冬場に起こる疲れやすい・ヤル気が起きない・・・。もしかして、冬期うつ(季節性感情障害)かもしれません。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

冬になると、日照時間が少なくなる事から、抑うつ状態を生じやすくなります。これを冬期うつ・季節性感情障害(SAD)と呼ばれます。症状としては、一般的なうつ症状と変わりませんが、大きな違いがあります。

それは、季節が変わると治ってしまう事です。つまり、一年中の症状ではないという事です。多くの方が、春を迎える頃には、このうつ症状が改善する特徴があります。冬場というのは、動物で言えば冬眠の季節であり、身体機能も低下しがち・・・。しかし、人間は冬眠をしないために、環境による影響が出てきます。

その1つが、冬期うつと呼ばれるものです。冬場は、日光が弱まり気温が低下する上に、身体が温まりにくいので身体活動が低下します。そのため、早い人で秋頃から症状が出てきます。

年末年始の多忙により、睡眠の不安定・暴飲暴食・ストレスがその症状に拍車をかけるのも原因となります。症状としては、疲れやすい・人生に行き詰まった感じがする・やる気が出ない・炭水化物や甘い物が欲しくなるなどの東洋医学である気虚の症状を伴います。

気虚とは、元気が乏しい状態の事を指します。人の根本的な所でしょう。

大きな原因としては、3つほど考えられる。

① 気虚

先ほどもお伝えした元気が乏しいため、様々なストレスに抗えない状態となり抑うつを生じています。元気がないため、気分が滅入ったり落ち込みます。つまり、気の巡りが悪くなるので、気滞症・肝気鬱結を引き起こします。

また、自律神経も乱れるために不眠症・感情のコントロールなどの情緒の不安定なども起こりやすくなります。他にも、下痢・便秘や食欲不振にも繋がっていくでしょう。

基本的な気を補いつつも、気の巡りを改善することが大切となります。生活習慣を整える事が重要となりますが、今日から改善しようとしても治す事は容易ではありません。

すでに、冬期うつのような症状が出ているのであれば、元気を補充する補中益気湯のような補気薬だったり、四逆散・逍遙散のような気の巡りを改善する漢方薬を試すのも良いでしょう。

② 運動不足

2つめが運動不足ですね。運動というのは、気の巡りを良くしたり、気分転換には最適な方法の1つでしょう。しかし、あくまで運動する元気がある方となります。

運動も最初から激しいものをする必要はなく、散歩、ストレッチやヨガまたは瞑想でも良いでしょう。このような運動は自律神経を整えるだけではなく、感情に影響するセロトニン・ドーパミンの分泌に関与します。

抑うつ状態の方は、これらが低下している傾向にあるため、運動を通じて分泌を高めることが良いでしょう。あくまで、軽めの運動からです。やり過ぎは、症状を悪化させる可能性があります。

 日照時間

冬場は、寒さもあって外に出たくない・・・。このような気持ちになりやすいでしょう。しかし、そうなると幸せホルモンであるセロトニンの分泌は低下し、その働きも低下してしまいます。

セロトニンは、感情を調節する神経伝達物質であり、日光曝露によってその影響が変化します。オススメは起床30分以内に朝日を浴びると良いとされますね。

また冬期うつ患者は、睡眠関連ホルモンのメラトニンが過剰に産生されていて、そのために強い眠気が生じやすくなる可能性があります。セロトニンとメラトニンはどちらも大切でありバランスを保っています。これらにより、昼夜のサイクルに合わせて体の状態を調節するように作用しています。

セロトニンが減る事で、メラトニンとのバランスが崩れることを避けるには、とりあえず日の光に浴びる事となります。

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日照時間が短くなると、陽気不足に・・・。日光浴を取り入れて、身体を芯から温めよう。 – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)

まとめ

毎年、冬場にだけヤル気が出ない方は、少し注意が必要かもしれません。なるべく、日の光や軽い運動をし始めることで予防に繋がります。

それでも、駄目な場合には漢方薬などの東洋医学の出番でしょう。

心辺りがある方は、まずはカーテンを開けてみて日光浴から始めましょう。何事もはじめの一歩が大切です。

以上、参考になれば幸いです。

寒くなってきたら、日向ぼっこを取り入れよう。太陽から得られる効果とは?? – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)

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