しそが添えられているのが良い例ですね。

この紫蘇といっても、大きく分けて青しそ・赤しそがあります。
身近な紫蘇は大葉と呼ばれる青しそが多いでしょう。では、赤しそは何に使われているのかというと、梅干し・紅ショウガなどの風味・着色です。
どちらとも食用として欠かせない食材でもあります。

では、生薬として使われているのは、どちらなのか??

漢方に主に使われているのは、赤しそです。

蘇葉が使われている漢方薬は、春のストレス対策に良い!!

蘇葉には、先ほども触れましたが胃腸に良い・発汗による解熱作用・解毒作用などがあありますが、特に気の巡りを良くする働きがあります。

漢方薬で言えば、香蘇散(こうそさん)・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)・藿香正気散(かっこうしょうきさん)といった漢方薬に配合されています。

この時期に、ストレス性胃炎・胃腸が弱りやすい・・・。胃腸の風邪を通年で起こしやすい・・・。
このような場合は、香蘇散がオススメとなります。

また、梅核気(ばいかくき)つまりノドに何か詰まったような感じ・ストレス玉が出やすい方には、半夏厚朴湯が良く効果を発揮します。

まだ、漢方薬といった薬の検討は難しい方は、自作の薬膳酒も良いでしょう。

その名は、蘇生陳皮酒!!

まるで、人を蘇らすような名前ですね。ゲームだったら、ポーションのような役割がありそうです。

この薬酒名は、その成分となる葉・生姜陳皮から来ています。
この3つの材料をホワイトリカーや焼酎に漬けるだけで、出来上がる簡単なものです。

■ 蘇葉 20g
■ 生姜 30g
■ 陳皮 50g
■ ホワイトリカーや焼酎 1L
■ 果糖・グラニュー糖は、お好みで

作り方】

刻み生薬・現物を煮沸済の梅酒などで使う瓶にいれて、ホワイトリカーを注ぐだけです。蓋を閉じた後に、軽く振って冷暗所に保管します。漬け初めの4-5日は1日1回は振ってなじませる事は忘れずに。

10日ぐらい経過すると、刻み生薬の場合は、成分が溶け出し完成となります。現物の場合は、20日以上は漬けておきましょう。

その後、果糖またはグラニュー糖を入れて、お好みの味にします。1か月以上たったら、上澄みだけ取り、使った生薬は除外する事をおすすめします。

【飲み方】

1回20㎖ 1日2~3回食前・食間に服用。

【効果】

健胃作用・消化不振や嘔吐を抑えるなどがあります。生姜と陳皮で、胃を軽くして働きをよくします。また、蘇葉・陳皮の芳香により、気分を爽快にさせます。

味も微かな苦みを伴う優しい味で、長く飲んでも害がないと言われます。

蘇葉や陳皮は、自分で集めて置くと良い!!

紫蘇はこれから旬となり、育てるのも簡単です。
これを、乾燥し保管しておくと良いでしょう。また、ミカンの皮を陳皮と言います。綺麗に皮を洗い、乾燥しておけば材料は簡単に手に入ります。生姜は、乾燥していても生を薄くスライスして使っても良いでしょう。

紹介していてなんですが、これを聞くと・・・

ちょっと、面倒だな・・・。

こう思う方も多いかと思います。そこで、私がもっと簡単に作れるお酒を紹介しましょう。

用意する物は、以下に置き換えて下さい。

■ 蘇葉 20g ⇒ 紫蘇入り梅干し
■ 生姜 30g ⇒ そのまま、生のスライスまたは、チューブのショウガ
■ 陳皮 50g ⇒ 陳皮茶
■ ホワイトリカーや焼酎 1L
■ 果糖・グラニュー糖は、お好みで

紫蘇入りの梅干しは、梅干しサワーのような使い方にし、他は漬けて薬酒にすれば完成します。
これで、簡易的な蘇生陳皮酒を作ってみるのも良いでしょう。

蘇葉を紫蘇入りの梅干しに変えても、効果はどうなの??

少し、不安になってしまう方もいるかもしれません。

そもそも、梅自体は、古くから薬用として使われてきました。また、夏場ではお弁当には欠かせないと思います。それは、梅干しにはクエン酸が豊富で、整調作用・食欲増進・殺菌作用・疲労回復などの働きがあるからです。

そのため、薬酒を少しアレンジしても、問題はありません。

まとめ

家にあるものでも、簡単に薬酒が造れます。その他にも、センブリや桂皮(シナモン)など自分好みの薬酒を造ってみてはいかがでしょうか??

薬酒にしろ薬膳も、意外と簡単にできます。一度やると、新しい趣味が出来るかもしれませんよ。

以上、参考になれば幸いです。

漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)

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