はーい。こんにちわー。
元気堂です。
皆さんは、上記の画像が何か分かるでしょうか??
実は、これは田七人参という生薬です。このように答えると、スーパーで売っているオレンジ色の人参との違いを感じますね。
同じ人参の名前が付いていますが、スーパーで売っている食用の人参はセリ科で、生薬の人参はウコギ科であり、まったく別物なんです。
そのため、よく耳にする朝鮮人参・高麗人参などもウコギ科で別の植物となります。
ちなみに、生薬はどこで取れたかを名称の前に記載する事が多く、朝鮮で取れた人参・高麗で取れた人参を上記は意味します。
意外と、人参の1つに注目しても違いがあるので驚きですね。
そして、生薬でも高麗人参や朝鮮人参とは、また違うのが、田七(三七)人参です。
前者は、補気薬に使われ、元気がない人や疲労感が強い人に使う生薬です。
一方、田七(三七)人参の使い道は、まったく違います。
では、この田七(三七)人参とは、、どのような生薬なのでしょうか??
田七(三七)人参って、なんだろう??
まず、名前が二つに分かれているのは、由来に諸説があるからです。私は、田七と呼ぶことが多いので、以降は田七で説明させて貰います。
■ 植えてから3~7年しないと、収穫できないという説。
このため、三七人参とも呼ばれます。
■ 昔の栽培地が田陽・田東などの名称で『田』が使われていたという説。
先ほども話しましたが、基本的に他の生薬も、産地を最初につける事があるので、個人的にもこれが有力な説な気がします。
まぁー、どちらの説もなるほどな!! と思えるような由来ですね。
次に、田七人参の効能について話して行きましょう。
先ほどの朝鮮人参などは補気薬であり、身体を基本的に滋養する働きを持ちます。
田七人参の薬効としては、止血・血の巡り・痛みを抑えるという作用があります。
最近では、成分もわかり、サポニン・デンシチン・フラボノイド化合物などが含まれていると言われます。
つまり、抗酸化作用が優れているようですね。
■ 田七のサポニン
ウコギ科の人参に含まれるサポニンは、ジンセノサイドと呼ばれます。これは、様々な種類に分かれます。田七のジンセノサイドは、中枢神経を抑制・精神安定作用があり、その反対である中枢神経の興奮・抗疲労作用などもあります。
そのため、田七人参は、中枢神経を調節する力が強いと考えられます。
自律神経失調症などの乱れがある方にもオススメですね。
■ デンシチン
これは、アミノ酸の一種で、止血作用があります。
そのため、胃潰瘍の止血作用や内出血にも使用されます。
■ フラボノイド化合物
ポリフェノールとも呼ばれます。強い抗酸化作用があり、老化の原因の活性酸素を取り除きます。
また、田七に入っているフラボノイドは、心臓の周りの動脈を拡げ、血液の供給を増加させます。そのため、心臓の働きを補助してくれると言われます。
現代病と田七の効果を紹介!!
現代病といえば、メタボリックシンドロームですね。
飽食時代であり、生活習慣病が増える傾向です。健康ブームもあって、運動を取り入れて予防している方もいるでしょう。
しかし、世界的に見ても注意したい病気かと思います。
この病気は、身体が酸性に傾くために起こるとい言われます。つまり、身体の酸化(老化)が原因ですね。
ここで何故!? 田七が救世主となるか?
それは、先ほどの抗酸化作用もありますが、他の様々な効果もあるためです。
① 胃・十二指腸潰瘍
止血作用があるだけでなく、溶血作用があります。つまり、血液の状態がサラサラになりすぎずドロドロにもしないので良いバランスを保ってくれます。そのため、気軽に使うことが出来ます。
予防薬としては、安心でしょう。
② 肝機能の回復
肝臓の働きは、解毒・消化・血液の保管・栄養の貯蔵など多いです。
その肝臓を労り、糖の代謝を活発にさせます。
肝のサポートにも有用でしょう。
③ 狭心症・心筋梗塞・心不全・血中コレステロール・高血圧・動脈硬化の予防
先ほども伝えたとおり、心臓の血液供給を増加させます。そのため、血流も改善する作用があるからです。
田七には、田七ケトンという物質があります。これが、コレステロールの低下に効果があると言われます。
④ 脂肪代謝を促進
脂肪代謝を促す作用があり、身体の脂肪だけで無く、血管内の環境も整えてくれます。
まとめ
田七人参には、嬉しい効果が多いことが分かってもらえたら嬉しく思います。
現代は、ストレスも多く、飲酒の量も増えている人が多いです。そうすると、胃潰瘍などのリスクや肝臓にダメージが負います。
すると、解毒作用などが落ち、高コレステロールや動脈硬化になり高血圧も引き起こします。
また、お酒の際には油物を食べ過ぎたり、カロリーが高くなりがち・・・・。
夜は、エネルギー代謝も落ちるので、このようなハイカロリーな生活をしていると行き着く先は、肥満です。
つまり、生活習慣病の多くを罹患してしまう恐れがあります。
そのため、今回は田七という生薬を紹介しました。
以上、参考になれば幸いです。