はーい。こんにちわー。
元気堂です。
目を使いすぎると、生じる症状として何が思いつきますか!?
首肩がこったり、頭痛・目の奥が痛くなることも・・・。
最近では、在宅が進み、その症状は多くなっています。皆さんも、薄々気が付いていると思います。それが続くと、近視が進んでしまうかもしれません。
今回は、東洋医学においての近視は、どのような原因でなるのか話したいと思います。
東洋医学での近視とは!?
近視とは、近くが見えて遠くが見えにくい事です。これは、皆さんも知っての通りかと思います。
東洋医学では、『人は神光によって、遠くを見ることが出来て、この神光は陽気に調節される。』と言われます。
なんだ??意味が分からないぞ・・・。新手の宗教か??
そう思う人もいるかもしれません。
私も、急にこんなこと言われても意味が全く分かりません。
かなり咀嚼して話すと、人は太陽の光を受け取ることによって、その刺激により視覚として遠く見ることができ、その光を受け取る受容器の調節には、陽気という元気またはエネルギーが必要という感じでしょうか。
現代医学でも、光の刺激を受け取ることで、視神経や視細胞を通り中枢(脳)へ向かい視覚を得ています。
話を戻しますと、この事から眼疾患には、陽気を補う治療も必要になる事を頭に入れておきましょう。
近視の原因は、2つに分類できる!?
① 気虚神傷による近視
目の過度の疲労・疲労感・倦怠感などにより、元気が低下することで、陽気が減り光を調節できなくなっている状態。
特徴:遠くが見えにくい・倦怠感・夢を多くみる・ぼーっとする・集中力の低下などが見られます。
この治療には、まずは休息が必要となります。
しかし、仕事もある方には難しい場合もあるでしょう。
私個人のおすすめは、頚・肩や頭部へ鍼灸施術です。経験上、灸頭鍼などで施術を終えると、良く目が開く・視界が広がったなどを聞きます。
また、面白いことに鼻の通りも良くなることが多いです。
その他にも、漢方薬で言えば補気薬を服用する事も念頭に入れましょう。
特に、陽気を補充するなら、人参湯がファーストチョイスとなります。
しかし、基本に気虚がある場合は、陽気不足だけでなく気の巡りが低下していたり、固摂作用の低下など気で生じる症状が合わせて出ているときには、他の補気薬も考慮に入れる必要があります。
特に、オススメの補気薬には人参・黄耆の生薬の入ったものが良いでしょう。
または、クコの実・菊花などは眼を滋養する杞菊地黄丸に、配合されておりオススメですね。
人参・黄耆が配合されている代表的な漢方薬は、補中益気湯・帰脾湯・定志丸などが良いでしょう。
個人的には、疲労感が溜まっているのであれば、第一選択は補中益気湯だと思います。
そんな中でもし、頸・肩が凝っているのであれば、まずはその治療をした方が良いでしょう。
鍼灸施術でもそうですが、そこが凝っていると心臓からの栄養が頭部に上手く流れなかったり、頭部の老廃物も下へ流れにくい状態かもしれません。
そのため、原因が疲れから来るだけでなく、凝りという血液循環も作用している場合もあります。
その場合は、この丹心方が使いやすい漢方薬です。
② 肝腎両虚による近視
老化現象・心労・ストレスなどで肝腎の精つまり、老化を防止するエネルギーや目に与える栄養が不足した事で、光を調節する陽気も低下した状態です。
特徴:目がかすむ・時に飛蚊症がある・腰膝のだるさ・残尿感・インポテンツ・などがあります。
治療においては、肝腎の精を補う事が必要です。
代表的な漢方薬は、先ほどにも触れた杞菊地黄丸でしょう。それに、陽気を補う黄耆・人参を加えたものがより良いでしょう。
まとめ
人によって仕事が違い、症状も様々です。ですが、1つ言えることは、何かしらの体調に異変がある場合は、早めに治療する事が大切です。
若い人や働き世代は、特に後回しにすることが多いです。将来を考えて、病気にならないためにも健康維持に役立ててもらえたら嬉しいです。
以上、参考になれば幸いです。