はーい。こんにちわー。
元気堂です。
子育て世代・孫がいる世代は、小さなお子さんがクループと診断された事は無いでしょうか??
でも、クループ??? その病気について、知っている人は少ないかもしれません。
名前は、クレープとか雰囲気が可愛いですが、実際は診断された子を見ると辛そうだと思うでしょう。気圧が乱れる時に起こりやすいので、注意が必要な疾患となります。
クループという病気を知ろう!!
急性声門下喉頭炎のことを、クループと言います。つまり、風邪から起こる喉の炎症です。免疫力のが低い小さなお子さんに多く、3か月~3歳ぐらいの年齢に多い感染症の一つです。
風邪症状から始まるので、鼻水・咳・発熱などから始まり、ケンケンという犬が吠えるような咳が出るのが特徴となります。状態によって、症状が悪化することもあるので、保護者は注意する必要があります。
症状が重いと、喘息のように気管を塞いでしまい、呼吸困難になる恐れもあります。
クループは、声門下の喉頭が炎症しますが、原因となるのはウイルスが多いため、冬に多い病気です。乾燥し寒くなる一方ですので、この病気が増える季節となります。
中でもインフルエンザが原因となる事が多いです。流行もし易いウイルスなので、手洗い・マスク・うがいといった公衆衛生はしっかり行うと良いでしょう。
ウイルスは飛沫感染が多く、咳によりウイルスが飛散し、それに暴露されることで周囲に感染が広がる可能性があります。また、おもちゃ・タオルなどがウイルスに汚染していると、これらを共有することでウイルスに感染する恐れがあります。兄弟や姉妹がいる方は、かかりやすくなります。
このような気管支炎・喉頭炎・喘息の症状になりやすい・・・。対処法は??
基本的に、解毒体質・虚弱体質の場合は、症状を繰り返し起こしやすい傾向があります。
そんな場合には、体質改善を試みるのも良いでしょう。
おすすめの漢方薬3選。
■ 麻杏甘石湯
激しい咳発作には、麻杏甘石湯がよく用いられます。インフルエンザや気管支喘息などで、肺に熱が籠もることで身体の津液(潤す作用)が消耗した状態となります、激しい咳や黄色い痰を伴い、顔を真っ赤にするほど、咳発作が起こることも・・・。
麻黄は、気管支平滑筋の痙攣を緩め、咳・呼吸困難を緩和させ、杏仁により鎮咳します。また、石膏・甘草は解熱・炎症を抑えるため、治療としてはファーストチョイスかと思います。
■ 柴胡桂枝乾姜湯
喘息のようなヒューヒューした呼吸し易かったり、アトピー持ちの解毒体質の改善に用いられます。一貫堂医学では、幼少期から使われている漢方薬です。繰り返し気管支炎・気管支喘息を引き起こす方には、柴胡桂枝乾姜湯はオススメです。
また、子供だけでなく大人でも、似た症状を持っている方も試してみると良いでしょう。
■ 麦門冬湯
痰が絡んだ咳をしやすい場合に、特に使用されます。喉の粘膜が少なくなっている事で通りが悪くなり、ちょっとの刺激でも咳がでます。粘膜が減っていることで、痰の切れが悪い場合または、空咳の両方に用いられる漢方薬です。
麦門冬をはじめとして、人参・粳米・甘草・大棗などで滋養強壮を図ります。気道や胃の粘膜を潤すので、粘膜不足により、ちょっとした刺激に咳発作を起こす場合には、麦門冬湯が基本となります。
まとめ
これから起こりやすいクループという病気についてでした。小さなお子さんに起こりやすい症状です。また、保育園や幼稚園でもらってきてしまうこともあるので、早めに予防・治療する事が大切となります。
長引く場合・起こりやすい場合は、病気を起こさない身体作りをおすすめします。
まずは、麻杏甘石湯で病邪を追い出し、その後も症状が続く場合には、柴胡桂枝乾姜湯がオススメです。
その後、痰が絡んだり、空咳がある場合には、麦門冬湯の流れになる事が多いかと思います。
以上、参考になれば幸いです。