はーい。こんにちわー。
元気堂です。
寒くなってくると、血圧が高くなりやすい・・・。
これは、血管を縮小させることで、全身が冷えないように身体が機能しているとも言われます。
そのため、同じ血液量でも血管に圧力がかかってしまいます。
この寒さで縮こまるとは、どういう事か!?
あまりイメージが沸かない方は、薄着で外に出てみましょう!!
無意識にも身体を丸めてはいませんか?? このように、目には見えない所でも収縮という行為が行われています。
そのため、冬の寒さにより、収縮しやすいため血圧とは深い関係があります。
そして、血圧が高い人が良く言われるのが、塩分のコントロールだと思います。
現代では、食事の欧米化とともに生活習慣病・身体の酸化が進み高血圧になる事が多いでしょう。
しかし、昔から日本は海に囲まれているため、食塩など塩分を使った料理が多い傾向です。
例えば、干物・漬物・味噌汁・醤油などどれも塩分がよく使われていますね。
塩により、日持ちをさせるための技術ですが、これにより以前は高血圧だけでなく胃癌・胃炎なども発症しやすい傾向もありました。
そのため、日本人にとっても高血圧は、昔から身近な疾患の1つとなっています。
では何で、塩分の取り過ぎが血圧を高くするのか!?
それは、身体の中の浸透圧が関与しています。
血管の中の血液は、0.9%の生理食塩水と同じ等張液という状態を保っています。つまり、血液は塩化ナトリウム(食塩)が含まれいます。
この等張液という状態から、塩化ナトリウムの増減により血管内の血液量も変化します。
塩化ナトリウムが多い・濃い場合は、0.9%の等張液にする場合は薄めないといけません。
そのため、通常よりも血液量が多くなります。
ちょっと、難しくてついていけないかも・・・。
そんな方は、お酒でもカルピスでも良いので、用意してみて下さい。
コップ2つを用意して、1つには水と原液を1:1にしコップ半分まで入れて下さい。もう一つのコップには、原液を半分いれましょう。
これを、同じ濃さ・味付けにするには、どうすればいいでしょうか? ※水しか加える事が出来ません。
答えは、簡単ですね。
原液を半分入れた方に、水を足して満タンにすれば良いかと思います。
同じ濃度にするためには、体内で多くの水分が必要となる訳ですね。そのため、血管へ水分が過多に流入すると圧が増して高血圧を生じます。
このような身体を正常に保ち、無意識でコントロールが行われています。
これを、恒常性・ホメオメタシスなどと呼ばれますね。これが乱れると、最近では自律神経失調症などを発症したりもしています。
血圧と食塩については分かったけど、天然塩も塩でしょう??
どんな違いがあるの??
化学的に作り出された食塩は、純粋な塩化ナトリウムとなります。
しかし、天然塩といわれる岩塩・藻塩などは、ナトリウムだけでなくマグネシウム・カルシウム・カリウムなどの多くのミネラルが混ざっている事が多くなります。
特にカリウムは、利尿作用があるので、食養生でも血圧予防としても使われる栄養素です。
つまり、天然塩は他のミネラルを含むために食塩よりも血圧には影響が出にくい。
しかし、あくまで塩である事には違いないので取り過ぎ自体は、身体に良くありません。
それでも、血圧が気になる方が食塩よりも天然塩を取り入れる事は良いことかと思います。
実は東洋医学では、塩は腎に良い??
塩分の取り過ぎは、腎臓には良くない!!
確かに、基本的にはそうの通りでしょう。特に、腎臓と血圧は、利尿ホルモンなどにより深い関係性があります。
陰陽五行説の腎というカテゴリーには、五味というがあります。
その腎の五味は、塩味(塩辛い)事を指します。
そのため、補腎作用があるので、水分代謝のコントロールにも関与すると考えられています。
つまり、経験医学である東洋医学は、化学的に立証される前から塩分と水の関係が知られています。
その延長戦で、漢方薬の補腎薬は血圧に効果があるのも頷ける話かと思います。
東洋医学では、高血圧には多くの原因が考えられます。
例えば、精神的な疲れ・気鬱などは身体の気の巡りを低下させるので、血液の巡りにも関与します。
この血液の巡りにも影響が出ると、これを改善するために血圧を高めてしまいます。
また、瘀血体質という血液の状態がドロドロ状態も同じ事が言えます。
上記の場合の原因は、気の巡りの低下・気のうっ滞ですが、瘀血体質は血の状態の問題となります。
その上、血液の巡りが悪くなった原因にも、寒さ・熱さにより体内の水分の消耗など外部環境も影響が起こるので、1つに高血圧といっても、人によって原因が変わっていきます。
経験則として、漢方薬・鍼灸を行っていると、血圧が高い方は首肩こりなどが強い傾向があります。
これは、精神的なストレスが多いと、自然とそれから身を守るために交感神経が優位となり、筋肉が緊張状態が続いていたり、血流が悪ければ筋肉に栄養を滋養できないためかと思われます。
そして、現代ではパソコン・スマホは当たり前・・・。
ストレートネック・目の酷使により、首肩こりになる人が多く見受けられます。
もし、首肩こりがあるなぁーと思っている場合は、血圧だけでなく他の病気になる前の、危険信号と思いましょう。
まとめ
今回は、冬になると気になる血圧のお話でした。
血圧が高い方は、塩分と上手に付き合う必要性を東洋医学でも言われています。
海外の研究では、多くのスパイスを使うことで塩分量を減らすことに繋がり、塩分が少なくても食事の満足感の改善している研究報告もあります。
料理好きなら、上手くスパイスを用いるのも1つの手段でしょう。
スパイスの中には、生薬も多く基本的は健康には良い効果がありますね。
例えば、フェンエルは茴香・シナモンは桂皮・クローブは丁字・胡荽子はコリアンダーなど
60歳以上の人は、色々なスパイスを料理に使おう!!血圧に減塩対策は、スパイスが良い!! – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)
現代では、特に季節性よりも職業的に首肩こりが多いので、その場合にも注意を!!
これから、もっと冷える季節となりますので、参考になれば幸いです。