はーい。こんにちわー。
元気堂です。
毎日、暑く汗が吹き出るような季節ですね。そして、夏の風物詩の蝉の鳴き声もよく聞きます。
そもそも、皆さんは蝉について、どのくらい知っていますか?
夏に死んだふりをして脅かせたり、土の中で長いこと暮らしてるなどでしょうか?
今回は、その蝉について話したいと思います。
蝉とは??
蝉の一生
アブラゼミの卵は2ミリほど、そのまま越冬をし、次の年の6月頃に、幼虫になります。そして、土の中で約5年間かけて成長します。木の根を吸い、ある程度成長すると、今度は羽化のために土から出てきます。
大概は、天敵の少ない夕方から羽化すると言われます。
羽化したときは、色は透明で少し綺麗ですね。どんどんと、色が変わり見慣れた蝉となります。ここで、豆知識で、雄しか鳴かないと言うことです。雌を呼び寄せる為だそうです。
成虫になってからの寿命は2~3週間くらいと言われます。
蝉の一生は、急展開ですね。人間に置き換えると、壮絶な一生と言えましょう。
人の寿命を20年と仮定して、想像してみて下さい。20年間、ひきこもってからの約2~3ヶ月で、パートナーを見つかるという中々ハードな一生です。ひきこもりからのナンパ師といったところでしょうか。
冗談は、置いておきましょう。今回、蝉について話しをするのは、蝉の抜け殻が生薬として使われるからです。
下は、羽化中の蝉の動画です。興味ある方は、見てもらえたら幸いです。
蝉の抜け殻は、どんな効果?? 【蝉退という生薬について】
蝉の抜け殻は、蝉退という生薬として漢方薬に配合されているものがあります。
これを聞くと、ちょっと気持ちが悪いなぁーーーと思う方もいるかもしれません。しかし、冬虫夏草や地竜(みみず)、犀角(ゾウやサイの牙)などのように昔から使われております。それに、食事も木の栄養分で育っていますので、そう考えると少し緩和しませんか?
日本産の蝉退は、アブラゼミ・クマゼミが主だと言われます。そこら中にいる品種ですね。今が旬という事です。
この抜け殻には、炎症を抑えたり、痒みを抑えるという効果があります。悪寒発熱の風邪・皮膚の痒み・咽頭炎・結膜炎などに用いられています。
蝉退が入った漢方薬で有名なのが、消風散です。皮膚の痒み(滲出性で炎症がある)には、試してみると良いかもしれません。
蝉の幼虫は、おさけのつまみ??
実は、蝉の幼虫は中国では、おさけのつまみにしている地域もあるようです。油で丸揚げにして、カラッとさせて食べるみたいです。食文化の違いですね。日本の生卵も、海外では驚かれるものですから。
ちなみに、味はエビに近いそうです。羽化する前は、近い形なのも納得です。
最近では、昆虫食もメディアで取り上げられる事もあるので、蝉の幼虫も注目されるかもしれません。現に3年前くらいに、埼玉県で乱獲されるというニュースがあったようです。
この時期の生薬についてでした。興味ある方は、お子さんと捕まえるのもいいでしょう。自由研究としてもいいかもしれないです。
以上、参考になれば幸いです。