はーい。こんにちわー。
元気堂です。
夏が過ぎ、秋に迎える事で食事の内容も変わっていく頃でしょう。
東洋医学では、四季により食べるといい食材や味覚があります。では、秋に取り入れるのは、どんなものがいいのでしょうか??
それは・・・
【白い食材】 × 【辛み】を取ると良い!!
空気が乾燥する時期である秋は、肺への影響が大きく出る季節となります。
肺というのは、乾燥を嫌い、潤いを好む傾向があります。
秋冬の乾燥時期には、咽頭・気管・気管支へとウイルス・細菌などが侵入しやすくなります。これが、きちんと潤っている事で、肺は元気が出て風邪の予防をする事ができます。
また、肺の不調は肌にも影響が出ます。東洋医学でいう肺は、呼吸だけでなく水分代謝や巡りに関与するからです。カサつき・肌荒れなどの肌トラブルが起こる原因は、血・津液(水分)などの陰液不足があるからですね。
さらに、秋は肺の表裏関係である大腸も弱ってくる季節と考えられています。
夏に消耗した陰液(身体を冷やす働き)を補うことが大切となります。これが不足すると。便にも潤いを与えられないために便秘にも繋がります。便秘になると毒素が溜まるため、肌などの影響だけでなく免疫にも影響をもたらします。
その理由としては腸内には、免疫細胞が約70%あると言われるからですね。
これらの肺・大腸を元気にするには、先ほど紹介した【白い食材】 × 【辛み】となります。
秋の白い食材とは?? 辛みの程度には注意が必要!?
秋は、実りの秋でもあり、様々な食材がありますが何を取ればいいのか分かりませんね。
そこで、秋にオススメなのが大根・生姜・蓮根・白菜・長ネギなどです。スーパーでは見かけることが多い食材でしょう。
例えば、大根は水分もありおろしにすれば、喉の痛みの緩和に使えたり、夏から食欲不振にも役立つ健胃作用もあります。また、長ネギは鼻の粘膜の炎症を鎮めるために、民間療法でも首に巻くことも。
そして、生姜などの辛味には、発散・発汗作用があり身体を内側から温めます。つまり、 気血の流れを良くするので内臓が動きやすくなり胃腸不振を改善したり、代謝を上げることにも繋がります。
しかし、辛みには注意点もあります。
ほどよい辛さである事が大切です。軽く汗をかく程度にしないと、潤いが失われてしまい、肺が乾燥傾向に・・・。
そのため、激辛料理などで汗だくは禁物ですね!!
胃腸にも過度の熱が籠もり、水分代謝がより悪くなります。
食事に気を遣うのが難しい・・・。そんな時にこそ漢方薬。
気管支・肺などを潤す代表的な漢方薬といえば麦門冬湯!!
■ 麦門冬湯
麦門冬を主薬として、人参・甘草・大棗・粳米で乾燥を潤し、滋養強壮させます。
そのため、気道や胃が潤い、消化吸収の機能を高めます。そうすることで、肺胃陰虚の症を改善します。また、大量の滋潤薬で潤いすぎないように、半夏が配合されています。
半夏は鎮咳作用があるので、空咳・痰が絡む咳も抑制してくれます。
まとめ
秋の養生として、肺を鍛えていく事が重要となります。
肺が好むのは、【潤い】・【白い食材】・【辛み】という3点だけでも覚えてくれたら幸いです。
また、それでも駄目な場合は、麦門冬湯などの滋潤薬がオススメです。
麦門冬湯以外にも、生脈散・麦味地黄丸・百合固金湯など多くあります。自分に合う物を探すのも良いでしょう。
ちなみに、コロナの後遺症・ワクチンの後遺症にも、麦門冬湯を使ったりします。
その際は、補中益気湯とともに使う事で、気陰両方を補えます。補中益気湯は肺気虚つまり肺の元気にはオススメです。
以上、参考になれば嬉しく思います。