はーい。こんにちわー。
元気堂です。
9月となると、梨が出回り始める頃でしょう。
今年は、5月の寒暖差により、梨が例年よりも少ないと耳にしますね。
梨のみずみずしさは、夏で消耗した陰液を補うとされるので秋になる前のこの時期から食べると良い食養生となります。この陰の力が低下すると、冬の乾燥した時に咽頭炎や空咳・痰が絡む咳を起こしてしまいます。
体内には陰陽があり、このバランスを秋冬にかけて整える事が風邪予防となります。
陰の働きには、咽頭・鼻粘膜・気管や肺などを潤すからです。
これらは乾燥を嫌うので、身体を滋潤させる食べ物が必須となります。
このバランスが崩れ気味である今が、生活を見直す必要性が出てきます。
今回は、夏に消耗した身体の陰の力(潤したり、冷やす力)を取り戻す方法を紹介していきましょう。
今が旬の果物:梨をデザートに取り入れよう!!
先ほども触れましたが、梨は陰性の食べ物であり、身体を潤す働きがあります。
また、成分としてソルビトールが多く含まれているので、喉の炎症・咳を鎮めてくれます。
この事から、咽頭炎・喉頭炎などにも応用されるだけでなく、痛みが取れた後に出る痰の排除にも活躍します。
秋冬は乾燥の時期でもあるので、陰性の食べ物を少し食べていく事も必要ですね。
ただ、注意点もあります。
何事も、取り過ぎは良くありません。この陰の作用を持つ食べ物を身体を潤すだけで無く、冷やす作用があるので冷えが強い方は、適度にしておいた方が良いでしょう。
これからは、寒くなる一方です。食後のデザートぐらいで取り入れるといいかもしれませんね。
滋潤作用を高める生薬と言えば、麦門冬!!
実は、この麦門冬は意外と皆さんの身近に存在しています。
これは、ジャノヒゲの根に存在しています。ジャノヒゲ??と言われてもピンと来ない方もいるかと思います。
ガーデニングでいうリュウノヒゲと見た目もそっくりな植物です。
ガーデニングや整った道には良く植えてありますね。
この麦門冬という生薬は、多くの漢方薬に配合されています。
その理由は、乾燥を抑えて、身体を潤す作用に優れているからです。肺や咽頭の粘膜を潤す事で、咳や痰を抑えていきます。また、粘膜を整えるので風邪が身体に侵入するのも防いでくれます。
この生薬で一番有名なのが、麦門冬湯。
麦門冬湯は、名前の通りで、麦門冬という生薬がメインとなります。その他に、人参・粳米・半夏・甘草・大棗で構成されます。補気作用や胃腸を整える生薬も含まれており、夏バテにも使用できます。
この麦門冬湯に合う症状とは、皆さんは、もう分かるかと思います。
空咳・痰が絡む咳・咽頭炎・気管支喘息・声がれなどの症状ですね。このような症状は、年を取っていくと時期に関係なく生じやすくなります。
そんな方は、これを毎日服用して体質を改善していくことが、おすすめでしょう。
まとめ
夏バテ気味の方にも、おすすめなのが麦門冬湯です。
身体を潤すだけでなく、元気を与えてくれる人参も含まれるため、風邪を引きやすい方・虚弱な方にも試しやすい漢方薬となっています。
また、基本的には旬な食材は、身体を潤す働きを持ちます。
日々の食事からの改善を考えている方は、そちらから始めると良いでしょう。
例えば、スイカなどもオススメでしょう。
以上、参考になれば幸いです。