はーい。こんにちわー。
元気堂です。
春は、妊娠に適した時期でもあり、妊娠した後も大変なのが、悪阻ですね。つわりと呼ばれ、毎日が二日酔いだったり、胃腸炎の吐き気が永遠続くような辛さだと言います。
人によっては、軽い方もあり個人差もありますが、できるだけ上手く乗り越える方が良いでしょう。
まず、つわりとは、何で生じるのでしょうか??
この答えは、ホルモンの乱れですね。妊娠することで、ホルモンが活性化することで、嘔吐中枢を刺激するために吐き気や嘔吐など胃腸障害を引き起こします。また、黄体ホルモンであるプロゲステロンが増加することで、体内にガスが溜まりやすくなることも原因となります。
つわりをできるだけ軽くするには??
適度な運動・バランスの取れた食事・精神的なストレスの排除が大切。
ホルモンバランスの崩れにより生じるので、食事におけるビタミン・ミネラルの不足でも生じます。つわりが酷く食事を取りにくい場合には、適度な運動で気を紛らわせたり、自律神経を正すことでホルモンのバランスを整えましょう。
ここでいう適度な運動とは、散歩・ストレッチ・ヨガなどであり、激しい運動は厳禁です。
また、精神的なストレスにより、自律神経が乱れやすいのにも注意でしょう。初めての妊娠では、普段とは違うストレスを伴うので、上手くガス抜きできるような環境も大切となります。
東洋医学から学ぶ【つわり】とは!?
妊娠をすると、女性の身体は自分のエネルギーを分け与えます。人一人を一から育てるには、かなりのエネルギーが必要となるのは、想像しやすいでしょう。
そのため、妊婦さんの身体は常に、エネルギー不足となります。妊娠初期に、つわりの症状が出るのは、急なエネルギー不足がおこり、身体が上手に反応できていないからです。
このエネルギーを東洋医学では【気】という言葉で、表現しています。
この【気】は、主に食事から作られます。しかし、妊娠により不足する事で、気が不足した状態【気虚】に急になります。そうすると、脾胃の働きが悪くなるので、吐き気や食欲不振などの胃腸の症状が出てきます。
その上、この脾胃は身体の水分代謝にも関与しますので、余分な水分が身体にある事で、吐き気・めまいなどの症状を引き起こします。
それなら、その【気】を補ってあげればいいんだ! 察しが良い人は、そう思うでしょう。しかし、それでは、不十分な場合もあります。
妊婦さんというのは、この他に血液不足【血虚】・ストレス【気滞】などの症状も混ざっている場合があります。その場合は、それを含めて対処を考える必要があるでしょう。
東洋医学で考える【つわり】の対処法
つわりは、主に脾胃の働きの低下により、水分代謝が良くないために起こります。お腹に余分な水分があるけども、胃腸の調子が悪く、排泄するにも下へ運べず逆流して嗚咽・嘔吐に繋がります。
そのため、まずは水捌けの良い身体にすると、症状が緩和する事があります。しかし、過度の運動は、流産を起こす可能性があるので、やってはいけません。
それなら、どうするべきか??
お勧めは、漢方薬です。身体の水捌けを良くする漢方薬があります。
■ 小半夏加茯苓湯
これは、漢方薬でも胃腸の水捌けを良くしてくれます。めまい・乗り物酔いなどにも応用される漢方薬です。生姜・半夏・茯苓というシンプルな構成で、生姜により胃腸を温め消化促進し、半夏により胃腸を余分な水分を乾燥させて吐き気を抑えます。また、茯苓も利水作用をすることで、悪心・嘔吐を改善させます。
これを服用し、胃の状態が少しでも良くなってから食事を取りましょう。これにより、エネルギーを補充すると脾胃の気虚も改善していきます。つわりの症状さえ取れれば、食事からエネルギーを摂取するのが一番かと思います。
■ 半夏厚朴湯
小半夏加茯苓湯に厚朴・蘇葉が加わった漢方薬です。半夏厚朴湯は、厚朴・蘇葉が入る事により精神的なストレスを流す働きを高めます。胃腸症状の他に、ストレスが強く出る場合には、こちらの方がいいでしょう。
また、厚朴は胃部の緊張を除き、胃の入り口(噴門)出口(幽門)の痙攣を抑えます。蘇葉は、胃腸の蠕動運動を促進することで厚朴と共に小半夏加茯苓湯の効果を高めます。
ついでに、紹介しておきましょう。 オススメの安胎薬とは??
漢方薬では、補中益気湯と当帰芍薬散は安胎薬として、よく使われる処方です。補中益気湯は、胃腸の機能を高めだけでなく、内臓を維持する力を高めます。つまり、妊娠しいている子宮が早く落ちてこないように保つ力を高めます。
また、当帰芍薬散は補血作用・利水作用・精神安定にも応用されます。補血作用は胎児の栄養にも大きく影響していきます。葉酸などの栄養素も含まれており、当帰芍薬散は妊娠時には、特に重要でしょう。
まとめ
妊娠してからは、様々な症状がありますが、漢方薬であれば使える方法が多くあります。一つの手段として頭の片隅にでも入れてもらえれば幸いです。
また、それにより症状が取れれば、ストレスは多少なりとも減るでしょう。そこから、うまく食事からエネルギーを得ることが重要となります。
つわりを軽くする為にも、自律神経の乱れには注意して行きましょう。
以上、参考になれば、嬉しいです。