はーい。こんにちわー。
元気堂です。
8月後半にもなると、季節の変わり目でもあり風邪の感染などが気になってくる頃合いです。
そんな時に、1つの手段として腸活がオススメとなります。
そんな腸活において、酪酸産生菌を増やす事が重要かもしれません。
実は、アムステルダム大学医療センター(オランダ)のRobert Kullberg氏らによる研究で、酪酸産生菌が10%増えるごとに、感染症による入院リスクが14〜25%低下することが判明!!
酪酸産生菌とは何か!?
腸内細菌であるビフィズス菌・乳酸菌などの身体に良い影響を与える善玉の腸内細菌が食物繊維を分解・発酵させる際に産生されるのが酪酸!!この酪酸を生み出す細菌を酪酸産生菌と呼びます。
また、この酪酸は短鎖脂肪酸の一種であり大腸にある細胞が必要とするエネルギーの大部分(約70%)を供給しています。
つまり、大腸の健康において大きな影響があることが分かるでしょう。
酪酸は、食物アレルギーや炎症の原因となる過剰な免疫反応が起こらないように免疫を調節する働きがあります。
そのため、がん化した細胞の自殺(アポトーシス)を促して大腸がんを予防したり、抗炎症作用によって腸管の炎症抑制にも働きます。
そんな酪酸も多すぎず少なすぎずといった丁度良い量が大切。
酪酸の濃度が高くなりすぎると、アポトーシスを誘発して腸のバリア機能を破壊する可能性もあると報告されています。
オススメすべき方は、腸の調子が日頃から悪い方・入院患者ですね。
重症の感染症による入院患者において腸内細菌叢に変化が生じやすい事が判っており、酪酸産生菌は入院患者では減少していることが多い傾向があります。
明日から出来る腸活を生活に取り入れよう。
■ オリゴ糖を取り入れよう。
オリゴ糖は、胃や小腸で消化・吸収されにくい!!そのため、食物繊維と共に腸内で効果を発揮します。
体内の不要な物を吸着し、体外に排出する働きがあります。つまり、身体のデトックスに良いという事です。
しかし、それだけでないのが、オリゴ糖です。
オリゴ糖は、腸内に存在する善玉菌の餌になるのです。そのため、善玉菌の増殖が進み、腸内環境が整う作用があります。
■ ダイエット・軽断食をしよう。
これらを行う事で腸内細菌叢の多様性が増えると言われます。
基本的に、多様性が大きいほど、健康にも良いと考えられています。
運動が苦手な方は、野菜・豆や穀物・魚・ヨーグルトやキムチなどの発酵食品などの食事により、腸内細菌叢の多様性を高めるのも良いでしょう
■ 腸内環境に良い漢方薬。
腸の動きや栄養に良い漢方薬といえば、○○建中湯といった漢方薬です。
その中でも、使いやすいのが大建中湯という漢方薬です。お腹が張っている・お腹が冷えるなどの症状に主に疲れます。腸が冷えて、上手く蠕動運動が働かないために、腹部に膨満感・ガス溜まりが出ている症状に合います。
また、子供の体質改善としては黄耆建中湯も良く使いますね。
黄耆が入る事で、身体を守る衛気つまりバリヤー機能も活性化できます。
まとめ
これからは秋が深まり、寒さも徐々に感じる事でしょう。
そんな時にこそ、腸活をし始めてはどうでしょうか??
また、日本人は解毒体質でアレルギー持ちも多く、日頃からの腸活がオススメです。
納豆などの発酵食品を取り入れてみては、いかがだったでしょうか??
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:欧州臨床微生物学・感染症学会(ECCMID 2024、4月27〜30日、スペイン・バルセロナ)