はーい。こんにちわー。
元気堂です。
中南大学(中国)のZhengxiao Ouyang氏らによるこの研究では、樹木など植物が茂った場所の近くに住んでいると、骨が丈夫になる可能性のあることが判明!!
緑地が確認された場所の近くに住んでいる人では、それ以外の場所に住んでいる人に比べて骨密度が高い傾向があるようです。
今回の研究では、衛星画像に基づき各参加者の居住地域の「緑化度」の指標となる正規化植生指数NDVI(Normalized Difference Vegetation Index)を算出し、各地域の大気汚染レベルも調べています。
その結果、住地から300mの範囲のNDVIつまり緑化度が増加するごとに、推定骨密度が増加し、骨粗鬆症の有病率が6%・発症リスクが5%低下。また、居住地域の緑化度が高まるほど骨粗鬆症リスクが低下する可能性が判明。
では、何故このような結果が起こったのか!?
どのような可能性があるのでしょうか??
ここで考えられるのが、緑地と骨粗鬆症リスクの関連因子として、・PM2.5(微小粒子状物質)の存在です。
これらの大気汚染物質は、身体に対して酸化ストレス・炎症・ホルモンバランスの乱れを生じさせます。
そのため、骨粗鬆症リスクを高める影響を及ぼすと考えられています。
他の研究でも、観葉植物を置くことで、NO2(窒素酸化物)を除去するデータも分かっています。
NO2は、血液中のヘモグロビンと結合し、血液のO2運搬能力を低下させたり、粘膜への刺激性を持つため気道や肺に対して悪影響を与え、呼吸能力を低下させます。
また、窒素化合物であるNOも吸い込むと数分で中枢神経の症状や意識の喪失を引き起こします。また、 体内で酸化を引き起こし、呼吸器系を傷つけます。
生活に植物があるだけで、無いよりも健康へ繋がることが分かるでしょう。
住んでいる所を変えるのは難しい・・・。その場合には、骨を強くする漢方薬を飲もう。
東洋医学では、骨と深い関係があるのが【腎】が関与しています。
そのため、補腎作用のあるものを取り入れる事をおすすめします。
この補腎薬の基本処方では、六味地黄丸がおすすめとなります。
しかし、今はとにかく寒い・・・。冷えが酷い・・・・。
そんな方には、八味地黄丸が良いでしょう。
身体を温める生薬も配合されております。そのために、寒い時期に腎を労る漢方薬としては、第一選択かと思います。
また、八味地黄丸は、高齢者の聖薬とか老化防止の妙薬とも言われています。老化からの病気なら、まず検討すべき漢方薬でしょう。
■ 六味地黄丸
熟地黄・山茱萸・山薬・牡丹皮・茯苓・沢瀉といった6つの生薬から構成されています。
名前の通り、六という事は、後でお伝えする八味地黄丸の由来も予想がつきますね。
この六味地黄丸は、高齢者の八味地黄丸に対して、子供の発達不良に対しての薬となります。
適応は、肝腎陰虚という症状になります。肝腎陰虚とは、頭がぼーっとする・ふらつく・めまい・耳鳴り・難聴・足腰の倦怠・夜間に口渇・遺精・尿が濃い・性欲減退や成長が未発達のような症状に適します。
熟地黄・山茱萸・山薬は、タンパク質・デンプン・脂肪・ビタミンといった豊富な栄養物を含み、身体の滋養強壮に用いられます。また、熟地黄は強心作用・抗アナフィラキシー作用があり、山茱萸は副交感神経に作用します。山薬は消化酵素を含み、吸収作用にも効果があります。
牡丹皮は、鎮静・解熱・抗菌作用をもち、交感神経を静め、血管拡張によって血流を促進します。沢瀉はも交感神経を静め、水の代謝に関与します。茯苓は、利尿作用があります。
他にも、血糖降下作用・血圧降下作用などの効果があります。
子供から若い人には、この漢方薬が重宝されます。
■ 八味地黄丸
桂枝・附子+六味地黄丸です。六味地黄丸のタイプで、身体が冷える人に使用します。肝腎陽虚に使用します・陽虚とは、身体を温める力が落ちている方の事をさします。
よく言われるのが、50歳を過ぎたら性別関係なく服用するといいと言われます。地黄丸系は、どれも補腎薬という薬で、若さを保ったり、老化防止として使用されます。そのため、白髪や性欲の減退・脱毛など加齢によるものにも使用されます。
ちなみに、徳川家康は、糖尿病の治療や予防のために身近ら調合して服用していたそうです。
東洋医学では、糖尿病は腎虚または痰飲という証のため、腎虚の治療として八味地黄丸を選んでたのでしょう。
もしかしたら、脱毛や白髪・インポテンツに悩んでいたのかもしれません。地黄丸系を理解すると、自分にあった漢方薬の幅が広がりますので、是非、覚えてくれたら幸いです。
まとめ
骨を丈夫にしたいのであれば、まずは植物が多い所に住むのも1つの手段でしょう。
また、運動なども取り入れて規則正しい生活が大切ですね。
それでも、難しい場合には漢方薬を試してみると良いでしょう。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:「Annals of the Rheumatic Diseases」に3月5日掲載