はーい。こんにちわー。
元気堂です。
2026年からブロッコリーが農林水産省の指定野菜となり、度々ニュースでも見かけることがあったかと思います。
そんなブロッコリーが、全身の慢性炎症と死亡率の低下に関連していたこと判明しました。
これは、米国・サウスフロリダ大学のNicholas W. Carris氏らによる研究で明らかになりました。
全身性に、異常な炎症が続くことで身体には様々な症状が現れます。これが、日々の食事で発症の可能性が低くなるのであれば嬉しい出来事でしょう。
ちなみに、長い期間で炎症が続いてしまうと、どうなるかも触れていきましょう。
炎症が続くことで、細胞や血管が傷つき劣化しやすくなります。つまり、どこに傷が付いてどんな病気に出るのかを特定するのは難しいでしょう。
例えば、ガン・心筋梗塞・脳梗塞・認知症・糖尿病などの生活習慣病だけでなく、肝炎・喘息・関節リウマチ・潰瘍性大腸炎・アトピー性皮膚炎・うつ病などは、長引く炎症が原因になっていると考えられています。
では、ブロッコリーの効果について知っていきましょう。
ブロッコリーは、緑の抗ガン野菜と呼ばれる野菜で、ビタミンC・β-カロテン・カルシウムなどを豊富に含んでいます。
ブロッコリーは、日本でも当たり前の野菜となりましたが、イタリアを中心とした地中海沿岸地域を原産地とするアブラナ科の野菜です。キャベツと同じ科目となりますね。
ちなみに、冬~春先が旬なので、今が食べ頃ですね。
ブロッコリーには、指定野菜にも選ばれた優秀な野菜で、ビタミンC・ビタミンB群・ビタミンE・β-カロテン・カルシウム・カリウム・食物繊維・スルフォラファンを豊富に、かつバランス良く含んでいます。
特に、スルフォラファンは抗がん作用も期待されています。
■ 生活習慣病の予防・改善に。
ブロッコリーは、体内の活性酸素を除去する抗酸化作用があるβ-カロテンを豊富に含みます。
血中の脂質の酸化を防ぐため、高脂血症の予防や血管を若々しく保つ働きがあります。
さらに、ビタミンEも含まれ酸化した脂質を分解するため、動脈効果・高血圧といった生活習慣病の予防にも良いでしょう。
その他にも、ビタミンC・スルフォラファンも強力な抗酸化作用が含まれます。
これらの抗酸化作用は、もちろん老化防止にも作用するので、美容・美白にも良いでしょう。
肌のシミの原因となるメラニンは、体内でチロシナーゼという酵素の働きによって生成されます。これを、スルフォラファンは、チロシナーゼの活性を抑制することによりメラニンの生成を防ぎます。
■ 肝機能の向上。
スルフォラファンが、体内の解毒酵素の働きを高めてくれる事が判っています。
肝臓では、グルタチオン・S・トランスフェラーゼという解毒酵素により、有害重金属が無毒化され、体外へ排出されます。
このグルタチオン・S・トランスフェラーゼの生成を促進する働きがあり、肝臓の解毒作用を促進させるといわれています。ちなみに、体内に取り込まれた発ガン性物質の排出を促すと注目を集めています。
■ 胃腸の機能の改善にも。
先ほどのスルフォラファンには、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃ガンの原因であるピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)に対する殺菌効果があるとも言われます。
そして、それを予防する胃潰瘍を予防する働きを持つビタミンUも豊富!!
また、ビタミンAにより皮膚・喉の粘膜を正常に保つ働きがあるので、口内炎・風邪の予防にも効果があるとされます。
野菜のため、もちろん食物繊維による腸内の不要なものを吸着し、腸の動きを促進する働きがあります。
■ 眼精疲労にも。
β-カロテンから変換されたビタミンAは、目が網膜で光を感じる時に必要なロドプシン(タンパク質)の生成に必要な成分で、夜盲症や眼精疲労の予防に効果があります。
また、ルテインが含まれ、目の水晶体や黄斑部に多く存在し、強い抗酸化作用を持つカロテノイド色素で、紫外線などから目を守ります。
■ 貧血を予防に。
ブロッコリーには、他の食材に比べ非常に多くの葉酸が含まれています。
これは、妊婦さんにもオススメできる情報でしょう。
血液の生成に関与するビタミンB12・鉄も含まれるため、葉酸と一緒に赤血球の生成をサポートするとして貧血予防にも働きます。
まとめ
特定野菜となり今年に注目を集めたブロッコリーは、どうやら日々の生活に欠かせないでしょう。
豊富な栄養であり、美味しく健康を保つ手段でしょう。
煮ても炒めてもいいし、お弁当の彩りも使いやすいので人気な野菜という事も分かります。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:Journal of Medicinal Food誌オンライン版2024年2月14日号掲載の報告。