はーい。こんにちわー。
元気堂です。
1月、2月は真冬であり、身体がとにかく冷える・・・。身体の芯まで冷めてしまう・・・。このような時期ではないでしょうか?? そんな寒い時期には、お風呂が気持ちよく感じます。
そんなバスタイムに、より温めて自律神経を整えてくれるのが、入浴剤です。
今日は、昔から扱っているウチダの浴剤について、詳しく話していこうかと思います。
使用されている8種類の生薬を知ろう。
■ 甘草
補気・清熱解毒・止痛などの効能があります。多くの漢方薬にも含まれており、百薬の毒を解すと言われます。これは、甘草を他の生薬に入れる事で、生薬の毒性を和らげる事を指します。そのため、毒性を弱めて効果を高める目的で配合される事が多い生薬です。
効能・効果としては、胃弱・腹痛・軟便・疲労感・動悸・咽喉腫痛・薬毒などに使われます。甘草を生で用いれば清熱解毒の力が強く、酒で炒めて炙甘草にすると補気作用が強くなるという特徴があります。
■ 香附子
芳香があるため、ストレスを流す理気作用があります。お風呂に入れることで、アロマのようにリラックスする事を促し自律神経を整えます。効能・効果としては、鎮痛作用・子宮弛緩作用・抗菌作用が知られています。
東洋医学的には、理気・疏肝解鬱・調経・止痛の効能があるとされ、胃の不快感・腹部膨満感・胃腸の痛み・月経痛・月経不順などに使われます。
香附子は、気病の総司・女科の主帥と呼ばれる生薬です。現在において、産後うつ・PMS(月経前のうつ感・イライラなど)の症状にはピッタリな生薬でしょう。情緒を調えて気を巡らせる事で、うつ症状を取り除き、気の巡りが良くなる事で血も流れを良くします。血の流れが良くなることで、女性で多い瘀血を改善し、婦人科系疾患に働きます。特に、肝気鬱結という症状によく、日頃からため息をつく方には、おすすめです。
■ 紅花
紅花の成分には色素のカルタミン・サフロールイエロー・フラボノイドであるカルタミジン・ネオカルタミンなどが含まれていると言われます。煎じた液には、血圧降下作用・免疫促進作用・抗炎症作用などがあります。
生薬としては活血作用が特徴で、内服では妊娠時に流産の恐れがあるので禁忌とされます。活血とは、血の巡りを改善する働きがあります。上記の香附子とは違い、少し強い働きがあります。婦人科で使う漢方薬には、よく含まれる生薬でしょう。
もちろん、活血作用だけでなく、通経・止痛の効能があるため、月経異常・関節痛・腹部のしこり・打撲症・脳血管障害などに使われます。
■ 陳皮
ミカンの果皮として、有名で柑橘系の香りがストレスを流すため理気作用があり、これも自律神経を整えます。また、果皮にはリモネン・テルピネンを成分とする精油・フラボノイド配糖体のヘスペリジンなどが含まれ、健胃・蠕動促進作用・中枢抑制・鎮静作用・抗炎症作用などがあります。
胃腸の機能を良くして、痰の切れを良くする働きがあるため、消化不良による腹満感や嘔気・痰が絡む咳によく使われます。
■ 松節
松のこぶである所をマツブシと呼びます。元々、松の木が害虫・外傷による傷を負うことでそれを治すために出来た部分です。そのため、その部分には松の木でも治癒を高める成分が集中しているとされます。
この松節は優れた鎮痛効果・抗酸化作用により、関節痛・リウマチ・神経痛、生理痛・ガンの痛みなどの苦痛を改善する漢方の治療薬として使用されてきました。
■ 当帰
補血の妙薬とも呼ばれる生薬です。血を補うだけでなく、活血・調経・潤腸の効能があり、月経不順・顔色が白い虚弱の方・貧血・腹痛・打撲傷・しびれ・乾燥肌・皮膚化膿症・便秘など様々な用途に使われます。
当帰は、婦人科の漢方薬では熟地黄と並ぶ主薬であり、血中の気薬とも呼ばれます。
■ 川芎
紅花と共に活血作用ですが、当帰と一緒に使われる四物湯の構成生薬でもあります。四物湯は、補血薬の基本となる生薬のため、ここから分かれて多くの漢方薬が作られています。これも、血中の気薬と呼ばれる生薬です。
また、理気・止痛の効能があるため、頭痛・腹痛・筋肉痛・生理痛などの痛みに使われます。特に、頭痛には必ず川芎を用いると言われます。
■ 防已
水分代謝促進・鎮痛などの効能・効果があり、浮腫・関節水腫・関節痛・腫れ物などに使われます。身体の中の余分な水分を出してくれるため、解毒にも働きます。
ウチダの入浴剤の効能・効果を簡単にまとめると・・・
ストレス緩和 ・ 痛みの緩和 に良い!!
まとめ
今回は、寒くなったときにオススメの入浴剤でした。私が子供の時から使っている入浴剤であり、身体を芯から温めるため湯冷めをしにくく重宝しています。
また、意外と子供もお風呂が楽しいようなので、万人に愛される入浴剤かもしれません。
以上、参考になれば幸いです。