風邪(ふうじゃ)の季節です。知って、自分の健康を保っていこう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

春は、風が強い季節です。

東洋医学では、自然現象中にあらわれる風・寒・暑・湿・燥・熱(火)の6つが人体に影響を与えて、病気の原因を作ります。これを、六淫または六邪と言います。

その中でも、風により起こるものを風邪(ふうじゃ)と呼び、この時期に悪さをします。

今回は、風邪の特徴を知って、早い段階で対処できるようにしましょう。

風邪(ふうじゃ)の特徴を知ろう。

■ 変化が速い。

症状の進行が速く、または変化も速い。

例えば、風邪などの感冒にかかった時に、寒気があるとしましょう。数時間もしないうちに鼻水・発熱・咽頭痛などが現れ、また翌日に経過するとさらに高熱や咳などが現れるような事です。

■ 移動性・遊走性がある。

つまり、病変部位が変化しやすい。

例えば、腰痛だったのに、直ぐに膝痛・肩こりに変わったり、痒みや発疹部位が変化する事を言います。

■ 上半身や皮膚に影響が出やすい。

風邪は、軽い性質と体内内部よりも外と接している皮膚に影響がでやすくなります。

アトピーや感冒などがそれに当たります。

■ 動揺する。

動きを伴うことが多い。痙攣・振るえ・めまいなど

■ 他の六淫と一緒に出やすく、先導する。

風寒であれば、風邪の時の寒さが混じった症状ですし、風熱であれば、熱症状が強い感冒だったり、身体の至る所で起きる痒みなどがあります。

サムネイル画像

特に、肝風内動に注意!!

春は、肝の季節でもあり、風の影響を受けやすくなります。

この肝風内動になるには、3つの原因がありますが、どれも特徴的な症状としては筋肉の痙攣・振るえなどがあります。

■ 肝陽化風

肝陰虚・肝腎陰虚があり、身体を潤す力が低下したために、肝の陽気という温める力が制御できなくなり、それに伴い風という症状が生じた事で起こります。

そのため、肝陰を補い、陽を制御し、風を抑えるのが治療となります。

症状としては、激しいめまい・筋肉の痙攣・ひきつけ・振るえ・頭痛・口顔の歪みやひきつけなどが起こります。

【おすすめの漢方薬】

釣藤散・天麻鈎藤飲など

■ 熱極生風

肝気鬱結という気の巡りや疏泄作用が低下した状態が長らく続き、熱を帯びたり、急激なストレスにより怒りなどで熱を帯びた状態です。

そのため、熱と風を抑える事が先決になります。その後、肝気鬱結という症状になったときに疏泄作用を高める事がポイントです。

症状としては、突然の痙攣・ふるえ・こわばり・酷い場合で高熱・意識障害などが起こります。

【おすすめの漢方薬】

柴胡疏肝湯や大柴胡湯 合 三黄瀉心湯など

■ 血虚生風

肝血虚・肝陰虚から風が生じて起きます。どちらも、冷やしたり、潤す力が低下した事が原因です。

そのため、肝血を補い、風を抑えることが大切です。

症状としては、手足の痙攣・ひきつけ・ふるえ・痺れ・知覚麻痺・口顔のゆがみの他に、肝血虚の症状である目のかすみ・爪や唇に赤みが少ない・顔色が悪いなどの症状も伴います。

【おすすめの漢方薬】

七物降下湯など

風が生じる前に、予防する事が大切です。

上記より、肝気鬱結・肝血虚・肝陰虚などが根本にあることが一番の問題なのです。

どのような状態でも放って置けば悪化する事は、目に見えているかと思います。

肝気鬱結には、気の巡りを良くする四逆散・逍遥散・半夏厚朴湯などが使われ、肝血虚には四物湯系、肝陰虚には六味地黄丸系が使われます。

自分の状態を知り、漢方薬で症状の改善する事がおすすめです。

まとめ

何事も事前が大事です。

すでに、何かしらの症状が出ている方は早めに対処し、悪化に注意して行きましょう。

漢方薬だけで無く、運動・睡眠・食事でも正しくすることでも変わっていきます。

以上、参考になれば幸いです。

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