カリンで、風邪対策だけでなく日々の生活を整えよう。【秋の食養生】

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

11月も後半となり、果物もリンゴなどが多くなってきました。
そんな中で、皆さんはカリンという果物をご存じでしょうか。カリンの学名のChaenomelesは、ギリシャ語では、裂けたリンゴの意味を持つchaino melonが語源です。

日本では、クワズナシ(喰わず梨)という別名を持っています。
これは果物ナイフでは、なかなか歯が立たないほど硬く、渋みも強いので生では食べられない事から来ていますね。
しかし、加熱すると渋みがなくなるため、ジャム・果実酒・シロップ漬・ゼリーなどに加工されています。
特に、カリン酒は咳止めの薬用酒として知られています。

そんなカリンは、免疫力を高めるビタミンCだったり、腸の調子を整えるタンニン・エネルギーに必要なクエン酸・整腸作用を有する食物繊維などの成分を豊富に含んでいます。

そして、秋冬にオススメな理由が、咳止め・喉の痛みの予防にも良いという事です。
乾燥も強くなってきているので、食べて予防できるは嬉しい事でしょう。

その他にも、カリンは薬用・芳香剤として親しまれている果実です。
実は、薬用としては歴史が古い!!

約2000年も前から中国で薬用として使われてきました。
古い薬学書である本草綱目(ほんぞうこうもく)には、咳止め・利尿作用・鎮痛作用があると記されています。

日本でも、カリンはのど飴など身近な所に配合されているのを目にしますね。
少し注意が必要なのがバラ科カリン属(ボケ属)に属する所でしょう。念のため、アレルギーがある方は避ける方が良いでしょう。

カリンの効能を知っていこう。

■ 風邪の予防・改善

カリンには、ベンズアルデヒド・タンニンをなどのポリフェノール・トリテルペン化合物が豊富に含まれています。これらの成分は、感染症の原因となる細菌・ウイルスが喉の粘膜を通り体内に侵入してくる際、喉で細菌やウイルスを殺したり、炎症を和らげる働きがあるため咳止め・喉の炎症の予防に効果を発揮します。

また、ビタミンCは、細菌・ウイルスを除去する白血球の働きをサポートするため、免疫力を強化します。

■ 日々のストレス緩和・健康保持

カリンに豊富に含まれるビタミンCには、集中力の向上・ストレスの解消・リラックスへと促すGABAなどの神経伝達物質のサポート・ストレスに対抗する副腎皮質ホルモの合成をサポートする働きがあります。

精神的なストレス以外にも、紫外線にも対応します。
シミ・そばかすの原因となるメラニン色素は、アミノ酸の一種であるチロシンから生成されます。
ビタミンCにはチロシンの働きを抑制するので、かなり初段階から予防に繋がります。

このように肌の調子を良くためには、コラーゲンも必要ですね。ビタミンCは、このコラーゲンの合成に必要な材料でもあります。その他にも、骨を丈夫にしたり健康には欠かせません。

そして、日々の仕事などの疲れにも、カリンに含まれるクエン酸・リンゴ酸が身体をサポートしてくれます。
これらは、疲労物質である乳酸を分解しエネルギーに変える働きがあるため、疲労の蓄積を抑制し、回復を早める効果も期待できます!!

■ 生活習慣病にもGood

カリンに豊富に含まれるビタミンC・ポリフェノールの一種であるタンニンには、血中の悪玉コレステロールを減少させ、血液をきれいにする働きがあるため、高血圧を防ぎ動脈硬化を予防する効果があります。

そして、寒くなる時期に気になる血圧も含まれるカリウムにより、余分な水分(浮腫)・ナトリウムの排泄を促し、血圧の上昇を抑える働きがあるため、高血圧・浮腫の予防や改善にも!!

その上、ペクチンという成分には、腸内の有害物質を吸着させて一緒に体外に排泄する働きを持っています。
つまり、身体の解毒効果を高めて腸内環境を良くするので、便秘の予防・改善作用もあります。

まとめ

今が旬のカリンは、生では食べれませんが加工・加熱することで食べやすく効果を発揮します。

日々の私生活を向上させる事で、生活習慣病の予防にも繋がっていきますね。
興味が出たら、カリンを試してみると良いでしょう。

また、これからは風邪の季節!!
病が喉からの侵入を抑える為にも、カリンののど飴もオススメです。
受験シーズンに使えるので、学生さんには糖分とともに使いやすいかと思います。

以上、参考になれば幸いです。

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