はーい。こんにちわー。
元気堂です。
今回は、ペット漢方の症例について挙げていきます。ワンちゃんの皮膚病についてです。
ざっくりとした症例なので、疑問点の出てきてしまうかもしれません。その点は、先に謝っておきます。
症例①
【相談内容】
膚がカサカサ・フケがある。所々、毛が禿げている。赤みあり、痒みもある。
【東洋医学のアプローチ】
痒みが強いという事で、痒みを抑えるような解毒作用のある漢方薬(清熱解毒)
皮膚の免疫力を向上させる漢方薬(補血・補気)
【症状の経過・状況】
14日後、再来局した時には、痒み・赤みがとれてきた。引き続き同じ漢方薬を処方。
1ヶ月後、禿げている所に毛が生えてきた。まだ手足の先は禿げているので服用を続けていく。
更に1ヶ月後、完治したが体質改善のため、服用を継続中。
症例②
【相談内容】
高齢で、アトピー性皮膚炎があり、病院でステロイドを処方されていたが、ステロイドの副作用により左目が白内障になってしまった。
皮膚の状態については、臭みがあり冬場はふけがでるとのこと。また、病院からの指示でエリザベスカラーを 装着しているために、かきむしり予防にはなっているが、かなりのストレスにはなっているのではないか、とのことでした。
【東洋医学のアプローチ】
冬場にふけが出る。高齢であることから陰虚を疑う。また、それから虚熱により、臭み・炎症・痒みに発展。
副作用で白内障がある事とストレスから肝にも負荷がある模様。
治療方針は、肝腎の補陰清熱がメインに考え、また肝のダメージによる疏泄の低下を補うためにストレスを流す漢方薬を使用。
【漢方服用2週間経過】(お客様からのメール一部抜粋)
ステロイド量が減ったにもかかわらず、痒みが随分緩和されているようです。 エリザベスカラーも外していますがかきむしりも無く安定してきた感じです。 肌の赤味はありますが、漢方を続けてみたいと思っています。
このまま、継続し体質改善後に休薬。
症例③
【相談内容】
足やお腹に痒みがあり、脱毛がみられる。
現在、動物病院で処方されたステロイド剤を週1錠服ませているが、半年近くになり、副作用が心配。だんだん薬が効かなくなっているので、漢方に替えたいと思う。
当初は接触性のアレルギーという診断でしたが、他の原因なのではと思い、食事内容を変えたりしています。 皮膚の状態は、蕁麻疹がある(出やすい)所に脱毛が多い。
痒がるところに赤い点々ができている。なかなかアンダーコートが生えてこない。
服用している薬 = プレドニン5mg 週1回1錠
【東洋医学のアプローチ】
痒み・アレルギー・赤い斑点が多いことから解毒作用がある漢方薬(清熱解毒)
脱毛・皮膚の潤す力の低下・皮膚のバリア能力を向上する漢方薬(補血・補陰)
を配合し、使用。
【経過】
服用して2カ月目ぐらいから毛が生えてきて、最後に処方をしていただいた漢方でかゆみが収まり落ち着いていきました。
まとめ
今回は、皮膚病3例でした。基本的に、高齢になってくる子が多いです。そのため、皮膚を潤す力の低下などが見られる血虚・陰虚からの熱症状の痒みを併発しています。
似たような症状がある場合は、漢方薬の検討も良いかと思います。
また、病院との違いは、補法という補充することです。その子の正常に保とうとする能力を高めるという事が漢方薬の強みだと思います。(ホメオスタシス)
以上、参考になれば幸いです。
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