はーい。こんにちわー。
元気堂です。
子供が欲しいと不妊治療をしている際は、子供ができるために相当な苦労がかかるかと思います。
そんな中でも、希望の性別を選択ができるようになるかもしれません。
基本的に、健康に生まれてくる事を望んでいますが、出来れば始めは女の子が・・・。このような一姫二太郎を希望する事もあるでしょう。
ちなみに、一姫二太郎とは最初に生まれる子は育てやすい女児で、二人目は手のかかる男児の順に授かるのが理想的といった慣用句ですね。
そして、この産み分けが80%の確率で選べるようになるかもしれないという研究報告があります。
今回の研究は、米ワイルコーネル・メディスン教授のGianpiero Palermo氏らによるものです。
精子の重量が、性別の鍵だった!!
今までも精子を選別する技術がいくつか研究されてきましたが、今回の研究では重量で分類する新たな方法が取り入れられています。
多層の密度勾配による分離(サイズの異なる粒子を重量によって分離させる)する方法を用いています。
この高密度媒質の中に精子を泳がせると、重量の軽い精子は浮上し、重い精子は下へ沈むという方法で分類しています。
なぜ、このような分類が可能なのか??
それは、X染色体を有する精子は、Y染色体を有する精子よりもわずかに重い!! つまり、男の子(XY)よりも女の子(XX)が重いことを利用しています。
着床前の診断では、全カップルで受精卵の染色体異常の有無・子どもの性別に希望があるカップルでの性別スクリーニングも行われています。
その結果が・・・
女の子が希望の受精卵79.1%・男の子が希望の受精卵79.6%
という約80%近くで産み分けが可能になった事が判明しています。
また、その際に生まれてきた子供の先天的な発達遅延はなかったそうです。(3歳児時点)
現段階では、不妊治療の延長戦のためであり、不妊治療が必要でない方には、この技術が利用できないようです。しかし、将来的には産み分けが可能となる時代も近づいているようですね。
今回の研究では、運動性のある精子・ない精子の分離に用いられる密度勾配の技術が使われています。それをさらに応用し一歩進めることで、X染色体とY染色体の分類に至ったようです。
そのため、使われる精子は比較的運動性のあるものが使われています。
精子の活動性・数も、不妊治療としては大切。
最近では、当たり前となってきましたが、いまだ男性不妊のイメージは浸透していないでしょう。
一番の解決方法は、規則正しい生活・適度運動・食事といった生活習慣を整える事です。
しかし、この普通のことが難しい・・・。
そのため、漢方薬の相談が増えています。
漢方薬であれば、元気を補充する補気薬(四君子湯・補中益気湯など)・気の流れを良くする薬(四逆散や逍遥散など)・補腎薬(六味地黄丸・八味地黄丸系)があります。
補気薬は、元気を与えるので、精子の量や動きの改善に。補腎薬は、奇形率を低下させるなどの改善に使います。
ストレスがあれば、別に四逆散や逍遥散などの柴胡・芍薬が入った漢方薬がおすすめです。
私の経験上では、補中益気湯 合 補腎薬 を基本に牛黄・熊胆・田七人参・理気薬などが効果を示しています。
少なくとも、補中益気湯を飲んでみると、慢性的な疲れが取れたりするので、それが性欲にも繋がります。
元気の延長戦に、性欲も影響しています。
漢方薬を試して見たい場合は、補中益気湯から始めてみるといいかもしれませんね。
まとめ
不妊治療の技術が進むことで、産み分けもある程度可能となる時代になってきました。
しかし、これも倫理的な問題などが関わっているので、これからがどうなるのかが見物でしょう。
どうしても、産み分けをしたい・・・。そのような方には、少し希望が持てる研究でしょう。
また、不妊治療を行う際には、自分たち自身の体調管理が大切です。
過度のストレス・慢性疲労などがあれば、まずはそれを除く事が懐妊の近道でしょう。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:「PLOS ONE」に3月22日掲載