最近、息が詰まる・・・・。ゲップも多くなってきた。そんな時に、原因をしって根本から改善しよう!!

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

季節の変わり目となる秋!!
このような時期には、自律神経の乱れに注意が必要ですね。
普段から動悸・不安・喉のつまり・息苦しさなどがある方は特に心配でしょう。

意外と、そんな時にはゲップがでやすく、それをする事で少しスッキリする事はないでしょうか。

東洋医学では、気が滞っている状態であり、そのつっかえが取れることで楽になっているとも考えられます。
では、何故ゲップが出るのかを考えていきましょう。

ゲップは、なぜ起こるのか?

ゲップは、胃・食道の空気が口の方へ逆流する現象です。
食事の際に、無意識に飲み込んだ空気・炭酸飲料によって作られた空気が溜まることでゲップとして排出します。

余分な物を排出する上では、ゲップは生体反応の1つとなっています。
そのため、誰にでも生じますが、これが過度に出る場合には、病気の可能性も考えられます。

病気の可能性としては、機能性ディスププシアまたは逆流性食道炎かも!?

■ 機能性ディスペプシア

検査をしても炎症・潰瘍などの異常がないのが特徴!!
まったく検査上問題が見られないのに、胃の働きが低下することによって胃痛・胃もたれ・腹部膨満感などの症状を起こす病気です。
ゲップも症状の1つであり、その頻度が高いとこの病気の可能性も高くなると言われています。

治療法としては、脾胃の補法が重要かと思います。
そのため、四君子湯ベースの漢方薬を飲んでみると良いでしょう。
四君子湯・六君子湯・補中益気湯などなど

■ 逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃の内容物が逆流することで、食道に炎症が起こる病気です。
逆流が起こるため、当然ゲップも出やすくなります。

逆流性食道炎の場合は、胃酸も逆流することにより食道に炎症が起きるので、胃痛・胸焼けなどの症状が伴います。

このような場合は、半夏瀉心湯(胃腸散)がオススメです。
胃酸過多症・胃もたれ・胃痛などのファーストチョイスでもありますね。

胃腸障害とメンタル疾患は、関連性が高い!?

ゲップの多い人は不安・うつ・睡眠障害も伴っていることが分かっています。
どうして、このような関連性があるのか!?

東洋医学では、気の不足・気の巡りの悪さ(肝気鬱結証・気滞証)が原因かもしれません。

先ほど軽く触れましたが、ゲップの原因としては気の逆行が原因と考えられています。基本的には、口から胃腸を通り、大腸・肛門として流れが存在しています。

この流れがつまったり、逆行することは、身体に負担を生じさせます。
特に過度のストレスは、このような状態を引き起こします。

このストレスには、仕事・対人関係・気温・気圧・乾燥・寒さなど多くあり、これらから身体を守るために交感神経が強く働きます。これが続く事で、自律神経失調症などの原因にも・・・。

東洋医学では、肝気鬱結症に注意が必要となっていきます。
肝気鬱結症とは、肝の大きな働きである疏泄作用の低下が大きな問題となります。

この疏泄とは、淀みなく綺麗な流れを意味しています。つまり、気の巡りや解毒により身体の中の運行を良くする働きを指します。イメージが沸かない方は、綺麗な川をイメージしましょう。絶えず流れがあり淀みがなく、水が循環しています。反対に、ドブ川はヘドロのようになり、流れが悪くなります。

皆さんの体内は、どちらを選びたいですか?? 勿論、綺麗な川かと思います。

この綺麗な状態を維持するには、この肝の疏泄作用が大切となるのです。

【肝の疏泄作用】

① 気というエネルギーや栄養を全身に運び、調節する。

② 精神的に思い詰めないように、安定させる。塞いだ気持ちも流し、正常な判断が出来るようにする。

③ 胃腸の作用をサポートして、流れを良くし胆汁の分泌をする。

どうでしょうか!?
この肝気鬱結症になると、精神的な症状だけでなく胃腸にも症状がでてしまう理由が分かったかと思います。
もし、胃腸の症状よりも精神的な症状が強い場合には、胃腸の薬よりも気持ちを発散する方が効果的でしょう。

肝気鬱結症で使われる漢方薬とは!?

■ イライラはそこまでしなく、ため息が多くなり、喉に何か詰まったような異物感・カラ咳が出た場合。

このような場合には、気の巡り(肝の疏泄作用)が低下しているかもしれません。そんな時には、逍遙散・半夏厚朴湯が良いでしょう。

■ 気分が晴れない・怒りやすい・頭が沸騰しているような感じ・イライラしがち場合。

肝を滋養しつつ、怒りという熱を外に追い出すと良いでしょう。加味逍遙散・抑肝散陳皮半夏などがファーストチョイスとなります。

まとめ

日本は、四季があり自律神経が乱れやすい気候でもあります。
また、日本人の性格的も気持ちを内に溜め込みやすいので、ゲップという症状で悩む方も多いでしょう。

そんな時には、何が原因かを考える必要があります。
原因によって症状を改善するアプローチが異なるので、その点においては注意が必要でしょう。
自分自身にあった治療で、元気に秋を過ごしましょう。

以上、参考になれば幸いです。

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