その病気は、加齢のせい!? そう言われた方は、東洋医学から治療を考えよう!!

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

良く相談内容の一つに、医師から年齢のせいだから・虚弱だからと言われて、来局する方がいます。そのような言葉を受けて、治療方法を探していませんか??

多くの西洋医学の中心は、対症療法が多いため、薬の副作用も考慮に入れると治療方法がない・・・。
そのため、加齢だからしょうがいないね・・・。そのような言葉を言われる事も・・・。

しかし、東洋医学の最大のメリットは、補法にあります。

つまり、元々、人・動物が持っている自分自身を正常な健康状態を保つ能力や自己治癒力を高めることで、治療を試みるところにあります。

東洋医学は、即効性が無い!!そのようなイメージがあるかと思いますが、それには個人差があります。

東洋医学は、身体の機能を補充して高めるので、対症療法よりも時間がかかることはあります。しかし、人によっては半月でも症状が改善することがあります。

何年も悩んだ症状が、そのような短期間でも改善することがあるのです。勿論、3ヶ月かかったり、半年かかる場合もあります。

症例としては、皮膚の掻痒症は年齢に関係なく多く来院します。
基本的に、陰陽のバランスが体内で崩れて起きており、身体を潤す陰不足が原因です。
この陰(血・津液・腎精)を補充する事で、ステロイドなどでも抑えられなかった症状も緩和する事が可能でしょう。

陰が不足すると、陽を抑えられないために熱(湿疹・かゆみ・発赤など)症状が生じます。
ステロイド・抗アレルギー薬などは基本的に熱を抑えることで症状を抑えます。

しかし、根本の陰を自分自身で満たさないと、症状を繰り返してきます。

東洋医学では、このように足りない物を補充する治療を得意としているので、加齢・体質で症状が出ている方は試す価値があるでしょう。

では、東洋医学の【虚】とは??

補法という治療方法が合う方は、虚証という、健全な状態から機能が落ちている場合に使用します。

気をつけないといけないのが、実証と虚証の見極めです。

■ 例えば、胃炎について考えてみましょう!!

辛いものを食べたり、お酒の飲み過ぎでおこるような胃炎・普段から食欲が無く、胃の機能が落ちている胃炎では、どう思いますか??

皆さんも、これは状態が違う胃炎だと判断できるかと思います。

しかし、西洋医学の場合では、胃の粘膜を守る薬・胃酸を抑えるような薬が処方される事が多いかと思います。

東洋医学の場合では、漢方薬の種類も変わってきます。

お酒や辛いものでの胃炎であれば、半夏瀉心湯・黄連湯などの漢方薬が合うでしょう。

胃の機能が落ちて、胃酸の調節が悪くて起きるような胃炎では、安中散・六君子湯系などと変わっていきます。

サムネイル画像

それでは、どのようにして見極めが出来るのか??

虚証は、エネルギーが不足している状態です。ある事で、悪化します。

そのある事とは、『疲れ』です。

元々、機能が落ち、エネルギー不足の状態で、より体力を落とせば悪化します。風邪の時に、仕事・運動すれば悪化するのが目に見えています。

逆に、安静や休むと改善してくるのが虚証の特徴でもあります。

虚証にも、種類がある!!

今回は、大きな区分で3つに分けます。

【気虚】

一番、基本となる元気が不足した状態。

【陽気虚】

気虚でも温める作用のある陽気が不足した状態。

【陰虚】

陰という身体を潤したり、冷やす作用が不足した状態。

私・僕は、虚証かもしれない!!でも、どうやって見極めればいいの??

一番簡単な方法は、寒暖差です。

お風呂などで温めると、症状緩和する場合は、陽気虚の可能性があります。陰虚は、逆に悪化する可能性あり。

逆に、アイスなどで冷やす気持ちが良いなどがあれば、陰虚かもしれません。この時、陽気虚は悪化する恐れあり。

気虚の場合は、寒暖差で大きな変化がありませんが、長くお風呂に浸かり疲れが増した場合は悪化しますので、ご注意を。

虚証改善の対策は、どうすればいいの??

一番は、規則正しい生活です。食事をバランス良く、きちんと取り、睡眠不足を改善しましょう。

これで、症状が取れない方には、鍼灸や漢方薬を試して下さい。

鍼灸治療は、鍼灸師によって治療方法は異なるので、相性の良い先生を見つけましょう。目安は2~5回の治療で、効果が無い場合は違う先生を見つけるといいでしょう。大きな疾患が隠れていなければ、そのぐらいで反応が出るはずです。

漢方薬では、代表的な物を紹介しておきます。

■ 気虚であれば、補中益気湯。

補中益気湯は、汎用性が高く、年齢に関係なく使用されます。
それこそ、不登校・おねしょ・疲れやすい・精子の動きが悪い・尿失禁・脱肛・安胎など多くの疾患に応用されています。

基本的に、慢性疲労・夏バテのように疲れやすい方は試してみると良いでしょう。

■ 陽気症であれば、人参湯・大建中湯。

お腹が冷えて渋る・ガスが溜まる・おならが出やすい・膨満感があれば、大建中湯の方が良いでしょう。

旬のスパイスである山椒も入り、この時期にはオススメです。

■ 陰虚であれば、六味地黄丸。

基本的に、加齢により生じる症状は、六味地黄丸が大切。
補腎薬と呼ばれ、滋養強壮の薬としても良いでしょう。

まとめ

今まで、加齢だから・虚弱だからなどで、治療を諦めていた方は、東洋医学を試してみてはいかかでしょうか??

虚証というのは、放っておくとドンドン不足した状態になり完治にも時間がかかります。そのため、今回の記事で心当たりがある方は、一度生活を見直してみて下さい。

もし、症状が取れないなど悩みがある場合は、一度相談してもらえたら嬉しいです。

一人一人にあった漢方薬や鍼灸治療を提供していきます。

以上、参考になれば幸いです。

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