はーい。こんにちわー。
元気堂です。
住んでいる環境・食事内容・人種などにより、発症しやすい病気は違います。
そして、特に人種によって体質というのは異なっていきます。
そのため、体質により発症する病気が異なるという事です。また、体質が違う事により、治療方法や健康に対する予防法も異なっていくでしょう。
特に、身近な疾患である高血圧は、日本人では多い傾向があります。
日本人に高血圧が多い理由とは??
高血圧を発症の割合として、成人の2人に1人が高血圧になるとも言われます。
高血圧だと何が問題なのか?? この事について、理解していない方もいるでしょう。
高血圧つまり、血管への圧力が高いことを指します。加齢により血管が硬くなると、より圧が上がる上に脆くなります。
例えば、花・野菜への水やりをする際のホースも経年劣化により脆くなるかと思います。血管と同じで、水の圧が強いといぜれ破れます。これが、脳・心臓などで起きれば、脳出血など脳血管障害・心筋梗塞などにも発展していきます。
日本では、高血圧が原因で起こる脳出血が最大の死因だった事もあります。それが、世界で一番であったとも記録されているそうです。
今では、生活習慣病として知られ、早くから予防する事も増えたため、脳出血などの脳血管障害で死亡することは減っています。
面白い事に、このような脳出血で死亡するのは人間だけとも言われます。脳が大きく発達しているために、そこへ栄養を運ぶために血流が増えたのが理由です。
他の動物と比べれば、人の脳血管障害の発症リスクは高いことが分かりますね。
じゃあ、日本人は他の国の方よりも、脳をいっぱい使っているって事!? 頭が良いって事なのか??
残念ながら、そうではないのが現実です。
では、どうして高血圧が多いのでしょうか??
昔から言われているのは、塩分を多く使う食事だったからと言われますね。和食は基本的に、醤油・味噌・塩などが多く、ご飯に合うように味付けが濃く作られていました。
食塩の亮が多いと、血圧が高くなる事はよく耳にするかと思います。その他にも、遺伝性・病原性もなどもありますね。
しかし、それだけが原因ではない事が分かってきたのです。それが・・・
食塩感受性です!!
これは、食塩に敏感過ぎることを意味します。食塩感受性が高い人は、塩を多く摂取すると、血圧が上がった状態が長く続くとされています。
この食塩感受性には、もちろん個人差・人種差があります。
食塩感受性の高さは、アフリカ系の人種 > 日本人を含む黄色人種 > 欧米白人種 と言われます。
こうみると、食事も相まって日本人に高血圧が多いのも理解できます。
また、高血圧の要因には、腎臓も大きく関与しています。
腎臓は、排泄を担う器官であり、血液に含まれる不要な物質を尿中に排出してくれます。つまり、解毒を行う器官でもありますね。
しかし、海の生物から進化した人を含む陸上生物において、ナトリウムは大切です。
腎臓には、再吸収という働きがあり、全てを排泄する訳ではないのです。そのため、解毒がうまくいかないために、血液中に余分なナトリウムがあると。それを薄めるために水分が多くなり、血管内の圧力が上がっていきます。
腎臓でのナトリウムを排泄する働きが下がっている状態(体内に保つ力が高い) = 食塩感受性が高い
となります。
東洋医学的には、どう捉えるのか??
まず、高血圧になるのは基本的に高齢者が多いかと思います。
子供に高血圧が多いとは、あまり耳にしませんね。
これは、【腎】が関与しています。これは、腎臓だけでなく、老化・成長を意味しています。
加齢と共に、弱っていくのは【腎】であり、腎が弱る事で足腰が弱い・白髪・認知症・尿漏れ・痛風・高血圧など老化現象が現れます。
また、日本人に多い理由は、解毒体質が多い人種だからかもしれません。
・ 解毒体質(痩せ型で、首が長く、胸が狭い。リンパが腫れやすい。)
解毒体質とは、昔で言う結核になりやすい方です。アトピー・喘息持ちもここに当てはまります。
肝臓・腎臓での解毒作用が追いつかず、様々な症状が現れます。
そのため、この体質の子供は、風邪を引きやすい・咽頭炎・気管支炎・鼻炎などの炎症性疾患に冒されやすいです。青年になっても、蓄膿症・肋膜炎などを起こしやすい体質です。
そして、壮年期になると、肝臓肥大にあわせて、膀胱炎・腎臓結核・などの症状が生じます。
つまり、東洋医学では日本人に多い解毒体質と老化により解毒能力が落ちる事が考えられるでしょう。
人の体質は、3つに分けられる!!森道伯先生から学ぶべき体質診断。 – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)
解毒能力を高めて、体質改善が日本人には合いやすい!!
基本的な解毒体質の改善に用いられる漢方薬があります。
・ 幼少期には清肝散
・ 青年期には荊芥連翹湯
・ 壮年期には一貫堂の龍胆瀉肝湯(温清飲 + 一般的な龍胆瀉肝湯)
壮年期の場合には、老化現象である腎虚も伴う可能性もあるため、補腎薬(六味地黄丸・八味地黄丸など)も予防として服用していくのも良いでしょう。
まとめ
日本人は、他の人種よりも高血圧になりやすいかもしれません。そのため、日頃から食事などの栄養バランスに気を遣いましょう。
また、気を遣う人種でもあり、ストレスにより身体への影響も関与します。
精神的なストレスにより、急な高血圧もあるため、リラックスできるような環境も大切です。
すでに、高血圧で病院で薬を飲んでいる方は、飲んでて安定しているから大丈夫と考えることは注意しましょう。
あくまで、薬で安定しているため、自分自身のコントロールができてはいません。
できれば、自分自身でコントロールする方が、他の病気の予防にも繋がります。
以上、参考になれば幸いです。
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