はーい。こんにちわー。
元気堂です。
今回は、胃炎について話します。
そもそも、胃炎って何??
胃炎とは、文字のごとく胃の炎症です。これは、急性と慢性に分かれます。
急性胃炎は、暴飲暴食やストレス、新薬の服用などが原因で、胃の粘膜に急性の炎症が起きる病気です。
慢性胃炎は、胃内の消化液の分泌腺の萎縮を基礎に、胃粘膜の炎症や、胃の運動の低下などが原因となり、様々な症状が長期にわたって現れてきます。
■慢性胃炎のタイプ
【若年型】
・胃痛や胸焼けが強い
・胃酸分泌の亢進
・組織の萎縮範囲が狭い
・炎症性で、びらんなど表層の変化
【高齢型】
・胃もたれ、食欲不振
・胃酸分泌低下
・組織の萎縮が広範囲
・炎症性はほとんどなし
■治療
【西洋医学】
新薬は、急性胃炎向き。
若年型にはよい。
【漢方】
急性、慢性ともに対応。
若年型、高齢型の療法に対応。
逆流性食道炎は、この慢性のタイプから起きている方が多いです。強酸性の胃酸が食道の方へ逆流することにより、胸焼けや痛みを発症します。普段は、食道と胃の境目に、括約筋という絞りがあり逆流を防いでいます。しかし、筋力の低下などにより逆流が起こります。年配の方に、多く見られる症状ですね。
このような症状がある方は、早めの治療をしていくのを、おすすめします。繰り返し症状を起こすことで、食道に傷がつき潰瘍や癌の元になる可能性があります。
■急性胃炎のタイプ
急性胃炎は、色々な原因によって胃の粘膜が傷つき、急激に変化を起こす病気です。
急性胃炎の大部分は、細菌感染や食物の刺激などによって起こるものです。
■原因
アルコールや香辛料、油ものなどの摂取がもっとも多く、 特に、空腹時にアルコールを飲んだときに頻発します。
これから忘年会のシーズンです。胃腸がフル回転する時期でもあり、急性胃炎のシーズンでもあります。
■症状
原因となるものを摂取して、短時間のうちに、悪心、みぞおちの圧迫感、ぼうまん感などが現れ、ついで胃痛、腹痛や嘔吐がみられます。
ひどい場合は、吐いたものに血液が混じることがあります。
■治療
【西洋医学】
重篤なら入院。
軽症は、1~2日の絶食をします。
【漢方】
速やかに改善できます。
また飲む食べる前と後に、漢方薬を服用しておくと、急性胃炎の予防になります。
これからの季節、常備薬として持ち歩くといいでしょう。
自分は、どのタイプ??それにより、漢方薬は違う??
漢方では、自覚症状から考えます。多いものは、胃の痛み、胃のもたれ、食欲がないなどです。
その他、胸焼け、げっぷなど。
痛みまではいかなくても、胃の存在感を訴える方もいます。
【タイプ別漢方薬】
暴飲暴食タイプ:平胃散、大柴胡湯、防風通聖散など
胸焼け、胃痛タイプ:黄連湯、半夏瀉心湯、黄連解毒湯など
冷え、胃痛タイプ:安中散、芍薬甘草湯、人参湯など
多くの方は、胸焼けや胃痛タイプです。
黄連湯や半夏瀉心湯は比較的使いやすい漢方薬だと思います。それでも、判断がつかない方は、ご相談を受付しています。
漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)
