はーい。こんにちわー。
元気堂です。
肌寒くなってくると、夏とは違った胃腸炎が流行る頃となります。
初秋であれば、キノコ・細菌などが原因になることが多いでしょう。しかし、これからの時期は、ノロウイルスです。
感染力も高いので、家庭内や園内など流行しやすいのが特徴となります。
コロナ禍では、手洗い・消毒・マスクなどで公衆衛生がしっかりしているため無意識のうちに予防できていたかと思います。今年は、コロナ禍も終わり、少しこれらの公衆衛生も緩んできています。
ここで、しっかりと予防する事で、胃腸炎に苦しむ事がないようにしていきましょう。
特に、まだ幼い子供では、吐き気・嘔吐・下痢などの病気も多く、1年を通して胃腸炎には悩まされる事も・・・。
それでは、まずは胃腸炎とは何か話していきましょう。
胃腸炎について知って、予防しよう。
胃腸炎とは、ウイルス・細菌が胃腸に感染することで、下痢や嘔吐を引きおこす事を指します。
その中でも、有名どころが先ほどもお伝えしたノロウイルスでしょう。しかし、ノロウイルスだけでなく、アデノウイルスやロタウイルスなども胃腸炎の原因となります。
では何故、流行しやすいのか??
下痢や嘔吐などにも、その原因となるウイルス・細菌が含まれます。
つまり、その処理をうまく除去しないと感染してしまう原因にも・・・。
例えば、処理した後に手をきちんと洗い消毒しないと、それが口に入ったり、空気中に飛散したウイルス・細菌を吸い込む事が主な感染経路となります。
この感染経路から一番の予防策は、もうお分かりかと思います。
手洗い・消毒・うがい
コロナ禍で身についた習慣を継続する事が大切となります。
現に、インフルエンザは冬での流行は当たり前でした。しかし、コロナ禍ではそれ以前よりは流行している感じがしません。
私も救急で薬剤師の仕事をする事がありますが、コロナ流行前はリレンザ・タミフルばかり説明していました。
これが公衆衛生をしっかり行うことで、インフルエンザにかかる事がかなり低下したように感じます。
コロナ禍と比べて飲食店・観光地に行くことで不特定多数の方に会う事も増えるので、最低限の予防として心がけると良いでしょう。
しかし、どんなに注意していても、患ってしまう事があります。そんな時は、どう対処するのが良いのでしょうか。
胃腸炎になったときは、小まめな水分補給が重要!!
胃腸炎により生じる嘔吐・気持ち悪さで、水分摂取が難しい・・・。
これが続くと、脱水状態になるため、小まめな水分摂取は重要でしょう。
気持ち悪く、あまり水分は欲しくないかと思いますが、少量でも摂取する方が良いでしょう。OS-1などの経口補水液を常備しておくといいかもしれませんね。
経口補水液は、いまや夏の熱中症対策・通年の食中毒にも役立つので、常備しておくべきでしょう。
出来れば、悪心・嘔吐が落ち着いてからが一番です。
また、無闇に下痢止めは飲んではいけません。体内で増殖するウイルス・細菌を排泄する行為だからです。
東洋医学では、どう対応するのか??
東洋医学において、胃腸の働きが悪くなると水分代謝が落ちることは知られています。
そのため、二陳湯・小半夏加茯苓湯などは胃腸の湿気を除いて、悪心・嘔吐を改善します。
少し話は脱線しますが、妊娠中の悪阻(つわり)も、胃腸の症状が悪くなり、吐き気・嘔吐の原因になります。
治療としては、排泄を促して解毒を考慮する事が一番となります。
そのため、代表的な漢方薬も五苓散または香蘇散を使用する事が多いでしょう。
五苓散は、水分代謝を良くすることで、下痢や嘔吐を鎮めてくれます。
香蘇散は、風邪の初期に用いたり、食中毒などの胃腸炎によく使われます。
漢方薬は、あくまでその人が元々持っている抵抗力や解毒作用を高める事で効果を発揮します。
そのため、治った後の胃腸の回復も早いのが特徴かと思います。
食中毒では、特に香蘇散はオススメですね。
胃腸虚弱の方にもよく使われたり、神経性胃炎にも良いでしょう。
まとめ
日常の公衆衛生は、継続が1番の予防策!!
すこし、気が緩みがちになってきていますが、病気を予防する上では大切な習慣です。
もし、胃腸炎になってしまった場合には、香蘇散がオススメです。
吐き気や嘔吐が強い場合には、五苓散や小半夏加茯苓湯などの水捌けに切り替えると良いでしょう。
状態に合わせて活用していきましょう。また、胃腸は冷やす事は機能低下を及ぼすので、なるべく冷やさないようにもしましょう。
以上、参考になれば幸いです。
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