オミクロン株と季節性インフルエンザでは、どちらが危険?? インフルエンザウイルスについて知ろう。

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はーい。こんにちわー。

元気堂です。

12月に入ると、コロナウイルスが流行る前からなりやすいのが、インフルエンザでしょう。今年は、コロナワクチンとインフルエンザワクチンの混合摂取も、検討している方もいるかと思います。

しかし、毎年インフルエンザについて学んではいても、どんなウイルスかを忘れてしまってはいませんか??

また、ワクチンを打っても、インフルエンザにかかる理由は何故か?? などちょっとした疑問もあるかと思います。その点において、出来るだけ簡単に説明していきたいと思います。

まずは、インフルエンザウイルスって、どんなもの??

一言でいえば、インフルエンザウイルスの感染により、ウイルス性の風邪症状を生じさせます。いまさら、そんな事は知っているよ!! そう思われるかもしれませんが、当たり前の事も確認しつつ話していきますので、お付き合いをお願いします。

インフルエンザウイルスについて、どうして毎年、警戒をするのか?? これは、その症状が普通の風邪よりも、高熱・頭痛・関節痛などが強くでるため、辛いし、重症かリスクも高いからです。また、コロナウイルスのように、基礎疾患なども影響して、死亡率も高くなります。

注意すべき点は、小さなお子さんです。まれに急性脳症を起こすことがあったり、高齢者など免疫力が低下している人は、肺炎を起こすことがある事でしょう。

このような理由のため、高齢者・小さなお子さんには、ワクチン接種が勧められています。

新型コロナウイルスと比べると、インフルエンザウイルスの死亡率は??

まず、新型コロナウイルスのオミクロン株と、デルタ株と比べると、オミクロン株の重症化リスクは低下したとされています。そのため、次に皆さんが関心を持つのは、季節性インフルエンザウイルスとの比較となります。

今年の8/4に奈良県立医科大学で、日本における季節性インフルエンザとオミクロン株についての検討を行われました。その結果、70歳以上の高齢者ではオミクロン株の方が年間死者数が多く、20~69歳でもオミクロン株の方がインフルエンザよりも年間死亡数が多いとなりました。しかし、70歳以下では、その差は小さい結果に・・・。

つまり、オミクロン株の方が年間死亡数は多い。20歳~69歳においては、その差が小さい。

しかし、ここで問題なのが年間死亡数であるため、季節性のインフルエンザと常に流行しているコロナウイルスでは、暴露期間や流行時期が違うという点です。

もしかしたら、20歳~69歳においては、インフルエンザの方が注意しないといけないかもしれません。

何で、流行しやすいの?? ワクチンを打ってもかかる理由は??

インフルエンザウイルスの特徴で、変異しやすいというのがあります。

これは、2つの異なるウイルスが1つの宿主細胞に一緒に存在すると、8本のRNA遺伝子の組み合わせの異なるウイルスが出来上がります。

っえ??急に難しくなった・・・。もっと、分かりやすく教えて!! そんな声が聞こえそうですね。実際に、意味が分かりにくいかと思います。

まず始めに、インフルエンザウイルスは 8本のRNA遺伝子の組み合わせで構成されています。

例えば、1~8の数字を書いた8個の玉を取り出し口が見えない箱に入れましょう。それを1個ずつ引いて見て下さい。

毎回、同じ番号で引くことは出来ないかと思います。

インフルエンザウイルスは、これと同じで 8本のRNA遺伝子の組み合わせが変化します。そのため、組み合わせ次第では、新型ウイルスエンザなどの変異が起こり、危険度も上がります。

さらに、このRNA遺伝子は、2本の鎖で出来ており、その1本の鎖の組み合わせの変化で、 RNA遺伝子の内容も変わります。

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そうなると、もっと複雑に変異が起きやすくなります。

8本のRNA遺伝子の組み合わせは、単純な計算では28 (=256)通りです。これだけ変異先があるので100%効果があるワクチンを作るのは極めて難しくなります。

さすがに、256通りのうち、全てが環境に適応できないので、生存はできません。そのため、ワクチンもピンポイントで作る事が難しいため、それであれば、大きな的に絞って大まかな効果を狙っていきます。

ワクチンを打つことで、症状を軽くしたり無症状にすることは可能ですが、インフルエンザにかかる事を100%防ぐことには繋がりません。これを知る事で、既往歴や重症化リスクがある方は、打つ打たないの判断をする必要があるでしょう。

インフルエンザウイルスにかからないためには!?

コロナ禍で学んだ生活を継続しましょう!!

■ 手洗い・うがい・消毒は小まめに。

■ マスクをして、感染リスクを抑えましょう。

■ なるべく、患者や人混みが多いところには行かない。

これらの他に、もう一つ取り入れて見て下さい。

10~15分置きに、水を飲みましょう!!

軽めに水を服用する事で、口腔・気管に入ったウイルスを胃へ流して胃酸で死滅させましょう。感染経路は、手についたウイルスなどを粘膜に付着させる事で起きます。

ウイルスは、最短20分で感染すると言われます。これより短い時間に軽く水分を取ることで、洗い流す事が出来ます。以上の行動を取ることで、かなり感染のリスクは下がるかと思います。

それでも、かかってしまったら??

まずは、病院にかかりましょう。ただし、発熱後12~24時間くらいにかかると良いと思います。

実は、12時間より前に、検査をしても陰性になる可能性があるので、タミフルなどの薬を出して貰えない事があります。

また、発症後48時間以降は、ウイルスの増殖を抑えるタミフルを服用しても、もう遅いと言われます。

そ・・・そんなぁー、そしたら私は、どうすればいいの??

多くの方は、問題なく薬を貰えても、一部の方は、時既に遅しとなる事があります。

そのような場合は、漢方薬の出番となります。

葛根湯などの風邪薬は、身体の中の病邪を追い出す薬です。今回の場合は、インフルエンザを追い出すような漢方薬が良いでしょう。

代表的なのが麻黄湯または大青竜湯です。

発汗を促すので、発熱を抑える作用もあります。注意点は、汗が冷えた事による体温低下なので、必ず服を着替えましょう。また、水分摂取も忘れずに行う事が必要となります。

まとめ

今回は、オミクロン株とインフルエンザウイルスの年間の死亡数にも触れた話でした。また、風邪予防には、これまでしてきた感染対策の継続が必要となります。

これから流行しやすいインフルエンザの特徴・予防法・治療法については、罹患する前に知っておくことが大切です。いざ、罹ってしまったときには対応しやすいでしょう。

スペイン風邪・新型インフルエンザなどもインフルエンザウイルスの変異などで起こっています。変異が起きた時も、今回の点に気をつけて過ごして貰えたら、嬉しいです。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:Annals of Clinical Epidemiology誌オンライン版2022年8月3日号

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