はーい。こんにちわー。
元気堂です。
五月病など春は、悩みがつきない季節かと思います。東洋医学でも、肝の季節と呼ばれ、ストレスに弱い季節です。
そんな時期に、悲報とも呼べる研究結果が報告されました。
精神的ストレスが循環器系リスクに影響する事が示された!!
あくまで、研究対象となる男性により示されたのであり、まだ可能性という段階です。
とは言え、可能性があるので、ストレスに対しては注意が必要なのは確かでしょう。
今回の研究者は、アメリカの心的外傷後ストレス障害センターにも所属し、臨床心理学に詳しい人物です。
精神面を改善する事で、循環器系疾患(糖尿病・心臓病など)を下げる事が出来るかもしれないと言われています。
東洋医学では、気滞という気持ちの滞りは多く病を引き起こします。気の流れが悪いので、血液循環が落ちるというのは、東洋医学の考えでは十分に考えられるかと思います。
今回の研究を、簡単にイメージしてみましょう。
ホースに水が満たされていても、流れが悪ければ、ホース自体に圧がかかります。このホースを血管だとすれば、高血圧の原因になり、それが心臓に負担をかけることがわかります。
また、血の巡りが悪くさせれば、血栓のリスクもあがったり、他にも関節が痛むなど様々な症状が起こります。
しかし、この流れを改善するだけでも、それらが軽減されることが想像出来ます。
精神が引き起こす日々の生活習慣が、リスクの可能性も・・・。
精神面の不安を抱えている人は、やる気の低下・食欲の低下・運動不足・栄養の偏りなども起こるため、より循環器系疾患のリスクが上がる可能性もあると言われます。
また、服薬をきちんと守らなかったり、自己調節する可能性もあるので、それが長期的に影響している恐れも危惧しています。
未然に防ぐのであれば、東洋医学がおすすめ!!
気の巡りを改善するには、理気作用がある生薬や肝の疏泄作用を高める漢方薬がおすすめとなります。
理気作用とは、めぐりが悪くなった気を整える作用です。肝の疏泄作用とは、流れを淀みなくスムーズにする役割があります。この二つを改善する事が大切となります。
理気剤というと代表的なものが、半夏厚朴湯・香蘇散・疏肝散・香砂六君子湯などがあります。
肝の疏泄作用を高めるものだと、肝に栄養を与える逍遥散・片しこう・田七末などがあります。
色々あって、分からないよーーー!結局どれが、オススメなの??
このような方も多いかと思います。
今回は、この中でも使いやすくものを紹介しておきましょう。
やはり、逍遥散系がおすすめとなります。
肝の栄養に必要な生薬やストレスを流したり、自律神経を整える生薬で構成されております。
体力中等度以下で、肩こり・首凝り・疲れやすい・精神不安などの精神神経症状がある方におすすめです。その他にも、冷え症・虚弱体質・月経不順・月経困難・更年期障害などの血の道にも使用されます。
また、自律神経の乱れで起こる不眠症、神経症だけでなく、ホルモンからのイライラ・不安感にも良いでしょう。
または、芎帰調血飲第一加減がおすすめです。
補血・補気・理気作用などより多くの症状に効果があるように、生薬が配合されています。良く、産後の漢方薬としても有名です。
しかし、産後だけでなく、幅広いためホルモンバランスの乱れを感じたら、まずは試してみると良いでしょう。
まとめ
一番は、ストレスが溜まっても、それを解消することです。趣味や運動などで解消されれば、問題はないでしょう。
それでも、どうしても無理だ!!
そんな方には、漢方薬により改善を図るのも良いかと思います。精神面の改善には、色々なアプローチが出来るのが漢方薬です。
身体を元気にしたり、血液循環を良くする事で改善など、人によりアプローチが変わります。自分に一番合う物を探すことをおすすめします。
今回は、その中でも使いやすい漢方薬を紹介しました。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:「Journal of the American Heart Association」に1月24日掲載