科学的に明らかになった漢方薬の凄さとは!? 水分を調節する五苓散の効能・効果を知ろう!!

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

まず、五苓散について耳にした事が無い方には、どんな漢方薬かも分かりませんね。

五苓散とは、水分代謝を改善する代表的な漢方薬の一つです。
茯苓・猪苓・沢瀉・白朮・桂枝の五種類で構成されているので、五という名前が付いています。
ちなみに、漢方薬には四君子湯・十全大補湯など生薬の数を名前に入れる事が多くありますね。

今回の五苓散は、水湿という水分代謝障害による症状の緩和に用いられます。
例えば、胃腸炎・浮腫・二日酔い・腎炎・腹水などにも使用されています。特に、嘔吐などを引き起こす胃腸炎・二日酔いの漢方薬のイメージがあるかもしれませんね。

五苓散の生薬は、茯苓・猪苓・白朮・沢瀉は、いずれも利尿作用があり、排泄を促します。残る桂枝は、血管を拡張して血行促進・吸収を高め利尿効果をサポートしてくれます。
消化管・組織にある余分な水分を、血中に戻し利尿する事で、水湿による病状を改善します。

基本的に健康な人であれば、汗や尿などで余分な水分を排泄するため、五苓散は必要ないでしょう。
しかし、過度のお酒や病気・体質により上手くいかないことも・・・。

そんな五苓散の効果が科学的に判明!!

では、五苓散は体内で科学的には、どのような働きをしているか!?
ここが気になる所でしょう。

皆さんは、アクアポリンという言葉を知っているでしょうか!?
まるで、トランポリンのような名前で、どんなものなのか分かりませんね。

このアクアポリンは、体内の細胞を囲む細胞膜にあるタンパク質です。
このアクアポリンがある事で、細胞の内側と外側を結ぶ水路のような役割があります。体内には、このアクアポリンというタンパク質が分布されています。

今回の研究では、熊本大学などの研究チームが脳などに多く分布されているアクアポリン4に注目して実験が行われています。

実験には、人為的に体内へと水分量を過剰にしたマウスを使われ、この過剰な水分は何も処置をしなければ、脳の血管などの細胞にあるのクアポリンを通過してしまいます。

そうなると、脳内の水分量が過剰となってしまうので脳浮腫など生存に影響がでるのは想像はし易いでしょう。
そこで、ここで五苓散の登場となります!!

五苓散をを投与すると、その成分によってアクアポリンの通り道が塞がれることが判明!!
そのため、脳への水分が流れる事が抑えられたのです。また、健康なマウスに五苓散を投与しても、アクアポリンの働きは抑制される事がない事が判ったのです。

つまり、身体の異常がある時にアクアポリンに働きかけるので、症状の重症度を気にしなくても使いやすい事が想像できそうですね。
ちなみに、五苓散に含まれる蒼朮の中のマンガンが、アクアポリンに作用してことも突き止めたようです。

まとめ

今回は、五苓散の科学的な効果についてでした。二日酔い・浮腫みやすい方には、五苓散を試してみると良いでしょう。

しかし、あくまで余分な水分を調節する漢方薬であり、体質改善したい場合には他の手段も必要でしょう。
そのような場合には、まずは自分自身の弱い部分を補う必要があります。
例えば、自律神経の乱れを整えたり、虚弱体質の改善、ホルモンバランスを整えたりすることも考えていきましょう。

勿論、水分代謝障害で急性の場合もあるので、その場合は利尿剤など病院という手段を忘れなく!!

以上、参考になれば幸いです。

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