心臓疾患の妙薬:丹参について知ろう。心を養生することで、首肩こり・動悸・不安などを解消しよう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

まだまだ夏の暑さが続けており、心への影響が気になる季節でもあります。
気温が上昇する事で、体温調節のために血液循環が活発になります。
すると、心拍数も増える傾向があるからですね。

その上、身体の熱を追い出すために汗がかきやすくなります。
これにより体内の水分が失われやすく、血液が濃縮されてしまいます。
すると、ドロドロとなり粘性が高くなるので、押し出す力が高まり負担が増えますね。

そのため、心へ良い影響を与える丹参(たんじん)という生薬を紹介していきたいと思います。

■ 丹参について

丹参は、生薬として活血化瘀薬に分類されています。
これは、血行促進をして、瘀血(ここで簡単に、汚い血液とイメージしてください。)を取り除く働きを言います。

そのため、生活習慣病などにも効果があるので、現代病には欠かせない生薬の1つとなります。
注意点としては、この活血化瘀薬に分類される生薬は、流産などのリスクを高めるので、妊婦さんは服用禁忌ですね。

この丹参は、すでに臨床試験などで心臓疾患・脳の循環疾患に効果があるとされています。
心臓という筋肉の塊に栄養・酸素を運ぶ冠状動脈を拡張するので、心臓への滋養に繋がっていきます。

また、丹参は養血安神・調経・涼血作用も含まれます。
丹参の主な作用は活血化瘀血ですが、軽度の補血作用を持ち月経の調節作用があります。さらに、ほてり・熱感・のぼせ・出血などの熱症状にも涼血作用があるので、更年期障害などにも応用が効きますね。

あくまで、軽度の補血作用のため、血虚が原因であれば四物湯などを併用するより良いでしょう。

そして、流血作用のように軽度に熱症状を抑えるので、動悸・不安・イライラなどの情緒の乱れも落ち着かせます。

丹参の簡単な使い方は、漢方薬での服用ですが薬酒でも使われます。
丹参約60g+砂糖など100gを焼酎1リットルに、1ヶ月付ける事で、薬酒も簡単に作る事が出来ます。

■ 丹参を使った有名な漢方薬とは

■ 冠心Ⅱ号方(丹心方)

構成生薬:丹参 川芎 芍薬 紅花 木香 香附子
活血化瘀:丹参 川芎 芍薬 紅花
理気止痛:木香 香附子

心臓の瘀血の改善に使われる漢方薬です。つまり、心臓の血液循環に障害が出ているときに使用します。

この漢方薬は、血液循環や血液を綺麗にする生薬で構成されており、頭痛や肩こり・めまい・動悸などにも使用されます。そのため、心臓だけでなく、更年期障害や高血圧などにも良いでしょう。

特徴は、丹参という生薬です。血管の若返りとして使用する生薬として、有名でしょう。

■ まとめ

真夏は、心への影響が高まる時期なので、心臓疾患には要注意です。
そんな時にこそ、丹参という生薬の出番となりますね。

現代社会は、スマホやパソコンで首肩こりが酷く、眼にも疲れが出やすかったり、ストレスも感じやすい事でしょう。

先ほど紹介した冠心Ⅱ号方は、首肩こりなどを改善したり、頭に籠もった熱を抑えます。
ここが解消するだけでも、かなり頭がスッキリする事でしょう。そして、理気止痛の作用が頭痛改善・ストレスを溜め込む事を抑えていきます。

お盆は、渋滞でストレス・長時間の運転もあるので、旅のお供にもオススメですね。

以上、参考になれば幸いです。

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