はーい。こんにちわー。
元気堂です。
今回は、台湾では当たり前にある還少丹という漢方薬について話したいと思います。
老化防止の漢方薬というと、日本だと耳にするのが六味地黄丸や八味地黄丸でしょう。この台湾にある還少丹とは、一体、何が違うのでしょうか??
還少丹は、どんな生薬で構成されている??何に効く??
【構成生薬】
山薬 熟地黄 大棗 茯苓 牛膝 杜仲 遠志 枸杞子 小茴香 肉芙蓉 山茱萸 石菖蒲 楮實子 巴戟天 五味子 計15種類の生薬となります。
【効能】
補腎養心・益陰壮陽(腎という生命エネルギーを補いつつ、心にも栄養を与え、陰・陽気を補充するといった作用です。)
これだけでは、どんな効果があるのか? よく分からないかと思います。
腎精(生命力のようなもの)というのは、女性で28歳・男性で32歳から徐々に低下傾向になります。
その腎精を補う作用があるので、老化現象で起こる症状に効果があると言われます。そのため、少年少女に還る漢方薬という名称がつけられています。
そして、陰陽の両方を補充する生薬により、身体全体に作用します。中でも、五行説でいう腎・心に特に効果があります。
【効果が期待できる主な症状】
精力減退・排尿関係・倦怠感・不眠・ボケ・足腰の弱まり・糖尿病・高血圧・動悸・立ちくらみ・めまい・冷え症・白髪など
六味地黄丸との大きな違いとは??
六味地黄丸というのは、補腎作用のある基本的な漢方薬です。そのため、還少丹にも同じ生薬が使われています。
何が違うのか?
それは、陰液・陽気を補い、心に作用するという所です。
五行説では、心(火)が暴走するのを腎(水)が抑えると言う関係にあります。そのため、動悸・不眠・焦燥感・じっとできないなどの心火亢盛という病態を抑える作用があります。
もちろん、六味地黄丸も腎(水)を元気にする事で、間接的にも作用しますが、還少丹の方が直接作用するのが、大きな違いとなります。
還少丹は、精力剤にも使える??
答えとしては、使えます。それは、生命エネルギーである腎を元気にするからです。また、心を補う事で、精神ストレスや血流にも作用を与えるからです。
ただ、勘違いしないで欲しい点があります。
バイアグラのように、無理矢理に血管を拡張して作用する訳ではありません。
あくまで、身体を元気にすることで、精力を高めます。そのため、日頃から倦怠感が強い方にも使用できます。
まとめ
還少丹は、日本にはない漢方薬です。そのため、似た作用の漢方薬で、近づけることが出来ます。
帰脾湯に、六味地黄丸で、かなり効果も近くなるかと思います。特に、病気がない方で気になる方は、こちらを服用していくのも良いでしょう。
ただ、合剤であるなら、自分に合った漢方薬を服用する方が意外と効果が出るのも早いので、その際は体質改善を考えていきましょう。
以上、参考になれば幸いです。