はーい。こんにちわー。
元気堂です。
寒い日が続きますが、2月に向けてさらに冷え込んでいくため、身体を温かくしておきたい所でしょう。
朝方の冷え込みで、布団から出れない・・・。
こんなお悩みも多いのではないでしょうか。
このような冷えにも、人によっては個人差が出てきます。
例えば、身体の四肢末端だけ冷えたり、下半身だけ冷える・・・。このように、全身が冷えるのではなく、部分が冷えるパターンもありますね。
冷えのタイプで、自分の体質を知ろう。
■ 全身が冷えるタイプ
このタイプは、基礎代謝が低下しており、身体の熱を産生できないタイプが多いでしょう。
つまり、気虚(陽虚)に分類されます。
そのため、補気薬を中心に服用していくことが多いかと考えられます。
例えば、人参湯・大建中湯・真武湯・四君子湯など。代表的な所を選ぶと、人参湯かと思いますね。
身体を温めるためには、気の温煦作用という熱を作り出す働きが大事!!
人参を始めとする補気薬には、この根本となる気を補います。しかし、十分に気を補うには時間も少しかかるので、多くの漢方薬には、桂枝・附子・乾姜・山椒などの身体を温める生薬も含まれます。
■ 四肢末端が冷えるタイプ / 下半身が冷えるタイプ
手足など末端が冷えるタイプですね。
基本的に、末端に行くほど冷えやすいので、冬場にも多いでしょう。これは、血の巡りが関与しています。
四肢末端への流れが悪いので、冷えるというイメージです。
特に、男性よりも女性に多い傾向です。これは、もともと生理などで貧血・ホルモンバランスの崩れなども影響しています。
このタイプには、血流を改善しつつ温めるような漢方薬がオススメ。
例えば、当帰芍薬散・温経湯・芎帰調血飲第一加減など
これらの漢方薬には、血を補う補血・流れを良くする活血化瘀などの生薬が含まれます。
この四肢末端への流れが悪いタイプと一緒に起きやすいのが、下半身が冷えるタイプです。
このタイプは、下半身は冷えるのに首から上は熱い・のぼせる人ことも・・・。
骨盤・子宮に瘀血(血液の流れが悪い)という原因が根本にあり、さきほど触れた活血化瘀という生薬が必須でしょう。
■ 自律神経の乱れから冷えるタイプ
このタイプは、仕事・対人・環境などの様々なストレスにより、気の巡りが落ちている事が多いでしょう。
気の巡りが悪くなると、隅々まで温かい陽気を運ぶ力が低下します。
また、特徴として気持ちの巡りが悪くなるので、イライラ・動悸・不安感・抑うつ感・不眠なども伴う事も・・・。
そのため、気の巡りを良くする生薬である柴胡・陳皮・紫蘇葉・厚朴・香附子などがオススメとなります。
良く耳にする漢方薬としては、半夏厚朴湯・四逆散・香蘇散などがありますね。
まとめ
今回は、大きく3タイプに分別しましたが、勿論全部に該当する方もいます。
その場合には、基本である全身の冷え改善を中心に、気血を巡らす必要性があります。
また、漢方薬でも対症療法として、葛根湯もオススメです。
風邪の薬のイメージがあるかと思いますが、身体を温めるには特効薬にも!!
特に、首肩こりも併発しているなら、その改善にも良いかと思います。
以上、参考になれば幸いです。
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