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元気堂です。
カフェインと言えば、コーヒーのイメージがあるかと思います。色々な研究で、コーヒーに対してメリット・デメリットが報告をされていますね。
そんなコーヒーが、妊娠糖尿病に対して効果があると報告されたのです。妊娠糖尿病でも、出産後の糖尿病を発症するリスクを抑制するかもしれません。これは、シンガポール国立大学のCuilin Zhang氏らによる研究となります。
研究内容は、妊娠糖尿病と診断された女性を20年以上追跡調査を行い、出産後に1日4杯以上コーヒーを飲む習慣のあった女性は、全く飲まない人より糖尿病発症リスクが半減していたのです。
コーヒー1日4杯は、人によっては多いですが、糖尿病予防にはコーヒーはいいかもしれないですね。以前にも、コーヒーを飲むことで、心血管系のリスクを下げる研究について触れました。その際にも、カフェインの様々な働きにより、2型糖尿病・ダイエットにも応用できる可能性について分かっています。(以下、過去の記事)
コーヒーは、健康におすすめ。心血管だけで無く、ダイエットにも?? コーヒーによる人体の効果とは?? – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)
妊娠糖尿病とは、なにか??
妊娠糖尿病とは、妊娠中に生じた糖代謝異常です。その前から糖尿病だったり、妊娠中に完全に糖尿病と診断されたものは除外されます。
妊娠中に初めて高血糖ぎみであり、糖尿病の診断される基準以下の事を指します。簡単に言えば、黄色信号ぐらいで気をつけようね!!といった状態です。
何故、気をつけなければいけないのか??
これは、想像しやすいでしょう。高血糖であると、お腹の赤ちゃんも高血糖になってしまうからです。高血糖という事は、血液に糖分といったエネルギー過多のため、巨大児・形態異常・心臓肥大なども生じます。最悪の場合は、流産・死産の可能性も・・・。
また、母親自身にも妊娠高血圧症候群・羊水量の異常・糖尿病3大合併症などが生じる可能性があります。
妊娠時に糖尿病になりやすくなるのは、妊娠が進むにつれて血糖を下げるインスリンというホルモンが効きにくくなるためです。インスリンは、血液中の糖分を細胞や臓器への受け渡しをする働きがあるので、これが出ないと各部位への栄養補給も低下します。
妊娠糖尿病と診断されるのは、全体でも7-9%であり、結構な確率で発症します。また、肥満・家族歴・高歳妊娠などはなりやすいと言われます。
そして、妊娠糖尿病を経験した人は、ならなかった人と比べると、約10倍も糖尿病になりやすくなります。
つまり、妊娠糖尿病 ⇒ 糖尿病になりやすい!!
しかし、今回の研究報告では、その発症リスクが半減させたのがコーヒーとなります。
また、コーヒーを全く飲まない人を基準とすると、1日1杯以下は0.91倍・1日2~3杯は0.83倍・1日4杯以上で0.46倍の発症になるようです。
4杯以上のコーヒーを飲むことで、54%も発症しにくくなるという結果が得られました。その上、コーヒーの摂取量が多いほど、2型糖尿病になりにくいことも判明しました。ここで、デカフェ(カフェイン抜き)のコーヒーを飲んでいる女性では、2型糖尿病発症リスクの有意な低下が認められなかったという結果です。
カフェインが関係してる可能性は否定できないでしょう。今回の研究では、コーヒーには、天然の植物性微量栄養素であるポリフェノールなどの化合物が含まれており、それが有益性につながっている可能性も秘めています。
そのような場合かつカフェインが苦手な場合は、ピュアココアがいいかもしれません。コーヒーの1/6しかカフェインが含まれてはいませんが、ポリフェノールなどはしっかりと含有されています。
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まとめ
コーヒーにより、生活習慣病を予防できるかもしれません。コーヒー好きなら嬉しい情報でしょう。
しかし、薬によってカフェインの服用が難しい場合もあります。そのような場合は、近くの薬局で相談してみるといいでしょう。
妊娠中・授乳中のカフェインは推奨されていないので、少なくても終わってから始めるのが良いでしょう。
以上、参考になれば幸いです。
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参考文献:「The American Journal of Clinical Nutrition」に11月14日掲載