プラスチック製品に含まれる化学物質には、注意が必要!! 子宮筋腫の発症するリスクが高まる・・・。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

以前にも、プラスチック製品に含まれる化学物質:フタル酸エステルについて述べました。どうやら、またもこの化学物質が身体に悪影響をもたらすようです。以前は、早産をひきおこす可能性を高めることを話しましたが、今回の研究では子宮筋腫を促す可能性があるようです。

男性よりも女性は特に注意を払いたい事柄でしょう。

このフタル酸エステルというのは、樹脂の可塑剤の1種としてファストフードの容器や飲料水のプラスチック製のボトルなど、一般に使用されています。

※ 可塑剤とは、樹脂の硬度を調整するための添加剤で、樹脂と混合することにより柔軟性を持たせます。

身近な所だと、プラスチック製品の柔軟性を持たすために使われます。その他にも、洗剤・石けん・マニキュアのひび割れ防止・ヘアスプレーのつまり防止・香料の長時間持続剤としても使用されています。私たちの生活の様々な所で、応用されている事が分かるでしょう。

化粧品にも含まれる化学成分が、早産のきっかけに!? 今まで使用していた化学成分が、原因の1つかもしれません。 – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)

子宮筋腫とは、どんな病気??

フタル酸エステルが、不正出血や不妊などの原因である子宮筋腫の発症に影響がある事が、米ノースウェスタン大学産婦人科学のSerdar Bulun氏らによる研究で明らかになりました。

まずは、この子宮筋腫について軽く触れておきましょう。

子宮筋腫は、子宮の壁にできる良性腫瘍つまりシコリのことです。子宮の壁は、平滑筋という筋肉のため、筋肉にできるシコリで筋腫と呼ばれます。悪性腫瘍とは違い、転移することはありませんが、発症すると徐々に大きくなり下腹部痛や貧血などの原因となります。

子宮筋腫は、女性で最大80%が1回はなることがあると言われ、かなり有病率は高い病気です。しかし、気が付かない方も含みます。この子宮筋腫は、女性ホルモンであるエストロゲンの影響を大きく受けるため、閉経後には小さくなる特徴を持ちます。

そのため、比較的若い世代である20歳頃から見られ始め、30歳代では30~40%も発症します。問題なのは、その大きさであり日常生活に支障をきたす場合には治療が必要となります。

遺伝性もあるので、母親が子宮筋腫を発症している場合には、発症するリスクは2.5倍にもなると判明しています。

特徴としては、月経量が多くなり、生理痛も強くなります。月経量が増えるので、貧血を生じやすくなります。大きさにより圧迫されることで、生理痛じゃない下腹部痛・不正出血・頻尿・腰痛なども起こることも・・・。

フタル酸エステルが子宮筋腫のリスクを高める理由は??

このような腫瘍が発生するのかについては、十分に解明されていないのが現状です。しかし、上手く細胞が死んでくれないことが問題かもしれません。

人の身体は、毎日少しずつ作り替えられています。古くなった細胞が死んで新しい細胞が作られる際に、あらかじめプログラムされた細胞死(アポトーシス)と言います。これが、上手く働かないと増殖が進み、筋腫などの腫瘍となってしまいます。

ちなみに、アポトーシスは正常な現象であり、成人では毎日約5000万個の細胞が死に至っているそうです。

しかし、培養による研究においてフタル酸エステルは、細胞の生存率が高くなり、アポトーシスを減らす結果を判明したのです。

まとめ

将来的に子供を欲しい場合には、あまりプラスチック製品などは避けておくと、子宮筋腫の予防となるかもしれません。子宮筋腫になると、流産や着床もしづらくなるので早めの予防が大切です。

東洋医学的は、瘀血体質が疑われます。そのため、活血作用がある生薬が使われます。注意点は、妊娠が分かったら直ぐに、止めることでしょう。

子宮筋腫の治療として活血作用は必要ですが、流産なども起こすリスクも高めます。そのため、漢方薬をやる際には、きちんと妊娠が目的なのか? 子宮筋腫の治療が目的なのか? も考える必要性があります。

それにより、治療方針が変わるため、漢方薬でも注意していきましょう。以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」に11月14日掲載

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