はーい。こんにちわー。
元気堂です。
春が近づくにつれて、行動的になる事が多いでしょう。動物でも新たな命が増える季節なります。しかし、人に関しては、ちょっとした問題が生じています。
それは、精子数がどうやら減少傾向にあるらしいのです。一般男性の精液1ml中には5000万個以上の精子が存在しています。それが2000万個以下では乏精子症と呼び、不妊症の原因となります。
最近の精液検査では、5000万個に満たない男性の方がむしろ多いというのです。その上、精子の運動能力や受精能力の低下も認められ、若い男性ほどこの傾向が見られています。
実は、日本人男性に限った事ではなく、全世界的傾向となっており、世界規模の問題とも言えましょう。不妊症が増えているのも納得でしょう。
この問題は、人に限った事ではなく、他の動物でも見られているそうです。例えば、フロリダに生息するハクトウワシは、1950年代半ばにはその80%が生殖能力を無くし、1960年代にミシガン湖沿岸で行われたミンクの養殖では大半のメスが不妊症となっています。1980年代フロリダのアポプカ湖では60%以上の雄のアリゲーターに性器異常が認められ、日本においても雌性化した魚が一般河川で数多く見つかる事例が起きています。
なんだか都市伝説のような話になってきています。しかし、実際にすでに起こっている事なのが怖い話でしょう。
一体、原因は何が問題なのか??
この答えは、簡単に想像しやすいでしょう。やっぱり原因は、人となります。
私たちの生活には欠かせないプラスチック製品・家庭用洗剤・魚・肉類などにも含まれる化学物質である内分泌攪乱物質が問題となっています。これが、知らず知らずのうちに身体に蓄積していきます。脂肪に溶けやすい性質があるので、ゆっくりと体内に溜め込まれます。
特に問題となるのが、妊産婦です。母乳を通して排泄もされてしまうため、赤ちゃんに直接蓄積してしまうと言われます。
この内分泌攪乱物質は、内分泌つまりホルモンと似た働きをして体内を乱す物質を指します。そうすると、元々のホルモンの働きを阻害するので、身体が正常に機能しなくなります。
身近な所では、ステロイドでしょう。薬剤として使い方次第では有用な薬です。しかし、長期の使用により、自分で出していたステロイドホルモンが出せなくなる恐れがあります。ステロイドの多用は、体内のステロイドホルモンが充分にあると脳が錯覚を起こしてしまいます。すると、そこまで必要ないから、出さないように指示をしておこう!! このような現象を引き起こしてしまいます。
あくまで、長期服用で起こり、短期的な使用では生じにくいでしょう。
以上のような事が、ゆっくりと進み体内に蓄積していくために、精子数・動きなどが低下していきます。
ステロイドのリバウンドの怖さが話題に!? テレビ放映の鵜呑みの危険性・・・。 – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)
化粧品にも含まれる化学成分が、早産のきっかけに!? 今まで使用していた化学成分が、原因の1つかもしれません。 – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)
男性不妊症が増える中、オススメは漢方薬!!
当院でも、女性だけでなく男性の不妊症に対する相談が多くなっているのを感じます。夫婦共働きが当たり前になり、結婚の晩婚化によるものだけではない事を感じます。
その中でも、最も多い原因が、仕事のストレス・疲れにより、日々体力の消耗でしょう。これでは、気力が落ちてしまい、いざ子供が欲しい時に力を発揮しません。
そんな時に検査で判明するのが、精子の異常(精子の奇形率、運動率、濃度)でしょう。東洋医学的には腎精の不足・気虚・気滞などが原因となります。
気虚とは、元気が不足している状態・栄養不足と考えてください。この気虚になると、身体の中の運行(流れ)・ストレスを流す力が弱まります。これを、気が滞るといい気滞となります。
そして、特に重要なのが、腎精の不足です。東洋医学でいう腎とは、腎臓とは少し違います。
東洋の腎とは確かに、排尿などにも関与します。月経・精力・帯白などにも関与するため、成長・生殖など含まれます。先天的に不足していると、成長が遅かったりします。後天的に不足すると、不妊症・インポテンツ・白髪など老化現象が進みます。
早く、おすすめの漢方薬を教えて!! 解決方法だけ知りたいんだ!!
そろそろ、そんな声も聞こえてきそうです。
一番の解決方法は、規則正しい生活・運動・食事です。この当たり前の事が実は、なかなか出来ていない方が多いでしょう。遅くまでスマホ・パソコン・ゲームなどしていませんか?? 仕事の残業が多くて慣れていない・・・。悩みは、それぞれ違うでしょうが、毎日の生活が健全な事はないかと思います。
この乱れの蓄積が1つの問題です。
これが、簡単に取り払えたら苦労しないよ! このように、思う事でしょう。
そんな方には、漢方薬の出番です。元気を補充する補気薬(四君子湯・補中益気湯など)・気の流れを良くする薬(四逆散や逍遥散など)・補腎薬(六味地黄丸・八味地黄丸系)があります。
オススメは、補中益気湯+六味地黄丸+牛黄。
補中益気湯は、元気を補う事で、精子の動きや機能を高めます。六味地黄丸には、先天的異常の改善・精力を補う働きで、精子を作り出す力を促進します。最後に、牛黄という生薬により、これらの効力をより高めます。
まとめ
普段、使っている日用品にも内分泌攪乱物質が含まれています。ここを、全て自然の物にするのは、かなり至難の業でしょう。
そのため、自分自身の身体を整えてホルモンバランスを整える方が、近道かと思います。
普段の生活スタイルを改善するのが難しい場合には、先ほど紹介した漢方薬も試してみると良いでしょう。
以上、参考になれば幸いです。