はーい。こんにちわー。
元気堂です。
1~2月は真冬であり乾燥が強いため、何かと喉を痛めやすい事でしょう。
そのため、保湿や濡れタオルなどで予防している方も多いかと思います。
この喉の乾燥に関係しているのが、陰陽でいう陰となります。
陰には津液・腎精・血が属しており、身体の潤いに深く関係しています。
冬場は、この陰の働きがとにかく失いやすい・・・。
そのため、常に補陰するか乾燥を防ぐことが養生となります。
また、喉だけでなく気管支や肺も乾燥を嫌うので、風邪が流行している際には一層の注意が必要でしょう。
では、どうして冬場に風邪を引きやすいのか!?
この理由には、3つの要因が重なるためだと考えられています。
① ウイルスが活発になるため
15℃以下の低い気温・40%以下の低い湿度となると、ウイルスは表面の水分を失い空中に浮遊しやすくなります。
つまり、感染範囲が拡がる事に繋がります。
また、このような条件が揃うと、ウイルスの生存期間も長くなります。
それに加え、鼻粘膜・咽頭から気管支・肺に至る粘膜も乾燥により少なくなれば、感染しやすくなります。
そもそも、喉というのは体内の最初の関所に当たります。
空気中に含まれる細菌・ウイルスなどの病原体が体内に侵入する入り口であるので、喉の乾燥・痛み・いがらっぽいなどの症状がある場合は、風邪の引き始めのサインでしょう。
喉の違和感が出る理由は、病原体により喉の細胞が傷つけられ、それに対抗しようとして免疫が働くからです。
つまり、そこで戦争が起きている訳ですね。
そのため、火種を生み、炎症物質が産生されるので痛み・腫れを起こします。
身体の乾燥が進んでいると、ウイルスの侵入を容易にさせる事に繋がります。
② 飛沫感染の範囲が拡がるため
乾燥が進むと、くしゃみなどで飛沫が飛ぶ距離が遠くなります。
風邪などに起こされていれば、ウイルスも遠くに飛ぶため他の人への感染を容易にさせます。
③ 免疫力が低下しやすい
寒い気温になると、体温も下がりやすい・・・。
すると、免疫力も低下に繋がります。
風邪を引くと、発熱するのはウイルス・細菌などを弱らせるためであり、体温が低いことは感染しやすくさせています。
そのため、なるべく外に出る際には厚着などの工夫する事をオススメします。
喉のケアが予防に繋がるため、何をすればいいのか??
基本的には、栄養をしっかり摂って、睡眠・適度な運動をする事が重要です。
しかし、様々な生活スタイルがあり、急に変化させるのは難しい・・・。
そんな時に、容易なのが蜂蜜!!
のど飴の成分としてもよく使われている蜂蜜は、殺菌作用・喉の炎症を抑える・喉の保湿にも!!
また、唾液の分泌も促すので口腔内の洗浄にも繋がります。
その上、蜂蜜の主成分はブドウ糖や果糖などであり、消化吸収がしやすくてエネルギーになりやすい!!
そのため、風邪予防だけでなく、風邪で弱っているときの栄養補給にも良いでしょう。
※ 1歳未満の乳児では、乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、使わないように!!
次に、生姜がオススメ!!
生の生姜には、ジンゲロールと呼ばれる成分が含まれています。この成分は、解熱作用・強い殺菌効果を持ち、発汗を促し、身体を温めることで発汗を促し熱を取り除きます。
加熱した生姜は、ジンゲロールがショウガオールという成分に変化します。この成分は、身体をジワジワと内側から温める事で、血流を促進してくれます。
ちょい足しで、雑炊・スープ・うどんなどにも加えやすいかと思います。
漢方薬では、麦門冬湯・百合固金湯などの滋潤薬が良い!!
■ 麦門冬湯
喉がカサカサして渇き、咳き込む。または、痰が絡む気管支炎・咽頭炎にオススメ!!
麦門冬を主薬として、人参・甘草・大棗・粳米で乾燥を潤し、滋養強壮させます。そのため、気道や胃が潤い、消化吸収の機能を高めます。そうすることで、肺胃陰虚の症を改善します。また、大量の滋潤薬で潤いすぎないように、半夏が配合されています。また、半夏は鎮咳作用があるので、空咳・痰が絡む咳も抑制してくれます。
咳止めなどの病院の薬が不足しているので、風邪になる前の予防にも良いでしょう。
まとめ
風邪になる前に、ちょっとした工夫でかなり予防できるかと思います。
コロナ禍では、インフルエンザウイルスなどの流行も抑えられていたので、マスク・手洗い・消毒などを見直して生きましょう。
また、普段の食事には、ちょい足しすることでも予防にもなります。
蜂蜜入りの生姜湯は、簡単に取り入れられるので朝夕に飲んでみてはいかがでしょうか?
それでも、不安な方は麦門冬湯などで乾燥対策をして、予防していきましょう。
以上、参考になれば幸いです。