はーい。こんにちわー。
元気堂です。
植物が酸素を作り出すことは知られているかと思います。その他にも、空気を浄化してくれていることが明らかになったそうです。
なんとなく、植物があると空気が綺麗なイメージは漠然としてあるかと思います。よく言うマイナスイオンですね。
しかし、これを実際に研究して明らかにする事が無かったのです。
森や山に行くと空気が綺麗というのは、そもそも大気汚染が都心部などよりもされていないので比較対象にはならないでしょう。
そのため、今回の研究は室内においてがキーポイントとなります。
天然の空気清浄機である観葉植物を置こう!!
結論から言うと、二酸化窒素(NO2)という大気汚染物質の濃度を低下させる働きが観葉植物にあったのです。
そもそも、NO2って、どんなもの・・・??
あまり耳慣れない言葉かと思います。これを説明するには、まず空気について話しましょう。
空気の約80%は窒素(N2)で配合されています。その後に、皆さんご存じの酸素(O2)となります。
窒素は、空気以外には、石油などの燃料中にも含まれています。
このため、工場(重油、都市ガス等)・自動車のエンジン(ガソリン、軽油等)・家庭のコンロやストーブ(都市ガス、プロパンガス、灯油等)などで燃料等を使えば使うほど、必ず窒素化合物(NOx)が発生します。
生活する上で、もはや大気汚染物質を作り出してしまうのは、当たり前になっています。
これらの発生源から大気中にNOxが排出される段階では、そのほとんどは一酸化窒素(NO)が占めていますが、大気中の酸素(O2)と反応してNO2に変化します。
そのため、大気中ではNOとNO2が共存しています。
この二つは、共に人体に対して有害となります。NO2は、血液中のヘモグロビンと結合し、血液のO2運搬能力を低下させたり、粘膜への刺激性を持つため気道や肺に対して悪影響を与え、呼吸能力を低下させます。
NOも吸い込むと数分で中枢神経の症状や意識の喪失を引き起こします。また、 体内で酸化を引き起こし、呼吸器系を傷つけます。
ちょっと、難しいよ・・・。説明が長くなり、こう感じている方もいるかと思います。
そのため、身体にとっても良くないのだなぁーくらいで理解してもらえたら幸いです。
この身体に良くない物質を減らすのが観葉植物なのです。
この研究で用いた観葉植物は、スパティフィラム、ドラセナ・ゴールドコースト、ザミオクルカスのいずれかを室内に置くことで明らかになりました。
ここでの研究では、明かりなし・一般的な室内の明るさの2通りの比較と一般的な明るさでも、植物の培地が湿った状態と乾燥した状態でも比較しました。
結果、全てが1時間の内に、NO2濃度が低下した!!
よぉーし、今から観葉植物を買いに行こう!!こう思った方は、我慢してもう少し読んでいくと良いでしょう。
全ての状態で低下する中でも、最もNO2濃度が低下した状態を知っておきましょう。
一般的な明るさで、培地を湿らせた状態のドラセナ・ゴールドコーストが1番低下したのです。
注意点は、いまだ機序は分かっていない・・・。しかし、どの植物も大気中のNO2を除去する能力はある事だけは分かったそうです。
観葉植物は葉の気孔からCO2を取り込む事は知られています。しかし、それと同じ方法でNO2を吸収する可能性は低いそうです。それは、植物がNO2を再び大気中に放出する事がなかった点によります。
そのため、土壌が関与する生物学的プロセスが存在する可能性が高いと考えられています。
まとめ
コロナ禍で、換気や空気清浄機などが注目されてきました。もし、興味がある方は植物を取り入れてみたらいかがでしょうか??
季節の花も良いでしょう。観葉植物を置くことで、調湿効果・空気清浄効果・ストレスを流す作用ももたらしてくれます。まさに、一石三鳥の効果です。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:「Air Quality Atmosphere & Health」3月号に掲載