はーい。こんにちわー。
元気堂です。
肝・胆を前回やり、次は心・小腸です。ここで、少し不思議に感じますね。肝胆の表裏はなんとなく分かるけど、心と小腸が表裏なのは特徴的ですね。これから、脾胃・肺と大腸・腎と膀胱があります。
心と小腸の表裏関係について。
小腸は、東洋医学では受盛の腑と呼ばれています。
はいはい出ましたね。東洋医学の難しい言葉です。
これは、清濁を分別する働きがある臓腑の腑という意味です。清濁とは、営養とカスに分けると思ってください。
余談ですが、小腸は脾の機能を維持する作用がありますので、脾の症状が出てきます。
この清濁の分別は、心の陽気(温める作用)が小腸を温める事で働きます。そのため、心が炎上すれば、それが小腸に影響し、その逆もしかりとなります。
実は、小腸は夜の心臓とも呼ばれます。その理由は、脈や血管の大半が腸に網目状に連なっています。腸が働くと、それも連動するため、心臓のような役割を果たしているとも言われます。
意外と、心と小腸が表裏の関係と言われても、納得できませんか?
もし、納得できなかったら、表裏なんだか、そういうものだと捉えておいてください。あまり追求すると敷居が高いと感じるといけません。
臓腑弁証【心・小腸証】
この臓腑は、6つに分類されます。肝胆よりも、少ないので前回の記事を読んだ人には、物足りない猛者も出てきそうです。それでは、解説をしていきましょう。
①心気虚
心の気が不足した状態。動くと、動悸・息切れを起こし、休息で症状が楽になるという特徴があります。他にも、気虚症状(疲れやすい、声が小さいなどなど)が伴います。
②心陽虚
心の気の温煦作用の低下した症状。心気虚の症状に、手足の冷え、寒がり、多尿、尿が薄いなどの冷えの症状が加わってきます。
③心血虚
心の血が不足した状。動悸、不眠、夢をよく見る、健忘、不安感、驚きやすいなどのが特徴です。そのほかに血虚症状(顔色が悪い、爪や唇の色がうすい、めまいなど)も伴う。
④心陰虚
心の陰液が不足した状態。心血虚に、虚熱が加わるような状態で、手足のほてり、寝汗、微熱(特に夕方から夜)、口渇などが現れます。
⑤心火亢盛
心に熱が籠もる状態。動悸、不眠、寝れない、じっとできない、焦燥感、赤ら顔、血尿、尿が黄色、血便、便秘、熱感や舌に出来物が出来やすいなどの症状が出ます。
⑥心血瘀阻
心の瘀血つまり、血が停滞して状態。狭心症のような一過性の胸痛や刺されるような痛み、口唇が紫暗色、突発的な胸痛、動悸、不眠などが起こります。
どうでしたか??基礎を見てきた方には、もう物足りない方も増えていたら、幸いです。初めの気・血・津液・腎精を理解すると、病名をみて症状を予想できるようになってきていると思います。
以上、参考になれば幸いです。