蚊取り線香に含まれる除虫菊(じょちゅうぎく)とは?? 昔ながらの効果の秘密とは?? 

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

初夏辺りから夏の厄介ものといえば、害虫ですね。
夏になると、多くの虫が活発となりますが、人にとって厄介なのが蚊ですね。他にもGなど嫌な虫は多いですが、人類にとっては一番厄介な虫と言えるでしょう。

蚊と言えば、マラリア・デング熱などを媒介するために、多くの命を奪ってきた歴史があります。
日本ではあまり見かけませんが、血を吸われて皮膚が腫れ痒みを起こしたり、夜間の寝ている時に耳元の羽音は不快感を感じますね。

そんな蚊の対策として、古くから蚊取り線香があり、夏の風物詩といってもいいでしょう。

でも、この蚊取り線香が一体なにで出来ているのか??
あまり聞いた事はないでしょう。なんらかの植物であることは想像できそうですが、多くの方は深くを知らないかと思います。

そこで、今回は蚊取り線香に使われる除虫菊について触れていきましょう。

除虫菊って、どんな植物??

除虫菊は、白花虫除け菊(シロバナムシヨケギク)というのが、日本での名称となります。
そのまんまの効能が名前となっているのが特徴ですね。

そんな除虫菊は、マーガレットと見た目がそっくりですが、天然の殺虫成分が含まれています。しかし、これをそのまま植えているだけでは効果はありません。

蚊取り線香のように火をつけて、含まれる天然成分を気化させることで、初めて殺虫効果が認められます。
気化させて空中を漂わせることで、昆虫の皮膚・口から殺虫成分が入り神経麻痺を起こさせます。また、煙として周辺に浸透するため広範囲に効果をもたらします。除虫菊は、即効性があるため、逃げ遅れた虫は死に、近くにいた虫も嫌がり近寄らせません。

これが、蚊取り線香の素晴らしい効果でしょう。

除虫菊に含まれる天然の殺虫成分とは??

■ ピレトリン

除虫菊での主成分はピレトリンであり、これが強い神経麻痺を起こさせます。
これだけだと人体には大丈夫なの?? このように思うかもしれません。

しかし、昆虫には強い効果を発揮しますが、哺乳類・鳥類に対しては影響を及ぼす可能性は低く、安全性が高い!!なんとも人類にとっては都合が良い作用を発揮します。

もし、体内にピレトリンが入っても直ぐに分解され、体外へ排出されますので安全性は高いと言えますね。

 シネリン

ピレトリンとほとんど同じ効果を持ち、高い殺虫効果・分解されやすい安全性があります。
ピレトリン・シネリンは、人によってはアレルギーが出る事もあるため、アレルギー気質の方は少し注意する方が良いでしょう。

■ ジャスモリン

除虫菊の成分にはピレスリンに似た構造を持つピレスロイドと総称されますが、その成分と同じ働きをするのがジャスモリンです。

 アレスリン

アレスリンは、ピレトリン・シネリン・ジャスモリンといった除虫菊の主成分よりも強い殺虫効果があります。
特に、蜂に対しては高い殺虫能力を発揮したり、魚の神経にもダメージを与える働きを持ちます。

 菊酸

菊酸は、菊カルボン酸とも呼ばれ、除虫菊の種子・花に多く含まれます。ちなみに、葉・茎にはあまり含まれていません。これも昆虫に対して殺虫効果があるとされます。

どうでしょうか?? 蚊取り線香が今でも使われる理由が分かるかと思います。
身体に安全で、効果が強いため、火事に気をつけて使用すると良いでしょう。

また、除虫菊含有のスプレーなども多くありますね。

まとめ

夏の天敵である蚊を撃退するには、除虫菊を使用してみてはいかがでしょうか。

蚊は除虫菊の他にも、ハーブ類などが持つ特定の香り成分を嫌う性質があります。ラベンダー・ローズマリー・レモングラスなど。

これらの精油をお風呂に入れることで、身体に香りを付けることで予防するのも1つの手段でしょう。
また、蚊連草(カレンソウ)は香り成分が強く、 特に効果が高いと言われています。

以上、参考になれば幸いです。

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