加齢に伴う病気には、リンゴを食べよう!! 身体・認知力の低下リスクには、智恵の木の実であるリンゴがいい。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

秋は果実が実る時期であり、梨やブドウなども目にする事も多いでしょう。
特に秋~冬に旬となり、身近な果物がリンゴです。アップルパイ・林檎ジュースなど今やどこにでもあるイメージでしょう。

特に現在では、APPLEのスマホの方がよく見かけるかもしれません。昔からリンゴを食べていれば医者知らずとも言われる果実でしょう。

リンゴ1個で、医者いらずと耳にする理由には、その栄養・成分にあります。
リンゴの成分の多くは、ブドウ糖などの糖質です。また、あのみずみずしさから、水分が多いことも分かるでしょう。80%以上が水分で出来ています。
その上、リンゴ酸・クエン酸といった酸味も豊富のため、疲労の回復・食欲増進などにも優れます。

皆さんは果物=ビタミンが豊富というイメージは持っていませんか??
しかし、リンゴの特徴の一つに、ビタミンが少ない事です。その代わりに、ペクチン・カリウムが含まれているのです。

■ ペクチンは、善玉菌に働き繁殖を促します。そのため、整腸作用をもたらしてくれます。下痢の時には、リンゴを食べた方が良いというのは、この事から来ています。

■ カリウムは、体内の余分なナトリウムつまり塩分の元を外に出す作用があるので、血圧・浮腫に効果があります。

このように、リンゴには身体に嬉しい効能・効果も含まれますが、今回はよりオススメな可能性が出てきました。
それは・・・

加齢に伴って生じる身体・認知など低下リスクを抑えるかもしれない!!

これは、米ベス・イスラエル・ディーコネス医療センターのSteven Oei氏らによる研究となります。

果実や野菜に含まれているフラボノール類(フラボノイド類の一種)をたくさん摂取することで、加齢に伴う虚弱リスクが低下する可能性のあること判明。
その中でも、リンゴ・ブラックベリーに豊富に含まれているケルセチンの摂取により、虚弱となるリスクの低下と強い関連を認められたようです。

では、このケルセチンとは、どんな効果があるのか??

 血流を改善

ケルセチンは抗酸化作用を持つため、老化防止に役立ちます。そのため、身体にダメージを与える活性酸素を抑制します。
これにより、血管の劣化を防いだり、血流の改善に働きます。
また、血管内皮機能が改善される働きが知られており、血管の柔軟性を保ち、赤血球などが隅々に運ばれやすくします。動脈硬化の予防にも良い事がわかりますね。

■ コレステロール値を下げる

ケルセチンの摂取量が多くなるほど、悪玉コレステロールが低くなり、血糖値の上昇を抑える事も知られています。生活習慣病の予防にも最適でしょう。

■ 関節痛の症状を緩和

ケルセチンは抗炎症作用も持ちます。
つまり、加齢と共に増える関節の痛みなどにも効果があることも容易に想像ができるかと思います。

まさに、医者いらずにしてくれる果物でしょう。

今回の研究では、1日当たりのフラボノール類の摂取量を10mg増やすごとに、加齢と共に虚弱になるリスクが20%も低下することが判明!!

おおよそ中サイズのリンゴ1個には、約10mgのフラボノール類が含まれていると考えられています。
1日1個のリンゴは医者を遠ざけるという格言が研究により認められた事が分かります。

ちなみに、このケルセチン含む食べ物はタマネギ・柑橘系・緑茶・ソバなどもあります。どれも身近な食材であり、毎日がリンゴでなくても良いかもしれませんね。

では、東洋医学でのリンゴの効能・効果とは??

リンゴは、清熱瀉火類に分類されます。大まかな意味で、熱を取り去ったり抑えるといった意味となります。

■ のどの渇き・空咳・二日酔いなどの咽頭炎・咽頭の粘膜が弱ったときに使用されるので、冬の乾燥時期にはもってこいの果実です。

■ 下痢・便秘・消化不良などの胃腸機能の低下にも用いられます。アップルパイなどで、身体を温めるシナモンと一緒に用いられるのは、身体を滋養する上でも相性が良いと考えられます。

そんなリンゴで注意しないといけないのが、アレルギーです。

リンゴは、何科の植物か? ぱっと答えられる方はいるでしょうか??

意外と難しい質問かもしれませんね。

実は、バラ科の植物となります。その他にも、このバラ科目の果物は身近にあります。

イチゴ・桃・あんず・びわ・梨・ラフランス・サクランボ・梅など一般的な果物です。意外と加熱処理をしていると問題のない方もいます。ですが、アレルギー持ちの方は、おすすめ出来ないのでご注意を。

バラ科アレルギーなら、どうしたらいい・・・・。

バラ科以外にも、旬な食べ物であるミカンなどは補陰作用や食物繊維もたっぷりであり、オススメです。基本的には秋冬の作物は、乾燥に対する働きを持つために、滋陰してくれます。また、ビタミンCも豊富であり、免疫力も高めるので、リンゴでなくても食事に取り入れる事が大切でしょう。

もし、自炊や果物をたべる習慣がない場合には、手頃な所としては麦門冬湯という漢方薬が良いでしょう。

■ 麦門冬湯

咽頭・喉頭が枯れやすく、強い咳があったり、痰が絡む物に使用されます。しかし、特徴としては潤す事により、それらの症状を抑える働きがあります。

この滋陰作用により、喉の炎症などにも応用されたり、人参や大棗など胃腸の機能を高めるため消化機能を補います。

まとめ

今回は、リンゴの新しい力を知る事が出来たと思います。
今年からリンゴをなるべく食べる事で、加齢に伴う病気を予防していきましょう。

既に、生活習慣病の方は食前に食べるといいでしょう。
先にリンゴを食べることで、血糖値上昇を抑えられるだけでなく過度な食事量を防ぐことに繋がります。

以上、参考になれば幸いです。

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参考文献:「The American Journal of Clinical Nutrition」に4月13日掲載

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