腸の状態で、肥満になりやすい!? 日々の健康維持には、腸内環境を整えよう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

以前にも、特定の腸内細菌がいることで肥満になりにくい事をお伝えしました。今回も、腸内細菌のバランスによって、どうやら肥満になりやすさが変わるようです。

腸内細菌によって、食べ物からのエネルギー吸収率が異なる事が判明したのです。

この研究では、体重過多の方を対象に、食物が腸を通過する時間糞便中のエネルギー密度・腸内細菌叢について検証したそうです。

研究結果は、食べ物が通過する時間が早いほど、糞便中のエネルギー密度も多い事が判明したのです。また、腸内細菌ではルミノコッカスという細菌が優勢なR型と呼ばれる人に比べると、バクテロイデスという細菌が優勢なB型と呼ばれる人では、腸通過時間が短く、糞便エネルギー密度が低いことが判明。

つまり、このB型に当てはまる人は、食べ物からより多くのエネルギーを吸収している可能性が分かったのです。この、腸内細菌の違いについて、どのくらいの差があるのか??

少し気になる所でしょう。

B型の人はR型の人よりも、平均で約9kgも体重が重かったという事が分かっています。結構な差でしょう。1歳の子供くらい違うと考えると驚きの差かと思います。

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基本的には、腸内環境つまり腸活が大事!!

腸内細菌叢の多様性が向上すると良いとされています。

まず、腸内細菌叢とは、腸に生息している細菌の集まりのことを言います。これらが、代謝や免疫機能などの健康維持に対して、重要な役割があると言われます。そして、この腸内細菌叢は、遺伝・健康状態・ストレス・薬剤・食事など多くの原因で、変化していきます。

では、腸内細菌叢の多様性とは??

基本的に、多様性が大きいほど、健康にも良いと考えられています。また、野菜・豆や穀物・魚・ヨーグルトやキムチなどの発酵食品などの食事により、腸内細菌叢の多様性を高まると言われます。これは、食物繊維が豊富だったり、不飽和脂肪酸なども関与しているでしょう。

腸内細菌叢の状態を良くし得られるメリットとは??

■ 便秘・下痢が改善

悪玉菌による腸の蠕動運動の低下を抑えられます。腸内環境が良くなることで、善玉菌の割合が増えますので、腸の働きが正常化します。また、食べ物を運ぶためにも、蠕動運動は必須となります。

つまり、蠕動運動が正常であれば、食べ物が通過する時間が早くなります。よって、糞便中のエネルギー密度も多くなるので、過度のエネルギー摂取の予防にもなります。

■ 免疫力が向上

腸管の免疫系は、免疫細胞の70%が存在しているといわれています。そのため、腸内環境を整える=免疫力の向上が考えられます。

■ 動脈硬化を予防

善玉菌により、脂肪細胞を燃焼させて血清コレステロールを低下させる働きがあります。血管の壁に付着した悪玉コレステロールにも働いてくれるため、動脈硬化を予防できるため、心筋梗塞や脳梗塞の予防にも良いでしょう。

■ 脳や心には、腸内環境が関係している。

実は、腸の働きによって作られている物質には、セロトニン・GABAというものがあります。

セロト・・GABA??? 急に難しく思えるかもしれませんが、この成分が脳と心に関係しています。

セロトニンは、気持ちを安定させる作用があるホルモンであり、GABAは脳による認知機能・学習機能・心の安定に作用します。腸内環境が良くなることは、情緒の安定にも繋がっています。

腸内環境を良くするために、取り入れるべき物とは??

■ 発酵食品を取り入れよう。

腸に良いとされるのが、やっぱり発酵食品です。代表的なのが、ヨーグルト・カルピス・納豆・チーズ・漬物です。その他にも、醤油・味噌・酒も調味料としても腸には良いでしょう。嗜好品のお酒も、適度であれば問題ありません。あくまで、適度なので飲み過ぎは禁物です。

■ 水溶性・不溶性の食物繊維を取り入れよう。

・水溶性の食物繊維

リンゴ・わかめ・キウイ・大根などに含まれ、腸内の善玉菌の餌となります。また、糖質の吸収を穏やかにし、急な血糖値の上昇を抑え。コレステロールを体外へ出す役割もあります。

・不溶性の食物繊維

レンコン・玄米・たけのこ・さつまいも・きのこなどに含まれます。腸内壁を圧迫することで、蠕動運動の働きを助けるので、便秘予防になります。

■ 腸内環境に良い漢方薬。

腸の動きや栄養に良い漢方薬といえば、○○建中湯といった漢方薬です。

その中でも、使いやすいのが大建中湯という漢方薬です。お腹が張っている・お腹が冷えるなどの症状に主に疲れます。腸が冷えて、上手く蠕動運動が働かないために、腹部に膨満感・ガス溜まりが出ている症状に合います。

まとめ

薄着になる春~夏にかけて、ダイエットにも腸活がオススメでしょう。健康にも良く、心にも良いので試す価値ありですね。

東洋医学では、腸を冷やす事が機能が低下します。そのため、基本的には、暑くても冷たい物の取り過ぎには注意しましょう。

また、下半身が冷えやすい方は、注意が必要でしょう。心臓からの温かい血液が再度心臓へ戻る際に、血流が下半身で冷たくなります。その際に、子宮・胃腸なども通るために、影響が生じます。

特に女性では、生理痛・PMSなどの婦人科系疾患の原因となるので、気をつけて欲しいことでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「Microbiome」に12月12日掲載

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